見出し画像

やめられないとまらないnoteかきもん

江草は反省しています。
何度目だこの話って感じなんですけども、とにかく反省しています。

年始に「ライトに更新します」と言っていたにもかかわらず、気づけば昨日、一昨日と3000字越えのまあまあの重量級の記事を書きあげてしまいました。しかもけっこう濃い味付けのやつ。

いや、予定としてはそうじゃなかったんですよ。Yahoo!とかで見かけた記事の感想をちょちょいのちょいっと書いて、はいおしまい。そういう算段だったんでございますよ。世の中でも定番じゃないですか、そういう記事って。しかも、題材がすでにあるから書き始めるのも容易いですし。

でも、ようやく今回気づいたんですけれど、江草さんは書き始めると止まらなくなっちゃうタチみたいなんですね。書いてるうちにあれもこれも書きたくなってきたり、これを書くならこの説明もしとかなきゃかと継ぎ足したり、ココまで来たらコレも盛り込んじまうか、みたいにどんどん調子に乗っちゃうんですよ。
それで気づいたら数千字になってるわけです。我に返った時に「ひえっ」ってなるわけです。またやっちまったって。ちょっとだけ食べようとスナック菓子の袋を開けたら最後、やめられなくとまらなくなって一つ残らず一気に食べきってしまうような。
書くのが面白すぎるのが悪い。

でも、書くのが面白すぎるだけだとこうはならないはずで。やっぱ書いてるのが(平日)毎日更新を謳ってるnoteだからまずいところもあるでしょう。
ダイエットにもあるじゃないですか。周りの人に「自分はダイエット始めました!」と高らかに宣言して体重の推移を公開すると、ダイエットが続けられるっていうメソッド。コミットメント法。実際には全く誰も自分の体重の推移に興味がなくってそのデータを見てる人が皆無であったとしても、「見られてるかもしれない」「見られるかもしれない」と思うだけでその他人の目を意識してしまってサボれなくなるという寸法です。今思ったけどちょっとこれパノプティコンぽいですわね。

で、そう、note。noteもつまり公開されてるパブリックなノートだからこそ、「見られてるかも」が効いてくる。「他人の目」効果が出てくる。江草自身、この効果を意識してわざと「平日毎日更新しまーす」と言ってるんです。江草さんは大変にズボラなので、これだけ書くのが好きなわりに、意外とほっとくと何も書かなかったりするんですよ。書くのが好きなことと書き始めるのが得意なことは似て非なるものなんです。書き始めの閾値を超えるには活性化エネルギーが多量に必要なんです。でも書くのは好きだからやっぱ書きたい。その活性化エネルギーの必要量を下げる触媒がパノプティコン法もといコミットメント法。これにより「noteで更新するって言っちゃてるしなあ、なんか書くかぁ、よっこらしょっ」と見事に重い腰が上がることになるわけです。

noteみたいなパブリックノートが、自分が非公開で書いてるノートや日記とみたいなプライベートノートと大きく異なる点が、ある程度の「完成形」として提出したくなることです。プライベートノートだったら意味不明の記述があっても読むのが自分だけだからまあいいかってなりますし、めっちゃ書いてる途中のところで急に終わってても誰も文句言わないんですけれど、noteでそれをやるのはなんともすわりが悪い。さすがにここ意味分かりにくいなってところは直したくなるし、突然文章が「プツン」と切れたものをアップするとみんな「どしたん?」ってなるでしょう。もとより、そうした「他人の目」効果に影響されるからこそパノプティコン法を行ってるわけですから、それが無視できないゆえに、「完成形」へのこだわりが捨てられないことになります。

だから、書いてるうちに「コレも書いてたほうがより良いなあ」と思ってしまったらついそれも書いてしまう。オチがまだ付いてなさそうだなあと思ったら、オチが付くまでどんどん深追いしてしまう。
それで気づいたら、数千字……ってぎゃああ、すでにこの記事が2000字目前になってるじゃないですか。今日こそはさらりとライトに飲みやすい感じの記事でお茶を濁そうとスマートに仕上げようと思っていたのに、これだから。
ほんというと、このパブリックノートとプライベートノートを対比した分析はすっごく面白そうなので、今からどんどこ書きたくなってきちゃってるんです。湧き上がる衝動。渇愛。でも、それを始めると絶対まずいような気がするので、多分手を出してはいけない。我慢。

ああ、そうすると、このままではオチがつかない。オチがつかないとパブリックノートとして仕上がらない。どうしよう。あ、そうだ。「完成形」へのこだわりを


江草の発信を応援してくださる方、よろしければサポートをお願いします。なんなら江草以外の人に対してでもいいです。今後の社会は直接的な見返り抜きに個々の活動を支援するパトロン型投資が重要になる時代になると思っています。皆で活動をサポートし合う文化を築いていきましょう。