【ゲーム】壊して作って暮らす【ネタバレなし】
わたしはかつてMinecraftを挫折した腰抜けだ。
洞窟探索のさなか突如聞こえたゾンビの声、姿の見えぬ敵に怯え洞窟探索どころでなくなったのだ。もうホラーゲームじゃん……と思った。そして何を隠そうわたしはホラーゲームの類が大の苦手である。
腰抜けのわたしはピースモードに切り替えたものの、そうすると敵を倒さないと手に入らないアイテムがあること、空腹を感じなくなるため自給自足が無意味になってしまう事への寂しさが湧き上がった。結局、クリエイティブモードで何軒か建築をして以来、Switchの空き容量を食わせている。
この挫折で分かったのが、わたしはこの手のゲームに建築と同じくらい「生活の楽しみ」を求めていた、ということだ。潤沢な資材で思い通りに建築できることより、お腹減らしてパンをちぎりながら「鉱石……染料……」とあたりをうろつき(怖い敵とは遭遇しないものとする)回ることが自分にとっての楽しさだ、ということだ。
この冬Switchで発売されたサンドボックスゲームのドラゴンクエストビルダーズ2は、その欲求を過不足なく満足させてくれた。
まずわたし程の腰抜けでも遊べる戦闘。基本的にフルオーケストラのドラクエBGMがかかっていることと鳥山モンスターであることで怖さもあまりない。
それに、主人公のビルダーには頼れるヒロインのシドーくんがいる。シドーくんはとても強く、ビルダーが敵から殴られると敵を殴り返してくれる。その辺の雑魚敵ならビルダーは見ているだけで良いくらいだ。
▲黒髪の方がシドーくん。彼と冒険するメインシナリオも良い
料理のレパートリーもたくさんあり、スライムの油でフライドポテト作ったり、酒場にビールと枝豆を並べて置いたりもできる。なにより、島民たちがビルダーの作ったもので生活を営むのがすごく嬉しい。作ったものを使ってもらう事がゲーム内でもこんなに嬉しいのか……
彼らは三食しっかり食い、トイレに行き、仕事をし、夜はバーで飲み、家に帰って寝る。料理のできる村人が作れるレシピからランダムでごはんを作りおいてくれるので、それをごそっと持って、シドーくんやベビーパンサーなどと冒険に出かけられる。そうそう、DQB2は魔物を仲間にできる。キラーマシンは農耕ロボとして優秀なやつだし、メイジキメラは料理を作ってくれる頼れるやつだ。マドハンドはじゃんけんして遊んでくれるよ。
▲いぬもご飯を食べて大きくなるぞ! あと子供も産む!
そんなふうに生活が営まれるかたわらで、わたしはせっせと牧場を作り、えっちなマッサージ店をこしらえ、からっぽ島をカスタムしている。 和風建築ができるDLCも買ったので、島のどこかを和風建築の集落にしたいのだ。青の開拓地がいいかな……でも田んぼも作りたいし雪国はちょっとな……その前に今ツリーハウス作ってるやつをいい感じにしたいし、ビルダーアイも欲しい! やれる事ややりたい事がとっ散らかって大変だ。ひとまずビルダーアイを目標にやっていこうと思う。