自分の言葉

管弦楽団の後輩が「心に傷を負っていて、そのため感情がうまく表に出せない人が、音楽を好むような気がする(自分がそうなったから)」と言った時に、
「感情が出せなくなった人の心を音楽が助けているのなら、そんなに良いことはないじゃないか」と返したのは、
我ながら自分の言葉じゃないみたいだったが、その言葉で救われる自分も感じた。

自分が話した言葉なのに自分が言った気がしないのも、自分の発した言葉で自分の心持ちが変わるのも、どちらも不思議なものである。


古文の現代語訳風に表現。

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