【7198】アルヒ 投資失敗要因分析

1〜2月にかけて最悪のドローダウンを作り出した7198アルヒ。株式投資の失敗要因分析をしてみます。

画像白点がエントリー&エグジットポイント*3。

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教訓1:自分の見立て通りに株価がスーッと動く時が、勝ちパターン。

アルヒでは2回目のエントリーで「3Q決算前に、好決算を予想して入った」「決算後に、自分の見立てとは違う株価の動きになったのに、リベンジトレードを続けた」。これは失敗かと思います。

まず基本となる、いつもの法則に反しています。

自信がないのに、決算前に無理して予想して買うな。決算後に買えばいい。

Evy「でも自信があったんですよ、しかも、そこまで悪い決算ではなかったし、既に悪化を折り込みまくってそうとう割安になっている。この時点から下げたらいくらなんでも安すぎでしょう」

先生「うむ、で、株価(マーケットの反応)はどうだった?」

Evy「悪い反応でしたね」

先生「なら、君の考えとは違ってたんだろう」

Evy「でも」

先生「でもじゃない!インテリトラップの典型だ。君がマーケットよりもアルヒに精通していて、底値も需給も将来も全てわかったつもりになって買い向かっている。なんて愚かなんだ」

だいたい自分の勝ちパターンは決まってる。

①「こういう決算(想定シナリオ)なら、買いが集まって、上がるかなー」
②決算(もしくはイベント通過)
③「あ、良いじゃない」
④「うん、市場も好反応、ですよねー
⑤「急げ急げ」ここで、買い
⑥そのままアップトレンド形成、適正株価方向に進み出す。

直近の勝ちパターン事例では、ドトール。

①「2021/02-3Q決算で四半期単体黒字になったら、さすがに長期ホルダー戻ってくるだろなー」(想定シナリオ)
②「ん?決算前なのにもう上がってるな、期待かな」(ウオッチによる準備)
③「あ、3Q決算で四半期単体黒字だ。」
④「上がるよね、ですよねー。」(決算後、自分の見立てと市場の見立てが、合っていることを確認
⑤いそいそと@1568ぐらいで自分も買い。上がってから買いだけどOK
⑥「自分の考える適正株価(@1690)まではとりあえず上がったわ」

アルヒは、想定シナリオも底値感も、自分の見立てと市場の反応がズレていたのに「??。これは市場が間違っている、チャンス」とリベンジし続けてしまった。そんなチャンスで勝つパターンはあまりない。

セットアップで、なんかマーケットの感覚とズレるなぁと思ったら、愚かで知識の少ない自分が常に間違っているのだ。

教訓2:機関投資家の大量売買に飛び込むな。

自分の扱う銘柄の中では飛び抜けて、大量保有報告書・変更報告書が出ていました。連日、「あの値段で売ったかと思えば、翌日この値段で買う?」という売買が続く。

で、こうなると、僕の「上がってきたかなー」みたいな甘っちょろいチャートの読みでは全然だめですね。

11月から大口機関の売りが続いている。金利上昇局面でフラット35を商売にしているアルヒが嫌われた、さらに決算も悪い。単純な話。結果だけを見れば、週足チャートでは分かりやすいダウントレンドです。でも、ミクロに日々株価を見ていると、「めっちゃ優良割安銘柄が下がってきて、ここでついに反転か!?」みたいに見えたことを記録に残しておこう。

理屈で分かっていても板を目の前にするとどうしても買ってしまう。機関投資家が入ってこない板だと感触が掴めてた感じもあるのですが、アルヒではさっぱりわからない動きだらけでした。

結局、昔からの格言通り。

大口機関投資家には逆らうな、売ってたら手仕舞い

だなぁ、と痛感。

この銘柄で入るのだとしたら、「僕でもわかるぐらい明確に、大口機関が反転して買い始めたことを確認してから」だろう。1800に戻ってきてチャートが完全に反転してから入った方がずっと自分のパターンなのだ。

教訓3:千載一遇の銘柄!、、、なんてことはない。合わなければ別の銘柄に行こう

今回、ナンピンはせず、毎回売ってゼロベースで「アルヒは割安か?買いか?」と判断はできていた。今持って、自分の適正株価は落ちていない。

が!そこまでアルヒに固執しなくとも、自分の見立て通りにどうも動かないなら、別に他にも良い銘柄はいくらだってある。

ゼロベースで投資判断をし直す対策をとっても、適正株価が魅力的すぎると、リベンジトレードが続いてしまう。

という自分の投資法の弱点を痛感しました。

適正株価が割安でも、見立てと値動きが合わなすぎたら、一度アタックリストから外そう。他にいくらだって魅力的な銘柄はある。

「これは一生ものの恋だったのに!」とかね。すぐまた他の人が見つかるよ。

良かった点

ナンピン発想を排除して「下がったら売ってゼロベースで考える、上がったら買う」を徹底。第一弾の下げでナンピンする大失敗を避けられた。もしやっていれば、@1813で500買い、@1706で500ナンピン、現在@1550。

20万損失出した上で、持株も多くてサクッと損切りできないでいた。しかも、値上がりしても怖くてすぐやれやれ売りしたくなる。しかも、ウダウダ上下運動されたら、長らくPFの25%を拘束されっぱなしになる。その間に流れてくる良い案件もスルーしてしまう。

うわーーーー、ゾッとしますね。

最後の売りは、2日で3万損失と最悪でしたがサクッと損切れました。毎回毎回、一度手仕舞いして、気持ちをゼロに戻してエントリーし直した方が、3連敗だとしても、気持ちは全然違う。

もう一つ良い点。

3連敗TKOでも、これで12.5万、2%のドローダウン。これが自分の投資パターンでの最大のドローダウンパターン。

辛い損切りをしっかりやって、何度もこまめに惨めに負ければ、即死退場はない。

こんな下手なトレードを挟んでも、生き残って市場の恩恵を受ければリターンは湧いてくる。

この後に及んでですが

さすがに、アルヒぐらい優秀な会社が1550円では大底。自分が大底で投げさせられたと信じたい。が、上がり始めたとして、またこういう値動きをさせられたら全然利幅が取れないまま怖くて売ってしまうのが目に見えている。

アルヒでなくても稼げる。彼女はちょっと合わなかったわ、別の子いこう。






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