七夕賞

先週の北九州記念◎モズメイメイは3着だったのに相手がおらず、馬券的にはハズレ。とても悔しかった。
改めて見ている目線は間違えていなかったということで七夕賞も頑張る。

以下は去年の七夕賞のメモ。
"福島2000mというコース設定で、今週末の福島は日曜日に雨予報だけでそれ以外は晴れや曇り。この雨予報がどれくらい前後にずれるかによって馬場が大きく変わるので、ひとまず考慮しないで予想する。ただ道悪でも行けるかどうかは考えておきたい。
福島2000mはスタートが下り坂でその後も起伏のあるコースとはなっているものの、高低差は2mで傾斜はきつくなく、一般的には平坦コースという位置づけになる。またポケットからのスタートになっており、正面直線を丸々使うので最初のコーナーまでが500m近くあり、ポジションは比較的取りやすい。逃げ馬が少なければ隊列もすんなりと決まるだろうし、3コーナーあたりから徐々にペースアップしていくだろう。ローテに関わらず、過去10年のラップを見ていくと、以下のようなグラフになる。

画像略

最後の1Fが13秒台なら差しが優勢な結果になっており、ペース的に前がつぶれる様子。最後の1Fの坂で時計がかかっている。また2016~2022が主にハイペースの持久力を求められるラップになっているが、これらはほぼ差し決着となっている。2017年に人気していたマルターズアポジーは道中から競り合う形になってしまい、息の入らない展開を強いられてどうしようもない展開の11着。逆にミドルペースで33ラップが-1秒以内のレース展開だと先行有利な決着になっており、ペース予想がかなり重要となってくる。同型多数の場合はペースは上がるだろうし、逃げ馬が楽できる展開なら前残りするだろう。特徴的な点といえば、残り2F~1Fは4コーナーを回る関係か、下り坂でもラップが速くならず、残り2Fはほぼ毎年時計が掛かっているあたりか。それだけにスタミナの要求されるコースで、そのためなのか、前走がダートの馬もちょいちょい馬券に入っている。とはいえ、今回は前走ダートの馬は居ないのであまり考慮しなくても良さそうだが、ダートでも走れるスタミナのある血統は注目しておくべきか。距離は長いがショウナンマグマはこれに該当する。

今回の注目ポイントは
・スピードよりもスタミナ重視(とはいえ、去年のように瞬発力を要求されるとスピードも重視する必要がある)。
・逃げ馬は誰でどのくらいのペースで逃げるか
・小回り適性
・ダート血統でも要注意
あたりか。
先行馬一辺倒だと大やけどを負うので注意。とはいえ4コーナー最後方からは頭まで届いた例は過去10年で一回もないし、過去10年4コーナー通過5,6番手以内の馬しか勝っていない。小回りなので直線距離が短く、当然といえば当然だが、3コーナーから仕掛け始めるとしても3コーナー最後方は届かないので小回り適性と長く良い脚を使える馬じゃないと差し馬は厳しい。
最後方すぎない馬を選ぶのも大事という感じで全頭見ていく。"

去年は無→無→▲で惨敗。今年は1週間を通して雨予報で重馬場で予想したい。

アサマノイタズラ
近走はめっきりで年齢的に上積みもない様子。ただ基本的に時計のかかる馬場は苦手で重馬場は大歓迎。斤量も54kgで手頃となったし、おそらく仕掛けの早いタイプの騎手ではあるが、そこは我慢してもらいたい。2000mはギリギリの可能性があるが、使える脚が短いのでローカルは合う。あくまで展開がハマればではあるが、大穴馬としての魅力はある。

アラタ
前走は金鯱賞で5着。元々時計の速い決着は苦手なので前走は内を回ったとはいえ、2着から0.3秒差で走っているのは高評価。1着のプログノーシスは5馬身差で抜けているのでやむなし。2走前の中山金杯は1コーナーで外から割り込まれて大きな不利。頭を上げて後方に下げるくらいの不利だったので仕方ない。3走前のオールカマーは外を回している中で内決着な上に時計も速く、参考外。去年の函館記念は馬場が悪すぎたし、中1週で巴賞とは全然違う競馬になったこともあり、難しい競馬になった。一方で今回は休み明けでリフレッシュできているだろうし、福島記念3着が2回あるようにこのコースも得意で重馬場となれば時計がかかり、条件としては歓迎。58kgはやや重いが、それでも人気次第では本命で良い馬だと思う。

カレンルシェルブル
惜しい馬でなかなか馬券に入らないが凡走もしない。前走は福島民報杯で5着もゴール前で不利があった。それでも0.2秒差でこのコースは得意。去年の福島民報杯は1着。脚質は終い重視で福島だとタイミングが大事。暑さに強くない馬でもあることを考慮すると少し難しそう。馬具を工夫して集中力はアップしているが、やはり展開に左右される面が強い。

キングズパレス
前走は新潟大賞典2着。前走でやっと昇級戦だったが、2着と好走。元々美浦Sでは加速ラップでゴールしているし、クラスが上がってからも通用する器だった。ただ直線は右に行きたがる素振りを見せる馬で左回りの方が良いというのが厩舎の意見で前走は後方からぐんぐん進んでヤマニンサルバムにハナ差届かずの2着。小回りでコーナー角のきつい福島はあまり合いそうにはなく、もたれも考慮すると微妙か。道悪は平気だが。

グレンガリー
9歳のセン馬だが、途中で障害を走っており、前走が久々の平地。大差の敗北となっており、やむなし。流石に重賞ではきつい。

セイウンプラチナ
鞍上が原くんで要注意。ただこの馬は逃げて結果を出しているので控えなくてもいいとは思うが…。ここが昇級戦で前走は3勝クラスのハンデ戦で55kg1着。2500mの長丁場を淡々と逃げて直線も粘り強く足を使った。スタミナ豊富で重馬場でも対応はできそう。ここ2走で26kgも減らしているのでこれ以上は減らしたくない。他の逃げ馬としてはバビットがいるが、バビットは速いペースで逃げる馬ではないのでセイウンプラチナの方が逃げやすいか。枠次第なところもあるが、斤量も軽いし、ここは1発あっても良さそう。

ダンディズム
前走は目黒記念で狙ったが、6着まで。展開が合わなかったので度外視。去年の福島記念ではハナ差の2着だし、小回りの方が得意な馬。ただ4コーナーは後方にいるので届かない競馬も多い。時計のかかる馬場は歓迎で重馬場も問題ない。いい上がりの脚を使えるので3コーナーあたりからふかしていけばチャンスはある。去年の福島記念のように4コーナーで6番手とかにいれば頭までは狙える。今回はハンデ戦で展開ははまりやすい。

ダンテスヴュー
3歳から期待しており、秋以降に成長すると見込んでいた馬だが、いまいち成長力に欠ける。前走は福島民報杯で7着だが、0.3秒差でインを通った。中距離は外差しの効く馬場だっただけあり、インを通ったのはマイナス。1200mはインが有利だったが、おそらくこれは荒れていく過程の中で1200mくらいなら前がぎりぎり止まらないという馬場だったと想定している。2走前の洛陽Sは距離が短い。3走前は福島記念だったが、中位でいっぱいになり、終わる。期待していた成長を示しておらず、斤量55㎏とはいえ、ここでは軽視。何かしらのきっかけは欲しい。

ノッキングポイント
右回りがあまりよくない馬で左回りの方がいい。また小回りもおそらく苦手で新潟記念で1着だったことがあるが、斤量54㎏に加えて外回りで直線が長かった。直線の短い小回りはここが初めてで適性面に疑問。前走は終始チャカついて発汗も多めで脚も溜まらずの8着。暑い時期は得意かもしれないが、小回りで買いたい馬とは思わない。斤量も57.5㎏で重い。

ノースザワールド
出遅れ癖がひどく、ポジションを取ることができない。前走のエプソムカップは出遅れてもテンにスピードに乗せていったら掛かり気味になり、14着。去年の福島記念は出遅れはしなかったものの、道中はごちゃついて接触し、スムーズに乗れなかった。後ろから競馬するにしても末脚は足りていない。

バビット
前走は鳴尾記念で7着。
以下は鳴尾記念のメモ。
”京都記念3着ではあるが、やや低レベル戦。ただし、前に活かせるとかなりしぶとい馬で今回の馬場とは合いそう。当然今回もハナを主張してくるだろうし、アウスヴァール、エアサージュと逃げ馬が比較的多い構成になる。時計が速いとどうかではあるが。前走は福島民報杯で16着と大敗。ハナを取れず、好位で走るもバテて終わる。今回は展開面では優遇されそうということで馬券には入れるが、強気の印は打てない。"

低レベル戦ではあったが、京都記念1着のプラダリアは宝塚記念で4着、べラジオオペラは大阪杯1着→宝塚記念3着と良績を残した。また4着のシュヴァリエローズも目黒記念では2着と好走しており、地味にレベルは高かったのかもしれない。ただ好走の要因が前で楽ができるかに限っており、今回だとおそらくハナは奪えない。ただハナを取らなくても問題ないタイプではあるので自分のリズムで走れれば。前走は評価しなかったが、後続も楽には逃がしてもらえなかったのでやむなし。実際加速ラップとなってハイレベル戦でもあったし、好時計が出ていた。福島はラジオNIKKEI賞での勝ちがあり、小回りコースは得意。楽に前につけられるようならここは要警戒すべき馬。同型も1頭しかおらず、どちらが内枠に入るかではあるが、原くんは福島だと周りが早仕掛け気味になり、1列後ろから競馬をすることで直線で差しやすくなるとどこかの記事に書いてあったので、これを踏まえると早仕掛けにならないように競馬をしてくる可能性が高い。つまり、スローペースで脚を溜めて周りが迫ってきても我慢して4コーナーで仕掛けるという競馬をするイメージ。そうなるとバビットもスローペースで行けそうでこの2頭が残る可能性はそこそこある。今回はバビットは評価高めで行く。

フェーングロッテン
前走は去勢明けで小倉大賞典5着。ここ最近は前に行けない競馬が続いていたが、前走はハナに立とうとして2番手。カラ馬を気にするところもあったようで、まだ去勢効果が出きっていなかった。ただ去勢前と比べると全然違う競馬になっており、前に行けるようになった点は評価。今回ももしかしたらハナに立とうとはするかもしれないが、周りの出方次第なところも。もともと能力のある馬なので去勢効果が出れていればここはチャンス。

ボーンディスウェイ
小回りが得意な馬で前走は福島民報杯で2着もタイム差はなし。切れるタイプではないので前々で運ぶことになるが、前走は決め手の差が出た様子。ブリンカーを着用するようで道中のズブさがこれで改善されれば。レベルの高い馬と戦ってきた経緯もあるし、前走のリフレーミングとの斤量差は1㎏減るので相対的にはこちらが有利。2走前の中山記念は稍重の馬場で10着。もともと柔らかい走りをする馬なのでパンパンの良馬場が良いらしい。セントライト記念も馬場が悪く、6着で重馬場になると割引が必要。

リフレーミング
福島民報杯1着だが、前走は新潟大賞典で5着。後方から競馬をするタイプで丸田とは手が合っている。前走は後方から進めるも展開が悪く5着まで。福島民報杯は出遅れて後方になったが、直線に入って鋭く伸びて1着。福島は2戦2勝で得意とするコースではあるが、どちらも後方から。1勝目も1勝クラスなので参考にはできない。結局展開に頼む面はあるが、少なくとも前々走の福島民報杯は展開が向いたわけではない中での1着なので評価はできる。重馬場で後方から届くかはかなり怪しいが。ただ展開一つでボーンディスウェイが先着しててもよかったと思うし、ボーンディスウェイの方が斤量が軽い分、悩ましいところ。重馬場だとどちらも割り引いてもよいような気もする。

レッドラディエンス
使い込めない馬で休み休み使われているが、今回は2か月で使用。前走はメトロポリタンSで2着。8頭立てでスローペースの上り勝負となったが、前残り決着の2着。1着のバトルボーンは逃げ切り勝ち。相手には恵まれたと言わざるを得ない。2走前も9頭立てで逃げて1着。斤量は58㎏だったが、高速馬場で遅いタイプの決着で逃げて上りは33.1秒。ただのスローペース前残りという決着で評価はできない。正直加速ラップくらいは欲しかったところ。ただ、日本海Sは新潟2200mで1着は55㎏ドゥレッツァの中、58kg背負って半馬身差の2着。タイムも水準より2秒速い超ハイレベル戦でドゥレッツァは次走で菊花賞V。高速馬場で時計の速い決着ならかなり強いほうだと思われるが、重馬場にまで悪化するとおそらくダメなタイプ。メトロポリタンSは評価に値しない内容で小頭数のレースばかりなので個人的には危険な人気馬。

レッドランメルト
前走はエプソムカップで17着。

以下はエプソムカップのメモ。
””前走は重馬場のオクトーバーSで13着。折り合いがつかず、馬馬云々というよりも溜めが利かなかった。

以下は七夕賞のメモ。
”鞍上の田辺は地元でのレースになるので気合が入っていそう。という冗談は置いといて。前走は新潟大賞典で+14kgの520kgで太め。道悪が苦手で良馬場希望だが、前走は見事に不良馬場で12着もやむなし。2走前の小倉大賞典も重馬場でやむなし。3走前の中山金杯は外枠でやむなし。2000mは問題ないが、オープンクラスに上がってからは不運の連続。今回は良馬場濃厚ではあるが、季節柄いつどのタイミングでどのくらい雨が降るかわからない。またミドルペース以上だと先行勢には苦しい展開となり得るので今回も運が向かないか。ただ内枠で前に壁を作れるようならまだチャンスはある。ここまで不運で負けてきた馬だけあり、人気以上には走れるポテンシャルは秘めているのでワンチャンで勝っても良い。”

基本的に展開や馬場が向いていないことが多く、もっとやれるはず。七夕賞は良いペースではあったが、先行有利のレースとなってしまい、後方からは届かず。ここが久々ではあるが、念願の良馬場でのレースとなるし、内枠でも引けて前に壁を作れれば。””

評価はしていたが、結局前走は爪不安明けで折り合い面でも課題が残っており、力んで走ってしまい、終わる。逆に言えば叩いた上積みは期待できるし、前走は追い不足でもあったので、もう一つ上の着順を目指せれば。昨年の七夕賞くらいの力を出せればいいが、道悪が苦手なので評価は下げ。

以上で印は
◎アラタ
〇バビット
▲セイウンプラチナ
☆フェーングロッテン
△アサマノイタズラ、カレンルシェルブル、ダンディズム、リフレーミング、レッドランメルト

消し キングズパレス、レッドラディエンス、ノッキングポイント

割とすんなり印はついた。印よりもむしろ自身の消しとしたいのがキングズパレス、レッドラディエンス、ノッキングポイントの3頭。詳細は上述したので省くが、この3頭が能力的には通用してもよいと思うが、適性が合わない。
キングズパレス→小回り×、右回り××、
レッドラディエンス→多頭数×、重馬場×、小回り?
ノッキングポイント→右回り×、小回り×、斤量×、気性×

ノッキングポイントはそこまで人気しないと思うが、現時点で予想人気はキングズパレスとレッドラディエンスが1~2番人気を争っている。この2頭はむしろ危険だと思うのでハンデ重賞ならぜひとも軽視したい。
あとは枠次第。能力だけで馬券に来られたらお手上げ。

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