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【 52日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2021年度 医療情報システム系 問41~問45

【 目標 】

◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】

◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す

【学習の流れ】

◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる



【 2021年度 医療情報システム系 】


<問41>
情報システムの運用管理に関わる人とその役割について誤っている組み合わせはどれか。


<解答>
1) システムエンジニア  ー 消耗品の補給
2) カスタマーエンジニア ー システムの保守
3) 利用者        ー 運用管理規定の順守
4) ヘルプデスク     ー システム操作のトラブル対応
5) CIO          ー 組織全体の情報管理業務に関する運用に関与

<解説>
システムエンジニアの主な役割は、システムの設計、開発、導入に関わる技術的な業務である
情報システムの運用管理に関わる人は、システムのアーキテクチャやプログラミング、データベース管理などに従事するが、消耗品の補給や資材管理は彼らの職務範囲に含まれない


<問42>
病院情報システム運用管理規定への記載が必須ではないのはどれか。


<解答>
1) 患者や利用者からの苦情に対する受付体制
2) システムを構成する具体的な機器名やソフトウェア名
3) 監査計画立案、実施、報告書作成と運営責任者への報告
4) 運用上必要な作業手順書の整備と利用者の教育・訓練の実施
5) システム管理者や監査責任者からの問題点の報告に対する対応

<解説>
具体的な機器名やソフトウェア名を、運用管理規定に記載する必要はない
運用管理規定は、一般的なルールや手順に焦点を当て、具体的な製品名に依存しないように設計される

病院情報システムの運用管理規定は、運用上のルールや責任、手順、報告などを明確にするために策定される

一般的には、以下のような内容が含まれる

  1. 患者や利用者からの苦情に対する受付体制

  2. 監査計画立案、実施、報告書作成と運営責任者への報告

  3. 運用上必要な作業手順書の整備と利用者の教育・訓練の実施

  4. システム管理者や監査責任者からの問題点の報告に対する対応


<問43>
病院情報システムの導入効果を測る評価項目の組み合わせのうち適切でないのはどれか。


<解答>
1) 患者満足度 ー 診察待ち時間
2) 経営状況  ー 看護師の勤務時間
3) 業務効率  ー 記録作成に要する時間
4) 作業確実性 ー 診療報酬請求の査定・返戻の件数
5) 医療安全  ー インシデント・アクシデントの発生件数

<解説>
看護師の勤務時間は、病院の経営状況に直接的には影響を与えないため、病院情報システムの導入効果を測る評価項目としては適切ではない

病院情報システムの導入効果を測る評価項目は、システム導入によって期待される効果や目標に関連するものである

一般的には以下のような項目が含まれる

  1. 患者満足度:診察待ち時間など、患者の満足度に関わる要素を評価

  2. 業務効率:業務の効率化など、業務遂行における効率性を評価

  3. 作業確実性:作業ミスの発生頻度など、作業の確実性や品質を評価

  4. 医療安全:インシデントの深刻度など、医療の安全性に関わる要素を評価

<問44>
病院情報システムの改修について正しいのはどれか。


<解答>
1) システム改修による運用の変更は生じない。
2) 運用の変更でシステム改修を回避することがある。
3) 費用対効果の低いものからシステム改修を実施する。
4) 要求仕様書を満たすシステムであればシステム改修の必要は生じない。
5) 診療報酬改定に伴うシステム改修は医事会計システムのみに発生する。

<解説>
システム改修による運用の変更は生じる場合がある
システムの改修が行われると、運用方法や業務プロセスに変更が生じることがある。例えば、新たな機能の追加や既存機能の改善によって、業務の効率化や品質向上が図られる場合、それに伴って運用方法や業務フローの変更が必要になる

<問45>
部門のシステムを変更した場合、本番系へのリリースを最終的に承認するのは誰か。


<解答>
1) 部門の申請者自身
2) 部門の管理責任者
3) プロジェクトマネージャ
4) 医療情報システム管理部門の職員
5) 医療情報システム管理部門の管理責任者

<解説>
部門のシステムを変更した場合、本番系へのリリースを最終的に承認するのは、医療情報システム管理部門の管理責任者である
管理責任者は、システムの運用管理や品質管理に責任を持っており、本番環境への変更やリリースについて最終的な判断を下す

システムの安定性や互換性、セキュリティなどを考慮し、変更の承認を行う。部門の管理責任者やプロジェクトマネージャと連携しながら、リリースの管理と品質の確保を担当する




【 今日のまとめ 】


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