Takahiro Yamanoi

進化や遺伝の教育に関する研究を行っています

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最近の記事

なぜ進化を教えるのか?

1.はじめに 現在、日本の理科教育では中学校理科3年生から進化の学習が始まります。そこでは、脊椎動物の進化が扱われ、脊椎動物の進化の変遷(つまり、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類、鳥類の順に地球に出現したこと)や、すべての脊椎動物が祖先を共有していることを裏付ける証拠として相同器官を学習をします。  高校理科ではさらに深く、進化が扱われます。『生物基礎』において、脊椎動物だけでなく、すべての生物は祖先を共有していること、そして祖先を共有しながらも進化(変化)してきたことを扱います

    • 進化のしくみに関する誤概念

      はじめに 進化のしくみに関する書籍は日本でも数多く出版されていますが、どのような誤概念が見られるかについては日本ではあまり紹介されていません。 そこで、進化のしくみに関する誤概念を下記の文献に基づき、紹介します。 Gregory (2009) Understanding Natural Selection: Essential Concepts and Common Misconceptions Evolution: Education and Outreach volu

    なぜ進化を教えるのか?