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名詞の使い方【3日間完成 Day1】

英語と日本語で異なる名詞の「使い方」

人やモノ、出来事にはすべて名前が付いていて、それを「名詞」と呼びます。「ネコ」「チョコレート」「オサム」「大阪」などがそれです。英語を話すときは主語と動詞が必要ですが、主語は必ず名詞です。つまり、英語を話すときに名詞を避けて通ることはできません

ところで、名詞「ネコ」は英語で何というでしょうか?

ネコ = cat

は、間違いです。

正確には、「英語を書いたり話したりするとき、cat では間違い」です。

英語で名詞を「使う」とき、日本語では基本的に意識しない3つのポイントがあります。

① 単数名詞 or 複数名詞
② 可算名詞 or 不可算名詞
③ 特定名詞 or 不特定名詞

今回は、この3つのポイントの中の①と②に焦点を当てて学習します。
(※③は「冠詞」のテーマで扱います。過去にも扱っていますので、記事をさかのぼってみてください)


単数名詞と複数名詞

英語を「使う」ときは、

ネコ = a cat または cats

とする必要があります。それぞれ、

a cat =1匹のネコ(単数名詞
cats = 2匹以上のネコ(複数名詞

を表します。

日本語は単数・複数を区別して話すことはありませんが、英語ではしっかりと区別をします。


可算名詞と不可算名詞

そして、名詞には「単数名詞と複数名詞」の区別だけでなく、「可算名詞と不可算名詞」の区別があります。
*可算名詞=数えられる名詞、不可算名詞=数えられない名詞

たとえば water(水)は液体であるため「1つ、2つ」と数えられません。数えられないので、a water や waters と表現することはなく、常に water と表します。

ネコ  (○) a cat / cats (×) cat
水   (○) water (×) a water / waters

このように、英語の名詞は数を常に意識した使い方をします。


なぜ使い方が大事なのか?

日本語ではこのような名詞の使い方を意識しないので、「そんな細かいこと気にする必要ある!?」と思ってしまいますが、次の例題で名詞の使い方の重要性を確認してみましょう。

[例題] 次の日本語を参考に、適切な語(句)を選びましょう。
紙を1枚持ってきてくれない?
Can you get me [ a paper / a piece of paper ]?


[解答] a piece of paper
Can you get me a piece of paper?(紙を1枚持ってきてくれない?)

[解説]
paper には可算名詞・不可算名詞両方の使い方があります。不可算名詞 paper の場合は「」という意味ですが、可算名詞 a paper / papers の場合は「新聞」という意味になります。

紙(paper)は「1枚、2枚…」と数えられそうですが、英語の paper は、製紙工場のドバーっと出てくる巨大な紙をイメージします。そこからA4やB5といったサイズにカットされたものは「1枚の紙(= a piece of paper)」、「2枚の紙(= two pieces of paper)」と数えることになります。

そのため、もし “Can you get me a paper?” と言ってしまうと、「新聞を1部持ってきてくれない?」と、全く異なる意味で伝わってしまうことになります。

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※「コレじゃねえよ」とブチギレ

「文法は気にせず、とりあえず単語を覚えればイイ」とは言えない理由がコレです。


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