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愛知教育大学2012年:空間座標と軌跡

問題

原点をOとする座標空間内に点A(1, 0, 1 ) があり,平面 $${z=2}$$ 上に点(0, 0, 2)を中心とする半径1の円周Cがある。C上に動点Pがある。直線PAと$${xy}$$平面の交点をA'とするとき,A'の軌跡を求めよ。

 実際の問題には,このあと線分OA'が動いてできる図形の面積を求めるようになっていますが,A'の軌跡が求められれば解決します。
 図は簡単なのでイメージしやすいでしょう。ベクトルを使って計算すれば難しくはありません。PはC上の点なので,その座標を$${(\cos \theta, \ \sin \theta, 2)}$$ とおき,$${\overrightarrow{\rm{OA'}}=\overrightarrow{\rm{OA}}+t\overrightarrow{\rm{AP}}}$$ から,$${\overrightarrow{\rm{OA'}}=(2-\cos \theta,\ -\sin \theta,\ 0)}$$ が得られます。したがって,A'の軌跡は円です。
 計算は難しくありませんが,実際に動点Pを動かしてみましょう。

始めは次の画面です。右側のボタンが表示されていない場合は再読み込みしてください。

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左の2つの円は円形スライダです。図形を座標軸回りに回転して視点を変えることができます。なお,図は透視投影にしています。

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軌跡表示ボタンで,A'の軌跡の表示をON/OFFできます。

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「動かす」「止める」ボタンでアニメーションの開始・停止ができます。

座標空間における「射影」の問題。Pを光源として,点Aの影が$${xy}$$ 平面に描く図形です。


※ 図はCinderella(CindyJS)で作成しています。

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