トレードマークの黒髪ロングを切った話
ついに髪を切った。黒髪のロングストレートに赤眼鏡をトレードマークにして、もう7年ぐらいになる。先日、髪を肩までバッサリと切った。人によってそれぞれだと思うけど、髪を切るって案外勇気がいる。
まずイメージが全く変わってしまう。多少なりとも表に立たせていただく仕事をしている以上、PR等で突然イメージが変わるのは、違反のような気がしてタイミングも見計らった。
「断髪式」（大袈裟！）は、コロナ明けと自粛期間中に決めた。自粛中は、切りに行けないし、長い冬籠のような自粛明けに髪を切れば、清々しさも倍増するだろうって魂胆だ。
そして、ついに6月4日美容院を予約した。
髪を切った理由
「失恋したの？」ってなんだか懐かしい。失恋して髪を切るなんてきゅんきゅんを体験したいところだけどそれではない。髪を切った理由は「ヘアドネーション」がやっとできる長さになったからという単純な理由だ。
ヘアドネーションを決めた数年前の話
数年前に、長年闘病していた父が他界した。もうダメかもと言われ続けてた2週間、私が出張から戻ってくる帰りの空港で、「早く帰ってきて」の連絡を受け、病院へ向かう電車の中で、連絡を受けた。
父が亡くなった夜、まだまだ父の遺体とともに病室にいた。ヒトが死ぬとこんなに色々な手配をしないといけないのかと疲れ切ってたとき、父を挟んで、母が一言。「私、今日、がんって言われた」と呟いたのを昨日のことのように思い出す。本当、ドラマみたいなシーンだった。頭にタライが落ちてくる衝撃ってこれぐらいかなーっとぼんやり思った。父が死んで、これで母も？と思ったら、どん底な気持ちになったけど、あれから、父の葬儀をおえ、すぐに母は入院し、そこから数年、母は今のところ元気に生きている。本当にいろんな人、もの、神様に感謝しかない。
あの期間ずっといろんな気持ちの変化があって、その中のひとつに、何でも自分にできることはしていこうとぼんやり思ってたのがきっかけ。
母が、抗がん剤を受ける前に、一緒にウィッグや帽子を見に行ったけど、髪がなくなって困っている人は想像以上に多くて、髪がなくなることは、気持ちだけでなく、生活上（頭皮の痛みや怪我、寒さ、人の目）いろんな問題があることを知った。抗がん剤治療を受ける母の姿を見て、ぼんやり「ドネーションしよう。」って思ったわけだ。
ヘアドネーションを知ってもらいたい
髪を切った理由がヘアドネーションなんて、偉そうに書いてるけど、偉いことをしてるつもりも、自慢するつもりもこれっぽちもない。なんで書いてるかといえば、S N Sに投稿した際に、知っているだろうと思ってた方々から「ヘアドネーション初めて聞きました」「誰でもできるんですか？」と言った「初めて聞いた」コメントをたくさんもらったからだ。ヘアドネーションはメジャーだと思っていたので、意外だったし、知らない方が多いなら、ぜひ知ってもらう機会になるかもと考えたからだ。
誰でもできるの？と聞かれたので、私の感想をお伝えすると、誰でもできる。ただ根気はいる。髪は伸びやすいヒトと伸びにくいヒトがいるらしく、私が今回ドネーションする間に、私の知っている美容師さんは2回ドネーションした。（髪が伸びやすいそう）知り合いの男性もこの度ドネーションをしていた。
元々ロングストレートに憧れていた私は、ロングを維持していることは、全く苦でもなく、「ドネーションのためだ！」なんで気概もなかったけど、たまに気分転換に切りたくなったりもした。あとは、せっかくドネーションするんだから綺麗に伸ばそうとやたらヘアケアは、気にすることができたのはよかった気がする。
基本の条件を調べた範囲でお答え。
▶︎31cm以上の長さが必要
▶︎カラー パーマ ブリーチOK
▶︎完全に乾いていること
私の髪は、ずっとパーマをかけていたし、カラーもしていた。はて、こんな髪でも良いのだろうかと悩んだけど、どうしても、ウィッグに使えなかったら、別の使い道があるらしい。安心して、送付。（レターパックで送る）
詳細は「ヘアドネーション」で検索。私は、美容師さんも送っていたJHD&Cという団体に送りました。
髪を切った感想
髪を切るって言ったら、いろんな反応をもらった。たかが栄養士が髪型を変える程度に色々反応してもらえて、ありがたい限りだ。「黒髪ロングが女性らしくていいですよ。」との声もいただいたけど、ありがたいアドバイスとして聞きつつ、私のアイデンティティを髪だけで縛らないでほしい。
ただ、髪を切ったら、「シャンプー楽になるよ」って言われていたのを期待したけど、逆だった。長年、ロングだったから、ミディアムヘアは、本当に今のところ厄介でして、毎朝1時間ぐらい鏡の前で格闘してる。暑い夏が怖い。
さらに、髪型が変わると洋服で似合うものがガラリと変わる。これは研究しないといけない。髪を切るって結構リスクが高いというのが感想。
でも、またきっとここから伸ばす。もしまた、31cm超えるほど伸びたら、また寄付しよう。
ドネーションその後
1ヶ月ぐらいしてドネーション先からお礼のカードとリボンが届きました。必要としている誰かのためになればいいな。
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