それはエラーなのかバグなのか 〜『おどろきのウクライナ』を読んで〜
橋爪大三郎、大澤真幸『おどろきのウクライナ』読みました。
今なお続くウクライナの戦争について、橋爪氏と大澤氏の対談を収めた一冊。社会学者のお二人は『ふしぎなキリスト教』を始めその他の書籍でも共著を出されていて、よく対談される名コンビと言えます。
テーマとしては「ウクライナ戦争とは何なのか」を文明論や宗教論から紐解きつつ、そして「ポストウクライナ戦争の世界」を語る意欲的な内容。あくまで2022年以前の対談であるため、2024年現在からすると正直情勢の見立てが変化してしまって