【8914】エリアリンク 競合分析
適正株価の評価において「競合優位性+2」が、もやっとしていたので、もう一度調べて記録しておきます。
結論としては「競合優位性+2」評価継続。心配なし。
市場シェア
競合のキュラーズによる調査結果。
全国のトランクルーム延べ室数は前年比9%増加し、478,000室に。
エリアリンクは約100,000室ですから、シェア21%程度。
屋内型トランクルーム市場はトップ3社(キュラーズ24%、ハローストレージ11%、ライゼボックス9%)によってマーケット全体の約44%を占める。
キュラーズの調査結果なので、上手い言い方になってます。
この調査を読む限り、市場の成長ペースはCAGR8%級。自分の当初見立て「ストレージは早々に天井が来て+2%成長がせいぜい」というよりは、「+4%級の成長が続く」という評価の方が、まだ真実に近いと判断しました。これは適正株価の修正に書いた通り。
2018年時点で、シェア17%。
この2つを掛け合わせると、レンタル収納のシェア4位A社が加瀬倉庫ということですね。コンテナと合わせて2019年時点で6万室シェア12%。2020年には7万室。増加ペースはエリアリンク同等程度。
キュラーズもライゼボックスも営利2%、ダメですね。あっちのほうがおしゃれで儲かっているイメージがありますが、実態は、昭和感のある加瀬倉庫の方が儲けてますね。
都市型ストレージは儲からない。故にエリアリンクは地方進出やビジネスストレージなどの新業態を模索している。といったところでしょうか。
他、三協フロンテアは上場企業ですが、注力事業がコンテナハウスと異なるため、ストレージ業は片手間。
競合として気にするレベルにあるのは加瀬倉庫のみ。それも、競り合っているよりトップは明確レベル。ただし、加瀬倉庫も伸びている事実も確認。
加瀬倉庫
何にも情報出てこない。社員150人規模。というのが加瀬グループ計なのか、事業単体なのか不明。エリアリンクは80人規模ですからパーヘッドではエリアリンクの圧勝。
70000室、日本最大「級」。「級」だからOKですね。
サイト見て直感的な感想。客としては、別に加瀬倉庫でも全然OK。僕ならどっちでもいい。運搬サービスもある。厳しく見ればエリアリンクに質的な絶対の強さは感じない。厳しく見れば。
結論
エリアリンクは明確に業界トップ。競合優位性評価+2は堅牢。
No.2は加瀬倉庫で、これ以外に特に懸念企業なし。No.2も健闘しており企業として絶対的な差はない。ただし、成長ペースに極端な差が出ない限りエリアリンクのシェア優位は維持可能。
建築確認申請が厳しくなり節税スキームもなくなる中、微妙な中小企業が消えて堅実にこの大手2社がシェアを伸ばすイメージ。
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