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西地中海クルーズ船 Symphony of The Seas

今回の西地中海クルーズ1週間旅行(スペインバルセロナ発着)で利用したのは、ロイヤルカリビアンのSymphony of the Seasでした。昨年カリブ海でのクルーズ船旅行を予約した後に、その寄港先の一つである沖合のカリブ海に浮かぶオランダ領のアルバ島へ行くと、日本政府がコロナ感染チェックの対象国でないため、日本への帰国時に種々の問題が生じて、その後の仕事に支障をきたすため、キャンセルすることにした。その時のクルーズ船の予約をしたときに保険にも入っていたので、そのクレジットが今回の西地中海クルーズに利用できた。差額分を支払って初めて地中海クルーズに変更し、私たちにとっては3回目のクルーズ船旅行が可能となった。米国のフロリダ州に住む息子夫婦も休暇を取って参加してくれたので、1年半ぶりに家族旅行が海外で実現したのである。
 今回のクルーズ船は夏休み終わりの時期でもあったのか、約97%の客室が埋まるほどの人気で、乗客数は6,400人ほどであった。スタッフ数も2,500人くらいだから、大きな16階建の建物が1万人近くの人を乗せて海の上を移動しているという感じである。乗客の構成はよくわからなかったが、我々を除いても日本人は数組しかいなく、台湾人か、香港中国人か、中華系シンガポール人かわからなかったが、多少のアジア人たちがいた一方、ほとんどがスペイン人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、アメリカ人など欧米からの乗客であったと思われる。
 クルーズ船での部屋は14階の前の方に位置し、デッキから外が見えるキングサイズのベッドとシャワーとトイレのある部屋で、当初トイレのフラッシュ機能に問題があり、何回かスタッフにチェックしてもらうことがあったが、その後は問題なく使えた。衛星を使ったインターネット接続も一人1回線ずつの2回線申し込んであったので、到着当初から問題なく使えた。当然のことながら、スマホで使ったらPCで使うためには切り替えが必要であった。
 このクルーズ船には他の大型船同様の設備が整っていた。夕食を中心に利用するレストランは3〜5階にあり、指定された席でその担当のウエイターかウエイトレスのサービスで毎日異なるメニューを提供してくれ、前菜、メイン料理、デザートを食することができる。もちろん、お腹が空いていて、たくさん食べたいときにはそれぞれ一つ以上注文して食べることもできる。インターナショナルのいろいろな種類の朝食や昼食をとることができるバフェ・レストラン(Windjammer)は16階にある。フルーツは美味しかったので、毎日食べたし、インド料理のカレー、ローストビーフ、ハンバーグ、中華料理、地中海料理など選ぶのが毎回大変で、あれこれとってしますと、食べすぎてしまうほどであった。そのほかにも、余分なコストがかかるが、フレンチやイタリアン、寿司などを提供するスペシャル・レストランもある。コーヒーやケーキなどを一日中食することができるカフェも5階にある。ソフトドリンクを自由に飲めるサービスを利用するには前払いしておけば、あちこちでサーブマシンで専用のボトルに入れて飲め、持ち歩ける。アルコール好きな人たちも前払いして、あちこちにあるバーなどで自由に飲めるし、宿泊部屋にチャージしてもらって、後払いにすることもできる。
 カジノは24時間営業しており、私たちはギャンブル自体に興味がなかったので、一度も行かなかったが、ギャンブル好きな人は毎日のように楽しむことができる。15階のほぼ全部のスペースには、乗客がリラックスできる各種の設備がある。大小のプールやジャクジーは夜遅くまで利用でき、ドリンクを飲みながら、リラックスする人とで賑わっていた。更に、子供たちが楽しめるパター・ゴルフ・コースやウオーター・スライドなどもあって、はしゃぐ子供たちの声で溢れていた。バニラ、チョコレート、ミックスを選べるソフトサーブもいつでも食べられる。乗船中、私はバニラとミックスを数回食べた。
 一日中何らかのイベントが船内でされていたが、特に夜のメイン・イベントにできるだけ参加して楽しんだ。別々の夜に異なるスタイルで行われ、素晴らしい演技を披露してくれたアイススケート・ショー、美しい歌声と息の合ったダンスで視聴者たちを魅了した HairsprayとFlightという2回のミュージカル、スペインの著名なマジシャンによる驚くべきパフォーマンス、面白おかしくジョークを連射するトークショー、高い位置から飛び込んだり、一本の綱の上でサーカスのような演技をしたり、水中でのシンクロをしたり、ダンスを披露しながら巣中に飛び込んだりと、大いに観客を喜ばせてくれたウオーター・ショーも2回も楽しんだ。
 今回は2日目、3日目、4日目、5日目と寄港地からのガイド付きバスツアーなどに参加したため、のんびりと船上での遊具で遊んだりすることはできなかったが、久しぶりのスペインのバルセロナでの滞在後、西地中海のフランス、イタリアへのクルーズ船旅行で、円安環境でもあり、予定以上に全体的にかなりの旅費がかかってしまったが、よく食べ、よく遊び、思い出となる場所へも行け、良いクルーズ船旅行ができた。
 

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