見出し画像

コワーキングスペースで投票できたらいいのにな

 また、選挙の期間が始まった。駅前や繁華街の前が何やら騒がしくなり、SNSの話題が変わる期間である。私はいつも早々に期日前投票を済ませてしまうので、いつも選挙期間が早く終わるといいのにと感じてしまう。しかし、日頃は政治に興味がない人にとっては大事な期間なんだろうとも考える。

 私は投票するためにできる限り無駄な時間を使いたくないので基本的に期日前投票にしか参加したことはない。期日前であれば投票待ちの長い列に並ぶ必要がないからである。私がまだ幼少の頃は選挙は当開票日に行くことが当然で、期日前はよっぽどの事情がないと、という空気があったが、私が選挙権を持ち始めた10年ほど前にはレジャーなどでも問題なく期日前ができる雰囲気になっていた。そのため、20歳で選挙権を得てから10年余り、当開票日当日に選挙に参加したのは一度きりである。期日前投票は当開票日前の指定された場所た時間であればいつでも行ける。それこそ平日の夕方のお散歩がてらでも全く問題ないのである。投票整理券に名前と理由のチェックと選挙日の日付さえ書けば特に何も言われない。予定があるわけでもないけど、日曜日は空けておきたいと言う人でも期日前をしていいのである。

 こんな期日前が、もっと楽にできたらなぁと選挙時期になるといつも考える。期日前は比較的時間の制約はないが、開催場所が少ないため役所が近くの人以外にとっては面倒な移動になってしまう。それこそ、最寄駅や最寄りのコンビニでできればどんなに楽だろうと思ってしまう。スマホでできるのが一番だと言う人もいるだろうが、スマホでできてしまうと、誰かに投票を強制される可能性が排除できないので投票をするときはちゃんと誰とも隔絶された状況で投票できるようにしておきたい。そんなことを考えた時に、駅に設置されたコワーキングスペースを見つけた。あの中で選挙ができたらどんなに楽だろう。

 法律的なものや技術的なものを一切考えず、私の理想のコワーキングスペース投票は以下のようなものである。

1.コワーキングスペースに1人で入る。2人以上を認識したときはドアが閉まらない。
2.マイナンバーカードとパスワードで認証する。認証されると住民票がある地区の選挙情報が表示される。
3.選挙区分に合わせて、投票可能な人物のボタンが表示される。ボタンを押して、何度か確認画面が表示されて投票確定となる。
4.コワーキングスペースから出る。

 いつでもどこでもマイナンバーカードがあれば最寄り駅で自分の地区の投票がさっとできる。これが私の理想である。投票も投票用紙ではなくマイナンバーカードで投票の有無を確認できればいいと思っている。コワーキングスペースであればどんなに外で人が待っていようと投票している間は自分の自由意志が発揮できる。投票の秘密は守られるのである。電車が移動が主流ではない田舎や郊外なら大きなスーパーやコンビニに選挙用のコワーキングスペースを置いてもいいと考える。選挙の時は投票所に、日頃はコワーキングスペースにしておけば大きな無駄もないだろう。なんとなく、やろうと思えばできる気はしている。選挙に行くたびに、そのアナログさに驚くため、もっとデジタル化しても問題ないと思う。

 まぁ、しかしこれは法律も技術も知識が乏しい一庶民の戯言である。選挙の投票は気軽に済ませるものではない、と考える人にとってはあまり良くない意見なのかもしれない。けれど、住民票がある場所から離れた場所にいるだとか、どうしても仕事が忙しく選挙のための時間を作りにくい人にとっては気軽に投票できる場所があるのはいいことだと思う。技術で補えるものは補っていってほしいなと思う次第である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?