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天命に生きる...経営者の使命を知る


大学(法学部)に入学して最初の憲法の講義のときに「日本には人権の無い人がいます。誰だか分かりますか?」と問われ、「そんなことあるのかな?」と驚いたのを良く覚えています。

その答えは「天皇陛下」でした。

天皇陛下には職業選択の自由も、結婚の自由もありません。勝手に旅行に行く自由も、勝手に休日をとる自由も、好きなものを好きなだけ買ったり食べたりする自由もありません。もちろん政治的にも何の権力もありません。

すべてのことを「自分で決めることができない」のです。そして、生まれながらにして「国民の象徴」という天命(天から与えられた使命)を生きなければなりません。

これって良く考えるとスゴイことですよね...。

◯ 自由か?お気楽か?

私の人生の最優先のコンセプトは「自由に生きる」ことです。
そのためには「リスク」と「責任」をできる限り積極的に選択することを自分の生き方として決めています。

できるだけリスクや責任を避けることが自由だと勘違いしている人たちも多いようですが、人の世ではリスクや責任を取る人が決定権を持ち、リスクや責任を取らない人には決定権を持つ人の決めた範囲の中での狭い選択権しか与えられません。

つまり、リスクと責任を避けてお気楽だけど不自由に生きるのか?
リスクと責任を積極的に選択して自由に生きる覚悟をするのか?
その二つの選択肢があるのだと思います。

リスクと責任を選択することは勇気が必要です。
でも、自分で選択しないのに生まれながらにして大きな責任を与えられている天皇陛下に比べれば自分の生き方を選択できる私たちがいかに大きな自由を持っているかが分かります。

◯ 天命を知る

さらにすごいのは、皇后であった美智子様や新皇后である雅子様は自由な平民の家に生まれたにもかかわらず、自らの意思(決意)で基本的人権を捨てて皇室に入り、皇族の生まれでないことから生ずる様々な障害を乗越えて、さらには子育てを含めた皇族のしきたりを自ら改革しながら天皇陛下を守り続ける人生を選択しました。
その「人」としての強さと聡明さに頭が下がります。

残念なのは、最近話題のお二人は...
国民と責務を放棄して結婚して米国に住むとか...
皇室を離れても陰ながら国と国民のために尽くすという自覚がない皇女と、一般人とは違い基本的人権はないという自覚のない皇女を諭して身を引くことすらできない視野が狭いダメ男?
それが本物の愛だとでも思っているのか?

不敬で国民の身勝手な発言を承知で言いますが...
どこの国民がそんな人たちを国民の象徴として敬うというのでしょうか?

◯ 経営者の使命

生まれながらに天から与えられた使命を全うする生き方...
そして、自ら選択して使命をまっとうする生き方...。

私たちも、それぞれにきっと人として「天から与えられた使命」があるのだと思います。
ましてや経営者にとって経営とは「自社のミッション(使命)の追及」であり、それが社会の公器と言われる本当の意味なのだと思います。
しかし、それに気づき、その使命に生きようとする経営者はごく少数に限られています。そう思うと、国民のために生きた天皇・皇后両陛下の「人としての生き様」に感動します。

私は右翼でも天皇制擁護派でもありませんが、こんな人たちがいらっしゃることを思うと感動と感謝で一杯になります。まさに国民統合の象徴であり、国民の心のよりどころであり、ある意味で人の生き方としての手本なんだと思います。

遅ればせながら、私も自分が天から与えられているであろう「使命」について今一度深く考えて、自社のミッションを通して自分の人生の使命を全うすべく自分の生き方を見直したいと思います。

そして、元気に明るく胸を張って...感謝です。


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