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インドラの真珠:ちょっとした予告

相似変換の反復」で、2つの回転・収縮を繰り返すことをしました。回数を増やすと計算量が膨大になるため、インタラクティブに動かすことは犠牲にしなければなりません。しかし、画面に入るようにするならわずかな計算量で実際の極限集合に近いものを描画することができます。

リンク先を開くと次の画面になります。ボタンはありません。

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 2つの回転・縮小変換(相似変換)を繰り返して行います。
 スライダを動かして繰り返し回数を増やしていくと、スティックラー博士の像が縮小・回転しながら増えていきます。 これは「相似変換の反復」と同じです。点A,B,Cを動かすと変換の定義が変わります。
 このときの極限集合,すなわち回数をどんどん増やしたときの行き先が雲のように赤で表示されています。これはスティックラー博士のかわりに1つの点から始めて極限集合を描いています。 画面の解像度が有限なので,それほど回数を大きくしなくてもそれらしい図が描けるのです。

 これは,相似変換をプログラムで行っていますが,Cinderellaには,反復関数系を作るツールが用意されていて,それを使えばプログラムを書かなくても同様なことができます。このあとの節で説明していきましょう。


次節:反復関数系による植物モデル

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