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スマホプログラミング

Formeには端末でのフロントサイド技術を使ってミニアプリを作成する機能が付いています。この開発環境は長い間、タブレットにキーボードをセットとして利用することを想定していたため、スマホでの操作性には難がありました。

小さい画面でコーディングすることの意味を見いだせないままで事実上小さな編集を行うものとして、運用していました。

ハンディターミナルアプリからカイゼンアプリにアップデートすることにした際、ユーザーが求める機能をユーザー自身がコーディングしてもらう方針を強くする場合にはスマホでの開発環境の操作性向上は避けられません。
少なくとも製造現場では一人一台のパソコンなどありえないからです。意欲やアイデアがあるのに環境のせいでそれらが潰される可能性を少しでも減らしたいと考えました。

この目標を達成するために課した課題は「Formeの機能をFormeの開発環境で開発する。」というものでした。Formeの開発環境をアップデートし、スマホで開発を行う。正直に言うと最初の方は苦行でした。
小さい画面やソフトウェアキーボードでコードすることはパソコンでコーディングするのが慣れた者にとって、煩わしいものでした。しかし、ジェスチャーボタンや機能の最適化を繰り返している内にスマホで熱中してコードを書く時間が増えました。

決してパソコン並みの快適性を得られたわけではありませんが、思いついたコードをすぐ試せる。という利点が生きてきました。スマホのWEBやアプリ開発者であれば、パソコン立ち上げて開発環境を走らせて、実機にインストールし確認という流れを何度もすると思いますが、
実機で開発する場合はそのプロセスを省略できます。勿論、製造現場で言う「マンガ」手書きのラフ図面のようなものですが、すぐに試せるは思った以上に効果的でした。息抜きに公園に行き、ベンチに腰掛けながらスマホで開発を行っていると気づかない内に熱中してしまい、
気づいたら辺りが真っ暗になってしまったこともあります。

スマホでの開発の成果はFormeのアシストモードに追加することにしました。私が製造業を行っていた頃によく使っていた特性要因図、品質管理でよく利用していた確率分布計算、寸法出しで使っていた三角比計算などをスマホから生み出すことに成功しました。

いろいろと障害はありますが、スキマ時間にできるスマホプログラミングに可能性を感じた時間でした。

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