見出し画像

【 37日目 】医療情報技師試験 過去問解説 2021年度 医療・医学系 問16~問20

【 目標 】

◆ 医療・医学系、医療情報システム系の合格

【 前提 】

◆ 2022年に一度受験し、情報処理技術系のみ合格
◆ 2023年は医療・医学系と、医療情報システム系の合格を目指す

【学習の流れ】

◆ 主に、医療に関する用語をまとめ、理解を深める(5問/1日)
◆ まず、2021~2022年度の医療用語の学習を実施
◆ 次に、頻出するとされているポイントを絞って学習を実施
◆ 解答群の用語などを一つ一つ調べ、まとめる



【 2021年度 医療・医学系 】

<問16>
インシデントレポートについて誤っているのはどれか。(2つ選択)


<解答>
1) 医療事故の報告書である
2) ヒヤリハットも含まれる
3) 分析は原因の解明に役立つ
4) 当事者による自主的な報告である
5) 患者に不利益が生じなければ提出しなくてよい

<解説>
インシデントレポートは、医療現場で発生した、医療事故や医療過誤だけでなく、医療の安全に関わるヒヤリハットや、事故の予兆(近づきかけの状況)など、様々な安全インシデントを報告するための書類である

インシデントレポートは、患者の安全を向上させるための重要な情報源であり、発生した事象や問題点を共有し、再発防止策を検討するために必要である。患者に直接の不利益が生じなくても、同様の事象が他の患者に影響を及ぼす可能性があるため、適切な報告が求められる

◆ インシデントレポート
医療現場で発生した、医療安全に関わる事故や問題を報告するための書類
具体的な事象や状況、関与した人物や患者の情報、発生した場所や日時などが記載される
報告された情報は、安全管理部門や品質改善委員会などで分析され、再発防止策や、改善策が検討されることがある
事故や問題の早期発見、原因の解明、再発防止策の策定に役立つ


<問17>
医薬品医療機器等法で高度管理医療機器に分類されるのはどれか。


<解答>
1) 人工呼吸器
2) 超音波機器
3) X線撮影装置
4) 手術用照明器
5) 電子式血圧計

<解説>
正しい答え
1) 人工呼吸器 ー 高度管理医療機器
2) 超音波機器 ー 管理医療機器
3) X線撮影装置 ー 管理医療機器
4) 手術用照明器 ー 一般医療機器
5) 電子式血圧計 ー 管理医療機器

人工呼吸器は、患者の生命に直結するため、操作や管理に高度な技術と知識が必要である。また、不適切な使用や故障などが生じると、重篤なリスクを引き起こす可能性がある

超音波機器やX線撮影装置は、医療現場で広く使用されており、一般的な技術や知識に基づいた操作が可能。重篤なリスクが伴うことはないが、正しい使用方法や適切な設定が重要である

手術用照明器は、手術中の視認性を確保するために使用されるが、手術そのものへの直接的なリスクは少ない

電子式血圧計は、血圧を測定するために使用されるが、正しい使用方法に基づいていればリスクはほとんどない


◆ 医薬品医療機器等法
日本における医薬品と医療機器の製造・販売・使用に関する法律
医療機器の安全性と有効性の確保、医薬品と医療機器の適正な使用、患者の健康と安全の保護を目的としている

◆ 高度管理医療機器
医薬品医療機器等法において特定の規制対象とされる医療機器のカテゴリー
その特性や使用方法の特異性から、一般的な医療機器よりも厳しい管理と規制が求められる
例:人工呼吸器、人工心肺装置、人工透析装置、電気ショック治療装置

<問18>
標準予防策(スタンダードプリコーション)の具体策として適切でないのはどれか。


<解答>
1) 患者配置
2) 手指衛生
3) トリアージ
4) 個人防護具の使用
5) リネン類などの洗濯

<解説>
トリアージは、患者の優先順位付けに関するプロセスであり、感染症の予防や制御に直接的に関わるものではない

◆ 標準予防策(スタンダードプリコーション)
感染症の予防と制御のために、医療現場で実施される基本的な予防策

◆トリアージ
緊急時や災害時において、医療資源の配分を最適化するために行われる優先順位付けのプロセス。救急医療や災害医療の分野で実施される

<問19>
入院診療計画書の交付・説明は入院後何日以内に行わなければならないか。


<解答>
1) 3日
2) 5日
3) 7日
4) 14日
5) 30日

<解説>
一般的には、入院後7日以内に、入院診療計画書の交付と説明が行われることが求められる
これにより、患者と医療チームとのコミュニケーションが確立され、治療方針の共有や意思決定が適切に行われることが期待される


◆ 入院診療計画書
患者が入院する際に作成される文書。入院期間中の診療計画や治療方針などが記載されている
患者や家族に対して説明されることで、治療の進行や予後についての理解を促し、共同の目標を持って治療を進めるために重要である

<問20>
クリニカルパスにおいて、アウトカムが達成されない状態を表すのはどれか。


<解答>
1) レジメン
2) エビデンス
3) バリアンス
4) ガイドライン
5) ベンチマーク

<解説>
◆ クリニカルパス
患者の特定の病状や手術などの治療プロセスにおいて、予測可能な結果を得るための標準的なガイドラインや手順のこと
医療チームの意思決定や治療の効果を最適化し、アウトカム(結果)の向上を図るために使用される

◆ アウトカム
特定の医療行為や介入がもたらす効果や、影響を測るために用いられる指標や結果

◆ レジメン
治療計画や処方箋など、特定の治療方法やスケジュール

◆ エビデンス
医学的な研究や臨床データに基づいた科学的根拠や証拠

◆ バリアンス
クリニカルパスで予測されたアウトカムに対して、予期しない進行や結果の違いを表す
アウトカムが達成されない状態や、逸脱が生じた場合に使用される

◆ ガイドライン
医療の標準的な手順や基準を指す指針

◆ ベンチマーク
医療の品質やパフォーマンスを評価するための基準や比較対象



【 今日のまとめ 】


◆ インシデントレポート
医療現場で発生した、医療安全に関わる事故や問題を報告するための書類
具体的な事象や状況、関与した人物や患者の情報、発生した場所や日時などが記載される
報告された情報は、安全管理部門や品質改善委員会などで分析され、再発防止策や、改善策が検討されることがある
事故や問題の早期発見、原因の解明、再発防止策の策定に役立つ

◆ 医薬品医療機器等法
日本における医薬品と医療機器の製造・販売・使用に関する法律
医療機器の安全性と有効性の確保、医薬品と医療機器の適正な使用、患者の健康と安全の保護を目的としている

◆ 高度管理医療機器
高度管理医療機器は、医薬品医療機器等法において特定の規制対象とされる医療機器のカテゴリー
高度管理医療機器は、その特性や使用方法の特異性から、一般的な医療機器よりも厳しい管理と規制が求められる
例:人工呼吸器、人工心肺装置、人工透析装置、電気ショック治療装置

◆ 標準予防策(スタンダードプリコーション)
感染症の予防と制御のために、医療現場で実施される基本的な予防策

◆トリアージ
緊急時や災害時において、医療資源の配分を最適化するために行われる優先順位付けのプロセス。救急医療や災害医療の分野で実施される

◆ 入院診療計画書
患者が入院する際に作成される文書。入院期間中の診療計画や治療方針などが記載されている
患者や家族に対して説明されることで、治療の進行や予後についての理解を促し、共同の目標を持って治療を進めるために重要である

◆ クリニカルパス
患者の特定の病状や手術などの治療プロセスにおいて、予測可能な結果を得るための標準的なガイドラインや手順のこと
医療チームの意思決定や治療の効果を最適化し、アウトカム(結果)の向上を図るために使用される

◆ アウトカム
特定の医療行為や介入がもたらす効果や、影響を測るために用いられる指標や結果

◆ レジメン
治療計画や処方箋など、特定の治療方法やスケジュール

◆ エビデンス
医学的な研究や臨床データに基づいた科学的根拠や証拠

◆ バリアンス
クリニカルパスで予測されたアウトカムに対して、予期しない進行や結果の違いを表す
アウトカムが達成されない状態や、逸脱が生じた場合に使用される

◆ ガイドライン
医療の標準的な手順や基準を指す指針

◆ ベンチマーク
医療の品質やパフォーマンスを評価するための基準や比較対象

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?