![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/104860645/rectangle_large_type_2_bab5b16d8353487ccf71b425941c71eb.png?width=1200)
【旧約聖書:6】流浪するアブラハム②
ロトと別れたアブラムに、神はこう言った。
「お前に、見渡すかぎりのこの地をすべて与えよう。
そして、この地にたくさんの民を増やしなさい。」
そのころ、ロトが住むソドムの町では戦い、略奪が起こり、
ロトはその財産を奪われた。
しかし、それを知ったアブラムはそれを奪い返して、
神から大いに称えられて、こう言い渡された。
「お前は、このことをよく知るべきである…
お前の子孫は、これから400年の間、この地ではないところで、
奴隷となり苦しめられることになる。
しかし、わたしはそれらの者を裁いてみせよう。
いずれ、お前の子孫はこの地へ戻ってくるであろう…」
さて、アブラムの妻サライには子供がいなかったが、
彼女には女奴隷のハガルがいた。
そこで、サライはアブラムにハガルと子を為すよう勧めた。
そして、ハガルはアブラムの子を身籠ると、サライを軽視するようになり、そのことでサライはハガルに辛く当たるようになった。
ハガルはその苦しみから逃れるべく、その地を去った。
しかし、そこで神の使いがハガルにこう言った。
「元の地へ戻り、その子を”イシュマエル”と名付けなさい。
そうして、お前の子孫はもっと増えることになる。」
アブラムが、99歳になったころ、
神は現れてこう言った。
「わたしは全能の神である。
お前は私の前において、完全な存在であれ。
ここにおいて、わたしとお前との間に契約を結ぼう、
お前の子孫を大いに増やすことを誓おう。
お前は、この国の民の父となる。
もはや、アブラムという名ではなく、アブラハムとしよう。
お前の子孫は、ますます増え、王となる者が出てこよう。
お前とその子孫に、永遠にこの地カナンを与え、
わたしはお前たちの神となろう。」
そして、アブラハムの妻サライをサラという呼び名にするとした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?