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ローグライクのはじまりは商人のおじさん。

オムニバス形式のドラクエとして異色の作品ドラクエ4。

その中でも、お金を集めるという一風変わった主人公が太ったおじさんトルネコ。1000回遊べるというキャッチコピーに???

そんなことあるだろうかと思いつつ、デモ画面(当時のソフトは店頭でデモを流すのが販促の定番だったのでオープニングの後に必ずプレイ画面が見れる)を食い入るように見つつ、見た目のダサいおっちゃんのゲームが面白いのか?と疑問だった。

しかし実際にプレイしてみると、なじみのあるドラクエキャラが登場するだけにモンスターの強さが見た目で分かる。しかも入る度にダンジョンの構成が変わり、入手できるアイテムも一期一会で毎回先の読めない体験の連続。

ゲームオーバーになるとキャラのレベルが1に戻る理不尽さにびっくりしつつ、繰り返しプレイしていくと、これは人生と同じだと気づく。

常に逡巡が伴う選択肢に答えは無く、経験はプレイヤーに蓄積され、徐々にプレイスキルが上がる。どんなに腹ぺこでも痩せないトルネコには家族があり、持ち帰ったアイテムでお店の経営をするという設定が緊張感のあるダンジョンにやすらぎのひとときをもたらしてくれる。

ローグライクという言葉は、ローグのようなという意味だと分かってもそもそもローグって何?というユーザーにこれほどうまくアレンジしたソフトは他に無い。

その後、風来のシレンという和風のシリーズも大ヒットし、現在に至るまで様々な作品が発表され、一つのジャンルとして確立するのだからドラクエと共に歴史的なソフトと言えるだろう。

トルネコシリーズは続編の度に新要素を加え、3ではレベルダウンが無くなったりもした。Switchのケータイモードにぴったりなので、リメイクでもいいから出して欲しい大好きな作品だ。



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