iRIC(1日目)：河川流シミュレーションソフトiRIC

iRIC | 河川の流れ・河床変動解析ソフトウェア

iRICとは

iRIC (International River Interface Cooperative)は，2007年に北大の清水康行教授とUSGSのJon Nelson博士の提唱により始まった活動で，河川をはじめ水や土砂など水工学に係る数値シミュレーションのプラットフォームの開発やそれに係る情報発信や講習会などを開催している団体です．

特に，iRICソフトウェアは，水工学に係る数値シミュレーションにおいて，条件設定などの事前処理から実際の計算，計算後の処理（可視化）などを統合的に処理することの可能な無償のツールです．河川の流れや川底の土砂移動にとどまらず，市街地への氾濫，津波，土石流など様々な現象を解析することが可能なようです．

数値シミュレーションでは，自然現象を力学的に出来るだけ説明するような方程式を用いて計算していますが，その方程式や条件設定などのマニュアル，数値シミュレーションの事例集，サンプルデータなどが公開されています．

それまで，数値シミュレーションはプログラムを一から記述する必要があり，それを実行するための環境構築等，きわめて専門性の高いものだったそうですが，iRICは画面上のマウス操作を基本としており，数値シミュレーションのハードルを大幅に下げたようです．

なお，簡単に数値シミュレーションが出来るようになったことから，モデルや条件の適切な設定等を十分検討せず，シミュレーションする事例がでているなどの弊害もあるようです．

今後は，iRICも使ってみようと思います．

私は，これまで，自分で改良してきたプログラムを用いて数値シミュレーションしてきました．今後は，iRICも使ってみようと思います．

今日は，ソフトウェアをインストールして終わり．

iRIC利用規約

iRICコンテンツの利用は，より良い社会の創造に寄与するというiRICの目的に合致する場合に限り，営利/非営利目的に関わらず無償で利用することが出来るようです．

EWE BOUSAIでは，大雨が降っているときの河川の流れやレジャーで訪れる川の流れをイメージしてもらい，防災やレジャーなどの水文化の醸成に寄与することを目的としており，iRICの目的に合致するものと考えています．

利用規約の詳細は下記ページでご確認ください
：iRIC利用規約 | ヘルプ | iRIC - 河川の流れ・河床変動解析ソフトウェア (i-ric.org)