僕は三つ編みができない
子育てというのはそれまでの人生でやって来なかったことをやる経験に満ちています。沐浴とかミルクあげたりとかオムツ替えとか。子どもが産まれた途端、今までやったことない新スキルを要求されます。
育児のそんなスキル要求にもなんとか応えてきたつもりですが、ここに来て随一の強敵が現れました。
それが娘の髪結いです。
いやね、こちとら長いこと男子として生きてきたもので、髪を結ぶとかそういうことにはとんと縁がなかったのです。ですが、娘(3歳)の髪が随分と長くなってきて、さすがにほったらかしにはしにくくなってきました。可能な時は、やはり慣れてる妻にやってもらうのですが、ワンオペの時には江草が娘の髪を結ぶことになります。
しかし、ほんと難しい。
妻のレクチャーも受けたりして多少練習もしたのですが、なかなか良い具合に決まりません。とりあえず、髪を両サイドで2つにくくる形式を狙うのですが、それでも左右の髪の束のバランスがあまりに違ってしまったりとか、くくったはいいけれど、なんかボサボサなはみ出し毛が出ていたり。
さらに言えば相手が幼子なのがまた難易度を上げてきます。まず、毎度大人しく髪を結わせてくれるわけではありません。「イヤー!」と言って逃げ惑ったり、結わせてもらえたとしても繊細な作業中にいきなり動いて台無しになったりもします。
あるいは、「けっこう良い具合にできたんじゃないか」とそこそこ上手くできてほっとしたのも束の間、ちょっと目を離した数分後には自らヘアゴムを外して遊んでる娘の姿があったりします(振り出しに戻る)。勝手にヘアゴムを取られない対策に通称「くるりんぱ」と呼ばれる髪の束を分け目に通して固定する技を用いるのですが(言葉で表現するの難しい〜)、この技を追加することで髪結い作業自体の難易度は上がるのでやはりこれはこれで大変という。
そんなこんなでほんと毎度の髪結いに悪戦苦闘させられています。「髪結いなんて人生で履修してない」と半泣きです。
もっとも、江草がもともと不器用なのでそれで余計苦戦してるというのはありますが。外科の糸結びもほんとなかなか上達しなかったですしね(それでも人生で一番練習した結び方なので日常生活でも無意識に外科結びが出てきがちですが)。
なので、お迎えに行った時に、保育園の先生が娘の髪を美しい三つ編みに仕上げて下さってるのを見ると(お昼寝後に結い直して下さってるよう)、あまりの神々しさに畏敬の念が湧いてきます。
こちらは普通に結うだけでも四苦八苦してるのに、三つ編みとは。しかも、それがビューティホー。髪結いスキルのレベルの違いに圧倒されるのです。
いつかは娘の髪をきれいに三つ編みできるようになりたいなあと思いますが、なかなか髪結い道の先は長いようです。
実際に三つ編み習得に奮闘したパパの記事もありましたし、江草も嘆いてばかりいずに精進したいと思います。
江草の発信を応援してくださる方、よろしければサポートをお願いします。なんなら江草以外の人に対してでもいいです。今後の社会は直接的な見返り抜きに個々の活動を支援するパトロン型投資が重要になる時代になると思っています。皆で活動をサポートし合う文化を築いていきましょう。