TOI-588bとTOI-559b 楕円軌道の大質量惑星

NASAの系外惑星観測衛星「TESS」のデータとフォローアップ観測で2つの惑星系が確認された(https://arxiv.org/abs/2102.02222)。

1つめの惑星「TOI-588b」は木星の3.6倍の質量と1.09倍のサイズ(半径)を持ち、離心率(楕円の潰れ具合を表す)が0.30の楕円軌道を14.574日かけて公転している。主恒星の「TOI-588」は質量が太陽の1.35倍、半径が1.50倍、有効温度が6470ケルビンのF型主系列星だ。

もう1つの惑星「TOI-589b」は木星の6.0倍の質量と1.23倍のサイズを持ち、離心率0.15の楕円軌道を6.984日周期で公転している。主恒星の「TOI-589」は質量が太陽の1.03倍、半径が1.23倍、有効温度が5930ケルビンのG型主系列星だ。また、TOI-589bの外側の軌道に別の惑星か伴星が存在することを示す兆候も見つかっている。

いずれも高温の木星型惑星(巨大ガス惑星)と考えられているが、木星型惑星の中でも特に質量の大きい部類に入る。また軌道が楕円になっている点も短周期の惑星としては珍しい特徴だ。

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