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【宮崎大学発ベンチャー企業】「株式会社Smolt」上野社長の「好き」を仕事にする人生観【前編】

こんにちは、エクサコードの重永です。

今回は、「株式会社Smolt」の代表である「上野 賢」さんにインタビューしました。

株式会社Smoltは、主に桜鱒の養殖事業を行っていて、日本テレビ「満天☆青空レストラン」など多くのメディアにも出演しているのでご存知の方も多いのではないかと思います。

そんな宮崎を代表するベンチャー企業の上野さんの素顔や人生を覗いてみましょう。

01.趣味はアマプラでアニメ鑑賞

インタビューの始めは、まずは簡単な所属と趣味についてお聞きしました。

「所属は株式会社Smoltの代表ともう一つあって、宮崎大学の大学院農学工学総合研究科の博士課程ですね。」

「趣味は、映画鑑賞とか、アニメ見るのも結構好きですね。」

アニメ鑑賞について深堀りしてお聞きしたところ、Amazonプライムで鬼滅の刃や呪術廻戦はもちろん、リゼロなどの異世界ものも見ているとのことでした。

社長と言うと私たちとは全く違う存在のように思えますが、この話を聞いたことで少しだけ距離が縮まった気がしました。

02.幼少時代から生き物を繁殖させていた

上野さんの幼少時代についてお聞きしたところ、小中学生の時からカブトムシや熱帯魚などの生き物が好きだったそうです。

「生き物は、育てるだけじゃなくて、繁殖させたり大きくさせたりするのが好きでしたね。」

その他には、上野さんは小さい頃から空手もやっていたらしく…

「空手を通して辛いことや楽しいことを経験したので、空手はその後の人生の人格形成に大きく関わっていたと思います。」

「例えば、僕が勝たなければチームの夏(予選)が終わるみたいなプレッシャーの中で戦うこともありました。」

03.「興味」で進路を決めていいんだと思えた高校時代

高校時代には生き物が好きという理由で農学部を探していた上野さん。

「僕は出身が岩手で、大学進学といえば東北エリアで選ぶか関東に行くかの2択でした。」

「でも、その常識に従うのは面白くないなと思っていて、とはいえいきなり常識外れなことを言うと反対される気がしたので、一時は黙っておいて、センター試験が終わったタイミングで実は宮崎に行きたいんですと願書に書きました(笑)」

「当然最初は担任の先生もびっくりしてたんですけど、(宮崎大学の)海洋生物環境学科って名前だけ聞いたら面白そうだなと言ってもらえて、そこで自分の興味があるところに行っていいんだなと思えたんですよね。」

確かに、自分の素直な意見を尊重してくれる存在ってかなり大きいですよね。

04.起業に向けて取り組んだことは特になかった

上野さんの大学生時代についてもお聞きしました。

「大学では、サークルには入っていたけどしっかり活動はしなかったし、釣りにどっぷりハマった学生生活でしたね。」

同期の学生と土日に島に釣りに行ったり、塾講師のバイトもやっていたらしいですが、学生時代に起業に向けて取り組んだことは特になかったそうです。

「そんな学生生活の中で研究に出会って、そこから桜鱒の研究をして、ビジコンがあって、という感じでした。」

05.研究は「プロセス」が面白い

研究にどっぷりハマるようになるきっかけについても聞いてみました。

「生き物の好きなところは、どういう環境で育つとどうなるのかというプロセスなんです。」

「単純に魚の種類が好きな人もいるし、魚1匹の見た目が好きな人もいますけど、僕は魚の生態、生き様が好きです。」

「桜鱒は一度海に行って、海水に適応できて、そこからもう一回淡水に戻ってくる。その中で体内で遺伝子やホルモンには現象が起きていて、それはデータとしても出せることなんですよ。」

仮説を立てて検証していくとそれが客観的に証明される、その科学のプロセスが推理に似ていて面白いとおっしゃっていました。

06.研究室選びで困ったこと

研究室選びで困ったことはなかったのかについても質問したところ…

「鱒って北の方の魚だからそれを宮崎でできるのはいいなと思ったし、大学の教授が東北にいたことがあったという縁もあって、即決で研究室は決まりました。」

自分の生まれ育った環境や人との縁、これらは自分の進路を決める良い判断材料になるかもしれませんね。

将来について何を選んでも正解はない中で、自分の判断軸を作って、その軸に従うことが大切だと感じました。

07.上手くいかないことを楽しむ

研究していく中で面白いと思ったエピソードについてもお聞きしました。

「具体的なエピソードはないんですけど、生き物だから思った通りにいかないんですね。」

どうしても例外は出てきて、その上手くいかない感じが面白い、僕はそれが研究だと思うんですよ。」

仮説検証して上手くいかないことを楽しむ、本当の意味でこれができたら怖いものなしな気がしますね(笑)

08.あとがき

今回、とても内容が濃かったので記事は2本立てにしました。

次回は、上野さんのビジコン出場やベンチャー企業設立について紹介していきます。

記事の最後に上野さんからのメッセージもあるので、後編も是非ご覧ください。

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