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冬の女王が話す衝撃の授業!!

広瀬香美さんと言えば5オクターブの音域を持ち、今やすっかり人気のユーチューバーですね。独特の分析とアレンジ、演奏を超えたパフォーマンスはこの動画から始まりました。

さて、今日のしくじり先生は広瀬香美さんが講師でした。この番組、成功者の失敗談だから面白くてタメになりますよね〜。大好きです!

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僕らの時代において、冬と言えば広瀬香美さんの季節がまたやってきたというくらいに、彼女の曲が街に流れ出すと、まるで山下達郎現象のように冬を感じたものでした。

僕は今でも冬になるとより寒さを感じるために聞いています。

さらに毎朝Voicyで明るい彼女の声を聞いて元気をもらっています。

たまにコメントを読んでもらったりもするんですよ。これなんか、僕の名前ばっちり入ってますからね。あっ、もちろんはずスラとしてですけど(笑)


広瀬さんは、4歳半から絶対音感に目覚め、ご両親の協力の元で音楽にとりつかれます。

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その時から全ての音が楽譜で聞こえてきたそうです。

それは同時に呪縛の始まりでもあります。

僕らでも音の組み合わせでたまにヤダなと思うことはありますが、それが毎日続き、子どもだから制御できない。言葉も全て音符に置き換わる。先生に「こら〜」って怒られると、

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「ファミー」って聞こえちゃう(笑)

人の声のトーンでこの人はへ長調だなと分類するようになります。

ちなみに広瀬先生によれば、鬼龍院翔さんは、

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レファーレファーって、全然女々しくなくてカッコいいな(笑)

しかし、絶対音感を持つ少女はクラスメイトには気持ち悪がられて孤独になっていきます。

処理しきれない音の洪水に微熱が出続け、どの病院に行っても原因が分からなかったそうです。

ある内科の先生が「お嬢ちゃんはモーツアルト病だね、天才だよ」と言われて救われたそうです。優しいですね。

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両親はスパルタ教育で、ピアノは毎日1時間半は練習しないと「家族全員」飯抜き。終わるまで後ろからずっと見ていたそうです。

さらに流行りの歌は聞かせてもらえず、同級生がピンクレディを踊ってるのを見て知ったほど。

聞く曲は全てクラシックに限定され、将来の夢はクラシックの作曲家。

その頃から作曲が得意で、デビューアルバムの時点で数千曲も持っていたとか。あの『ロマンスの神様』も中学生で浮かんだサビを元にしているというから驚きです。

広瀬さんは、努力の末、超難関の国立音楽大学作曲学科に入学します。

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先輩にはとんでもない方達。

現役合格は広瀬さんを入れてたったの4人。同級生には9浪の人もいて全然話が合わなかったとか。

入学して半年後には作曲のテストがあったそうです。

そこまで優秀なら当然トップの成績かと思いきや、

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最下位(笑)

なぜかと言えば、クラシックはルールがちがちの世界。しかし、広瀬さんの曲を聞けば分かるように、彼女が紡ぎ出すメロディは独特。それが全く受け入れられず、否定され続けたそうです。

ここで、人生初の挫折を味わいます。そこから生活習慣は荒れまくり、激太りに。しかし、作曲家になる夢はあきらめきれず、ロスに留学していた友人の誘いで、ある人のコンサートに行き電撃が走ります。

それが、

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そう、あのマイケル・ジャクソン。

彼の曲を聞き、クラシックの世界とは違う自由なメロディに出会い、こんなスゴい衝撃的な音楽があるんだと刺激を受けた結果、20歳の目標は「マイケルジャクソンの曲を作曲する!」に変わります。

そこから、何とかマイケルに近づくために彼のボイストレーナーである

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セス・リッグスさんのレッスンを受けることになります。結局マイケルとはその後も出会えないのですが、こんなスゴイ人の講義が受けられるなんて歌手の才能があったんですね。

しかし、広瀬さんはあくまで作曲家にこだわり、マイケルに会うためにレッスンを受けていただけなのです(笑)

もちろんレッスン料も破格。30分で4万円!週二で受けて月にして30万以上。さらに音大にも通っているため、ロスと日本の往復費もかかります。

いくら親の援助があるとはいえ、極貧生活。

の裏で、伸びる高音ボイス(笑)

作曲家としては全く芽が出ないのに、歌だけはうまくなっていったそうです。そんな財政難に陥った時に思いついたのが、

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日本の歌手に楽曲提供して稼ごうというもの。

なんか発想が違いますよね。

日本で必死に歌手になりたい!というわけではなかったんです。

そうやってレコード会社にデモテープを送りづつけたものの、全く採用されずに3年が経ちます。もちろん、声量だけは伸び続けていきますが(笑)

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そうしてボイトレ代はかさみ、2年間のトータルは720万円にもなり、やめるしかなくなりました。

ところが、あるレコード会社から「声がいいからあなたが歌ってデビューしてみたら」と持ちかけられます。

しかし、広瀬さんは人前で歌うなんて夢にも考えておらず、とにかくイヤだったそうです。

結局1曲20万円、アルバム12曲で240万円の誘惑に負け、デビューすることになりました。アルバム作成が成立した時は、ゲレンデがとけるほと喜んだそうです。お金の力って怖い( ;  ; )

サンプルを6000枚作ってくれると聞いて、1000枚くらいもらって名刺代わりに作曲家として売り込もうと思っていた広瀬さん。

ところがデビューの翌年、とんでもない事が起きます。そうです!

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冬の女王の始まりです。

しかし彼女がなりたいのは、あくまで作曲家。

当時ロスにいた事もあり、日本中で流れている自分の楽曲がどれだけ認知されているか全く実感がわかなかったそうです。

テレビで歌っている時もどうしていいか分からず、これまでの学生生活で作った曲は評価の対象であったため、ファンはみんな審査員に見えて怖かったとか。

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そして、とんでもない印税が舞い込み、もう訳が分からない状態に(笑)

普通は喜びますよね。

でも、自分の才能が自分では認められない苦しみ。

やりたい事はできず、なぜか他のことで評価される。

天才ゆえの苦悩ですね。凡人にはとても分からない。

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アンケートでも全然、曲が認められない。僕は曲も好きですけどね。

作曲家になる勉強しかしてこなかったので、真夏のロスで経験の無い冬のリゾートを想像して、泣きながら必死に歌詞を書いてはダメ出しの連続だったとか。

当時のイメージとは全く逆ですね。

もちろん、そうならないようにメディア出演を抑えられていたのですが。

私は歌手じゃない、歌手じゃない。

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いや、歌手やろっ!!


アルバムが売れて嬉しいけれど、相変わらずファンからは曲を認めてもらえない苦悩の日々。

だんだん、しょうがないかなと思うようになり、葛藤の中で気づいたのは、

音楽は作る人、奏でる人、聴く人がいて成り立つもの。自分が「どうしたいか」でなくて、聴く人の思いも叶えてあげたいと思うようになりました。

そうして、やっと本気で歌手を目指すことに!

だから、超メジャー歌手なんですけど(笑)


意地を張って抵抗し、作曲家にこだわるのをやめ、自分を歌手として受け入れたのです。

そして、ついに

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遅すぎるっ(笑)

確かに、当時はなぜライブをしないんだろうと思っていました。

まぁ、アーティストと呼ばれる歌手が増え、大黒摩季さんのような顔を出さない人もいたのでそこまで珍しいわけではなかったですが、あまりの高音に持たないのでは?なんて憶測も飛び交っていましたね。

当日はプレッシャーと戦いながら、胃薬を飲み、MC部分は全部暗記し、きっちり2時間で終えたそうです。その後2年間の充電期間を挟み、現在もライブを続けています。

ライブを続けている一番の理由は、ファンと出会えたことで、歌手として認めてくれる人がこんなにもいるんだと励まされたから。

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やっといろんな呪縛から解き放たれたのですね。

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なんだ、この神放送は。ブルーレイでたら、絶対買うわ(笑)

人前で歌うことが苦手だと思って、好きになる努力をしていなかった結果、大きな葛藤が生まれて苦しんでしまった。音楽という範囲の中でいろんなことにチャレンジするべきだったのにやらなかった。
誰だって自分がやりたいことができるわけではありません。でも、できることは必ずあります。変なこだわりを捨てて人の評価を受け入れてみる。世の中の意見を素直に聞き、流れに身を任せてみる。
出来ることを好きになる努力をすれば、自分も周りも幸せになるかもしれないと気づきました。

これって、前に紹介した林先生と同じような考え方ですね。

広瀬さんは好きなことができていつも楽しそうだよね〜幸せですねと言われるそうです。でも、本当にそうなんでしょうか?

好きなことだけをしている人って羨ましく見えるものですが、それだけでやっていけるなら趣味の世界。仕事には結果が求められます。

多くのスタッフを食べさせる重圧はスゴイものでしょうね。良かったらVoicyを聞いてみて下さい。みんな同じかもしれませんよ。

YouTubeも仕事の合間に練習を重ねて、何度も何度も撮り直し、あえて楽しそうに歌っていると言ってました。

天才って、努力できるから天才なんだな、ゲッダン!








































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