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Sogachin式英検準1級突破法~筋肉と基礎からの逆襲編~

 この度、2022年5月8日に受験した英検準1級(S-CBT)に合格しました。

図1 試験結果

 英検準1級の各パートの正答率を計算してみると、 リーディング: 78%、リスニング: 86%、ライティング: 81% (一次試験全体: 81%)、スピーキング: 74% (4技能全体: 79%)でした。リスニングが予想以上に得点できました。

 英語学習に関しては、試験対策ということを極力抑えるようにしています。と言うとカッコいいですが、本当は怠惰な性格のため試験対策に取り組むのがめんどくさいんです。。。とまあ裏事情はおいといて、基礎力の積み重ねを大事に日々の勉強に取り組むことが英語力向上にはよりベターではないかと考えています。このような考えのもと、英語の基礎力を育む中で英検準1級に合格できる力を伸ばす方法を自分なりに考えて本記事にまとめました。英語を勉強していて、これから英検準1級を受ける方にとって少しでも有益な情報になれば嬉しい限りです。

英検準1級合格のロードマップ(Sogacin式)

 わたくしSogacinが考える英検準1級の合格に必要な英語力を身に付けるためのロードマップを下図に示しました。

ロードマップ(筋肉土台編)

 このロードマップに記載した参考書を順に紹介していきます。

1. All IN ONE 

基礎力育成にぜひおすすめしたい書籍としては、All IN ONEという書籍です。この書籍一冊で、基礎的な単語・英文法・英文解釈・リスニングが学べます。私が英語に取り組むきっかけとなった1冊でもあります。この書籍に取り組むことで英語の基礎力育成につながると考えています。

 All IN ONEの活用方法は以前に執筆した記事にまとめています。ご参考になれば嬉しいです。

2. 基本文法から学ぶ英語リーディング教本

 この書籍(通称:黄リー教)は、簡易な例文をもとに文法構造の把握から英文解釈への架け橋となってくれる本です。

 英文は、S(主語)、V(述語)、O(目的語)といった要素から構成されています。英文構造を理解することで、英語の意味を正しく把握することにつながります。特に、大人になって英語学習を再開する方にとっては、この英文構造の把握は取り入れたほうがいい勉強法の一つだと考えます。子どものころから大量の英語に触れてきた方は感覚的に正確な解釈をとることができると思いますが、ある程度論理的な思考が身に付いた成人からは、論理的な方法で勉強をすすめることで第二外国語の理解促進につながると考えています。英語という第二外国語を論理的に理解するためにも英文構造の把握は基礎から取り組みことが重要だと考えています。All IN ONEで培った基礎力のさらに基礎を固めてくれます。黄リー教を一通り読み終えたあとに、All IN ONEに戻ることで、これまであいまいだった英文の解像度が一気に明るくなることを感じとれると思います。

3. ENGLISH EX Grammar & Usage

 英語力の基礎はなんといっても文法力だと考えています。文法力の基礎固めとして、ENGLISH EXという書籍は非常にお勧めです。先に紹介した All IN ONEと同じ著者であるためかAll IN ONEで学んだ順に英文法を学習することができます。All IN ONEで大まかな文法知識を得て、ENGLISH EXで細かなニュアンスの部分を拾っていくと文法力の基礎がさらに強化されていくと考えています。

4. 試験対策

 試験対策といえばやっぱり過去問です。自分は9回分の過去問を一通り解きました(リーディングとリスニングのみ)。だいたい7割ほど正解していたような気がします。

 英検準1級の単語では、All IN ONEではカバーできていないことがあります。そのため、試験に応じた単語帳を行うのがよりよいと思います。All IN ONEの単語をほぼ暗記できている方にとっては、パス単という単語帳にでてくる単語は無理なく覚えることができると思います。

 試験対策という点で自分が反省していることは、ライティングとスピーキングの試験対策をほぼ行わなかったことです。実際の試験本番では、自分の出来なささに愕然としました。英検準1級を受ける方は、こちらに対しても対策をしたほうがいいと思います。というか普通はしますよね。。。自分が怠惰なだけです。。。試験対策のよいところは、試験終了後にどれだけ自分ができたのかという評価がより正しく行えることにあると思います。ライティングとスピーキングの試験対策をしなかったことで、自分がどれだけできたのか全く把握できませんでした。そうなると、次の勉強に活かせる要素が減少してしまい、自分の能力を引き上げることの阻害要因となってしまう可能性があります。このような観点から、試験対策はある程度行ったほうが良いと考えています。と言いつつ、おそらく今後もめんどくさいという理由で試験対策は極力行わないと思います。。。

5. 勉強の土台は筋トレ

 「勉強に筋トレ!」というと、は?筋トレは勉強に関係ないじゃん。。。何言っているのコイツ。。。と思われるかもしれません。というより、多くの方がそのような考えを抱くと思います。ただ、これまでの研究において、筋トレを行うことで勉強の中核的な役割を担う脳機能が向上することが示されています。拙著でありますが、以前私(運動と脳機能の研究をしていた大学院生のときに執筆)が総説論文としてまとめています↓。

筋トレと勉強は、互いに独立しているのではなく、互いに協立しているのかもしれません。英語力の基礎固めというテーマで本記事を書きましたが、勉強の土台固めとして”筋トレ”を行うことを心よりおススメします!「筋肉を鍛えることは脳を鍛える」というようなことが、今後言われていく世の中になってほしいと誠に勝手ながら願っています。