03_名詞の使い方

名詞の使い方【3日間完成 Day1】

「名詞」とは?

人やモノ、出来事にはすべて名前が付いていて、それを「名詞」と呼びます。「本」「バナナ」「ヒロシ」「東京」などがそれです。英語を話すときは主語と動詞が必要ですが、主語は必ず名詞です。つまり、名詞がなければお話が始まりません。

ところで、名詞「本」は英語で何というでしょうか?

本 = book

は、間違いです(!)

正確には、「英語を書いたり話したりするとき、 book では間違い」です。


単数形と複数形

英語を「使う」ときは、

本 = a book または books

とする必要があります。単数形(a book)と複数形(books)というヤツです。

日本語は単数・複数を区別して話すことはありませんが、英語ではしっかりと区別をします。


可算名詞と不可算名詞

そして、名詞には「単数形と複数形」の区別だけでなく、「数えられる名詞と数えられない名詞(可算名詞と不可算名詞)」の区別があります。

たとえば milk(牛乳)は液体であるため「1つ、2つ」と数えられません。数えられないので、a milk や milks と表現することはなく、常に milk と表します。

① 名詞には「可算名詞」と「不可算名詞」がある
② 可算名詞には「単数形」と「複数形」がある

*本  (○) a book / books (×) book
 牛乳 (○) milk (×) a milk / milks

このように、英語の名詞は数を常に意識した使い方をします。


なぜ使い方が大事なのか?

日本語ではこのような使い方をしない(意識しない)ので、「そんな細かいこと、どうでもよくないか!?」となりますが、次の例題をチェックしてみましょう。

[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
私は今日早退しました。
I left [ work / works ] early today.

[解答] work
I left work early today.(私は今日早退しました)

[解説]
workには可算・不可算両方の使い方があります。不可算名詞workの場合は「仕事、職場」という意味ですが、可算名詞a work / worksの場合は「作品」という意味になります。作品(works)が可算名詞なのは、「仕事(work)からひとつひとつ生み出されるもの」と考えるからです。
leave work(職場を出る、退社する)

もし、“I left works early today.”としてしまうと、「私は今日早く作品を残した」と、文法的に間違っているだけでなく、全く異なる意味で伝わってしまうことになります

この「使い方」が異なれば「解釈」が異なるという話は「SV文型 vs SVO文型」でも扱いました。「文法は気にせず、とりあえず単語を覚えればイイ」とは言えない理由がコレです。

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