私が美術品を買う目的

私が作品を購入する目的は作家個人のためというより、
それ以上に "美術界" の成長の一助となりたいと考え購入しています。

私のような若輩者が購入したところで
美術界が成長するわけがないというのは理解していますが、
今の私にできる最大限がそれだと思っています。

5年程前までは購入は考えることなく、
評価が進んだ古典美術を中心に美術館を巡っていました。

巡っているうちに分厚いガラス越しに価値ある作品を愛でても自己満以上の何物でもない、研究者でもないのに評価された古典美術を愛でても社会にとって何の足しにもならない。
と感じ、購入を考えるきっかけでした。

私が初めて美術品を購入したのは3年前の27の時。
気になる作家を見つけても
作品をどうやって購入すればいいか分からず
作家に直接連絡しました。

初めてコマーシャルギャラリーが主催する展覧会に行き、
丁度作家が在廊していたこともあり、
作家から話を聞きながら作品を観ました。

作家には失礼な話ですが特段の感動はありませんでした。
しかし、とても気に入る作品を見つけることができました。

購入することへの躊躇いはありましたが、
憧れや勢いに任せて2点購入しました。

そして現在は物故作家の作品を合わせて6点所有しています。
物故作家の作品を購入して思ったことがありました。

物故作家の作品に限った話ではありませんが、
1つ目に
物故作家の作品を購入しても美術界への影響は小さい。

2つ目に
評価されている作品を購入しても作家にとって何の足しにもならない。

3つ目に
物故作家の作品を購入しても作家は喜べない。

総評すると私は貧乏性みたいです。。
買い物をするのであればお金の効力が最大限に活きるように使いたい。
購入する上で好影響を受ける人が多い方が私にとって正解なのです。

ギャラリーで物故作家の作品を購入しても直接恩恵を受けるのは購入者とギャラリーだけです。
しかし、現役作家の作品を購入すればギャラリーだけでなく、作家にもポジティブな影響を与えることができるはずです。
私は貧乏性なので幸福度が高い方を取りたいのです。

以後、現役作家の作品だけを購入するようになりました。

所有する作品が評価されれば資産の価値もあがる。
手放すかは別として
世間的にも価値を評されたものが手元にあるのは
とても嬉しいものです。
明確に評価されている作品はまだ物故作家の作品だけですが。

今所有する作品が10年後に5倍10倍となってくれることを
夢見て今後も作品の購入を続けていきたいですね。




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