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Sogachin式専門統計調査士試験突破法~高得点よりも合格最低点主義編~

 この度、専門統計調査という試験を合格最低点(合格基準点ギリギリ)で合格しました。

 この高得点を狙わずに、最低限の勉強で合格最低点を狙っていく巧(?)の方法についてこのnoteにまとめました。試験で高得点を取る方法は誰でも知っていると思います。そうです。たくさん勉強するんです。でも、合格最低点を試験で狙っていく方法はあまり知られていないと思います。そこで、このnoteでは限られた時間と教材でギリギリの合格を狙っていく方法を紹介していきます。試験にスリルを求める人にとっては、非常に有益な記事になると考えています。

 まず、専門統計調査士に挑戦する前の基礎知識として、統計検定2級と統計調査士の試験に合格できるレベルの知識を得ておきましょう。ここが今回の挑戦の前提条件になっています。この二つの試験をまだ合格したことのない人にとっては、過去の↓の記事が非常に役に立つと思います。

統計検定2級に合格する方法(Sogachin式)は↓

統計調査士に合格する方法(Sogachin式)は↓

これらの試験に合格できたのなら、専門統計調査士の試験を突破できる確率はグンと上がると思います!さて、合格点ギリギリを狙う試験の3原則について記載していきます!

原則1. とりあえず試験日を決める

 「勉強してから試験日を決める」という考えはゴミ箱に捨てましょう。試験で高得点を取るには正しい考えだと思います。ただ、ギリギリの合格を狙うのであれば、試験日から逆算して最低限できることを考えたほうが良いです。ですので、「試験日を決めてから勉強する」という考えが大切になってきます。また、自分のような怠惰な人間にとって、試験日が決まることで勉強のモチベーションが上がるということもあります。受験料を支払うことで、勉強しなければならない状況にも追い込めます。この専門統計調査士は受験料1万円(学割8千円)する試験です。焼肉食べ放題に3回ほどいけます。焼肉の選択肢を潰してまで受ける試験です。勉強しないわけにはいきませんね!といっても、自分の場合は、受験料を払ったときが勉強のモチベーションがMaxでその後は順調に下がっていきますが。。。まあ、一時的にでも勉強のモチベーションがあがるならいいんです(そうやって自分を納得させています)。

原則2. 過去問を使い倒せ

 試験勉強の中心はやっぱり過去問です。過去問は日本統計学会から出版されています。

 自分の場合は、2015年から2019年の5年分を用いました。過去問を使うと聞くと、どのように活用しているでしょうか?最終的な目標を「解ける」にしている人がほとんどだと思います。過去問を用いて合格点ギリギリを狙う場合には、この水準を高めに設定します。「問題をみたら、一瞬でどこが正解か分かり、一瞬でその根拠も分かる」というレベルに持っていきます。過去問をみて「解ける」で満足するのではなく、「”一瞬で”解けて、”一瞬で”その根拠も分かる」レベルを目標にしましょう。そのためには、問題を解くよりも、何度も問題と解説を読み込む必要があります。最低でも10回くらいは読み返しましょう。何度も読んでいると、覚えようと意識せずに勝手に覚えていきます。この意図的に覚えていないにもかかわらず覚えてしまっているという境地が「問題をみたら、一瞬でどこが正解か分かり、一瞬でその根拠も分かる」という境地に近づきます。この境地に達するためにも、数回という単位ではなく、数十回という単位で読み込んでいきましょう!

理想は、問題をみたら、一瞬でどこが正解か分かり、一瞬でその根拠も分かる」ですが、ここまでいかなくも問題はないと思います。ただ、基準を高くすることで勉強の質が高まるという利点があります。なので、ぜひこの境地を目指して過去問に取り組んでみてください。

by Sogachin

 加えて、過去問以外に使用した教材としては↓の書籍を一通り読みました。

 過去問では断片的な知識となってしまい、一貫性のない知識が頭に蓄積されていきます。それはまるで散らかっている部屋のなかでテレビのリモコンを探すような状態で、頭のどこに知識が入っているか分かりません。このような状態では、思い出すことが困難になります(散らかっている部屋ではリモコンをさがすのが困難なように)。系統的にまとまった書籍を挟むことで、知識の整理につながると考えています。系統的な書籍を読むときの注意は「覚えようとしない」ことです。書籍1冊を覚えてやろうとい意気込みは、試験で高得点を狙う場合には必要になると思います。一方で、合格点ギリギリを狙う場合には、かけた時間に対する得られるリターンがあまりにも小さすぎます。あくまで、過去問で得た知識の整理程度で読むことをお勧めします。

原則3. 筋トレで勘に勢いをつけよう

 試験に合格したければ、筋トレしましょう!やっぱり、試験において最終的に頼りになるのは勢いと勘です。選択問題で、二つに絞ったけどもどちらが正解かいか分からないというような状況は誰もが経験したことがあると思います。この時に役立つのが、勢いです。とりあえず、「えいや!!!」と選択肢を決められることが大事です。「あってるかな。。。いや、まちがっているかな」という不安定な状態で選んだ選択肢は、他の問題に取り組んでいるときにも不安が残り続けます。その結果、前の迷った問題に注意を取られてしまい、取り組むべき今の問題への注意が低下してしまいます。大事なのは、目の前の問題に対処することです。そのためには、前に迷った問題を「えいや(パワー)!!!」で決めて前に進んでいく勢いが大切です。
 その勢い(パワー)を鍛えるにはどうしたらいいかと考えたら、やっぱり筋トレにいきつきます。筋トレしている時には、目の前のバーベルやダンベルを挙げることで精一杯になります。この目の前の重りに取り組む境地こそ、試験における目の前の問題に取り組む境地と似ています。筋トレしている人なら分かると思いますが、潰れそうなスクワットをしている時には、前のセットや種目のことなんて考える余裕がありません。潰れるか押し上げるかというこの境地から得られる勢いこそ、試験本番での勘に勢いをつけるために重要になってくると考えています。
 加えて、筋トレは、筋肉だけに効くのではなく、脳機能にも有益な効果があることが研究で示されています。脳機能のなかでも、実行機能といって、脳の前側(前頭前野)が司る脳機能が習慣的or一過性の筋トレで高まることが示されています。拙著でありますが、以前私が総説論文としてまとめています↓。


 筋トレをすれば、筋肉も鍛えられるし脳も鍛えられるとい一石二鳥の効果がありますね!試験勉強するならば、筋トレは欠かせませんね!

まとめ

 専門統計調査士という試験において、過去問を通じて合格点ギリギリを狙う方法を紹介しました。この方法は、専門統計調査士という試験だけでなく、他の試験においても応用が可能だと考えています。また、この記事で紹介したように、筋トレして勉強することで試験に有益な効果を得られるかもしれません。モノは試しです!ふむふむと聞いているだけで実行しなければ経験という糧は得られません。本記事を読んで少しでも筋トレして勉強したいと思ったら、ぜひダンベル(もしくはバーベル)と本(過去問を中心に)を握りましょう!実際に筋トレと勉強を両立して試験を突破される方が増えていくことを心から願っています!最後まで読んでいただきありがとうございました。