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人に紹介するほど好きで3回以上購入したことがある人

最初に製品を設計することに力が入り過ぎて、
売り方(特に集客部分)を考えることが抜けているケースがあります。

製品をつくる過程では、集客の前振りにあたる「ファンになってもらえそうな人」を集めておくことが重要です。

その「ファンになってもらえそうな人」と一緒にネーミングや
要望を吸い上げるような仕組みを、LINE や座談会で実施していきます。

具体的には、以下のようなことです。
・製品開発の大きなコンセプトを立てるにあたって、開発スタッフと一緒にファンを巻き込む。
・特にメーカー主催の自分の意見が言えるイベントを開催することで、多くのユーザーが参加できるようにする。

コロナ禍でも売上を伸ばしているワークマンはその典型的な事例です。

売り方を変えただけというと単純な戦略変更であるように思われています。

実はそこには緻密な計画がありました。
舞台裏の動きは想像よりもずっと緻密だったということです。

職人向けの商品が一般の人にも受け入れられるのではないかと考えるプロセスにおいて、新しい業態へ挑戦するため、社内ファンになってもらえそうな人を集める活動に目を向けています。

低価格で高機能に徹底的にこだわり続ける企業努力など、
ワークマンが新しい時代に合わせて果敢に変化していったことが
うかがえる要素がたくさんあるので、そのヒントをお伝え致します。

経験と勘だけで運営していたワークマン全体がデータ分析に強
くなったのは、デジタルワークマンプロジェク」に原因があります。

その中でも熱心な本物のファンと一緒に商品を開発する
「商品開発アンバサダー」を設定するなど、さまざまなアイデア
や逆転の発想がワークマンの成長に寄与しているわけです。

(詳しくは、単行本『ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただ
けで なぜ 2 倍売れたのか』をご参照ください)。

このように商品化するまでのプロセスを全て公開することで納得性と透明性が開き、よりファンが付きやすくなります。

ワークマンでは、ネットの書き込みを参考にするだけでなく、
そこからさらに一歩踏み込んでインフルエンサーを「製品開発アンバサダー」に任命しています。

「製品開発アンバサダー」は、社員とともに商品の共同開発を行うようになっています。

起用するのは芸能人や著名人ではなく、ワークマン愛にあふれ
た本物のファンです。

「熱いファンを身内化して、開発に入ってもらい、「自分の商品」
として発信してもらう」ここがとても重要な点だと思います。

インフルエンサーの影響力は、単なるフォロワーの数値だけで
はありません。

多くの企業はこのフォロワーの数に対してお金を支払うということを、
広告メニューとして実施しています。

著者の私が取締役をしている社外・アイデア企画室(株)が運
営・運用管理している女子マーケ部と、クライアント様と一緒に

製品やサービスをつくるコラボ企画は、単なる広告塔としての依頼ではなく、忌憚ない意見を出してもらうために敢えてお金を支払うことなく、
企画に参加者を募集します。

特典は、開発途中の製品やネーミングの名付け親になれるということです。
このような熱いファンの方をいったいどのようにして集めるられるのか?

とよく聞かれますが、人に紹介するほど好きで3回以上購入したことがあるユーザーに対して個別にファンコミュニティを別枠で設けて、一緒に開発するメンバーを募る、というやり方を実践しています。
 
具体的には Instagram の投稿から目立つ発信をしている愛用者を見つけ、
アプローチをかけることもしています。

ユーザーを巻き込んだコラボ製品開発は、ユーザーの独自視点から多数の改
良点が見えてきます。

インターネットを活用して自分の商品・サービスを売りたい! でもなかなか売れずにモヤモヤしている問題を解決する アドバイスをしています。 https://www.youtube.com/channel/UCxrQWY0HlXqFcOfe02_uztg/videos