大きい家具の組み立ては二人で
誠に勝手ながら、私(わたくし)、あと数日で27歳に突入するのでございます!
織田信長が桶狭間の戦いで今川義元を討った、イチローがシアトル・マリナーズと契約しメジャーリーガーになった、あの27歳。
そんな年になっちゃうのです。
それなのに、私ときたら、スーパーで買った3割引きのクッキーを貪り食いながら、それをろくに咀嚼もせず安物ワインで流し込む始末。美味しいとかじゃなくて、気持ちがいいんだなあ、これが。
そんな私ですから、一人暮らしをしていても、精神的な自立は全くできておらず、両親にも「誕生日プレゼントにねえ、まなはねえ、これが欲しいのお」なんでおねだっちゃう始末。
大学時代、尊敬していた先輩に「誕生日は、自分を産んでくれた親に感謝する日なんだよ」と教えられ、おったまげたのに。そんなありがたいお話はどこへやら。
そんな訳で、本日、おねだりしていた“本棚”が届きました。
2人で組み立ててください
私の図々しいところと言えば、欲しい本棚の商品URLを送りつけただけでなく、日付を指定して、私の家に送らせたところ。本当にありがとうございます。
そんなわけで「ピンポーン」の音と共に、やってきた!待望の本棚!
ああ、これ、これ。
外箱の時点で嬉しくなっちゃう。思わず一緒に寝そべって頬ずり。
父よ、母よ、覚えていますか? 小さい頃、私は寝る時にはどうしても2人の間で眠りたくて、真ん中にぐりぐりと割って入っては、安心に挟まれて幸福な夢を見たものです。
幼き日に思いを馳せつつ、開封。
まあ、そうですよね。一緒に寝そべることができるほどの薄さの箱の中に、完成形の本棚が入っている訳ないですもんね。
リクエストした時から、こういう形で来ることは知っていたんだけれども、いざ、組み立て説明書と板たちを目の前にすると、うむ…と覚悟が必要になる。
それよりも気になったのは、この部分。
2人だと?! 聞いてないぞ。こっちは家に1人しかいないんだぞ。
しかし、開けてしまった手前、もう後には引けない。
もう27歳なんだぞ。『ひとりでできるもん!』(1991年4月1日から2006年3月31日までNHK教育テレビで放送された教育番組)をリアルタイムで履修してきたんだ。
やってやろうじゃないの。
私は手と足と、そして頭を駆使して組み立てに取り掛かり始めた。
覚悟と本締め
間違っちゃならないのが、初手の前後、左右、裏表の向き。
最初だけはネジでなく、接着剤でつけなくてはいけないので、間違えられない。相当の覚悟がいる。
間違えたが最後、つやつやでなく、がさがさの面が表面に出て、ささくれが指にささったりして、大変危険なのだ。
何度も説明書と手元に仮で組んだ実物を見比べながら、作業を進める。
ある程度の広ささえあれば、言うて(ゆうて)1人でもできてしまう。
だが、説明書には2人でやれと書いてある。なぜだろう。
そこで思いついたのが、これだ。
1人でなく、2人でやることで、間違った際の罪悪感を軽減させているのでは
例えは悪いが、現在の日本での絞首台は、作動用のボタンとダミーのボタンを複数人が押すことで、精神的負担を減らしていると聞く。
これはそれなのでは? と気づいたのだ。
溝やガイド穴の位置を見極めながら、慎重に作業を進める職人(BGMは作業用かまみく)。
なんだかんだ、作業を進めてふと説明書を見ると「次は、刺したネジを本締めします」とある。
もとじめ…?賭博とかやくざさんの…?
調べてみると、どうやら本締め(ほんじめ)とは、水平・垂直方向を整えながらガッツリ固定しちゃう工程のよう。
そしてドライバーが必要なよう。
ここでダイソーへ走る私。
ドライバーGET!容赦なく、きりきりと本締めしていく。
いくつものネジを本締めしている最中、不慣れで、座っている作業が続いたせいか、これまで忘れていた記憶がぼんやりとよみがえってくる。
中学の時に、ミュージカル部の大道具として、ベニヤ板切ったり、くぎを打ってたこととか、大学時代のスペイン語のテストの前に絶対持ってこなきゃいけない辞書を忘れたことに気付いて、単位を落とすかもしれないと泣きながら母に電話したこととか…。
一つ一つを懐かしみつつ、静かに色々な思い出をしまい込むかのように、ゆっくりドライバーを回していく。
後から考えると、これは、疲労による軽めの走馬灯だったんじゃないだろうか。
完成です
諦めてふて寝したり、お腹が減って買い置きのコロッケ食べたりしつつ、3時間後には棚が完成。
イェーイ、ピース、ピース✌
ひな祭りだし(?)、乾杯乾杯。
新型コロナウィルスの影響もあり、なかなか帰省できていない私ですが、次に家の敷居をまたぐときは、立派な27歳で、産んでくれた感謝を伝えつつ、両親に会えたらと思います。
そして、元々あった本棚の運び出しを手伝ってくれるように、お願いするつもりです😊
なかなか親離れ、できないねえ。
では。良いひな祭りを。
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