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絵本『えんとつ町のプペル』で英語をやりなおし #21

キングコング西野さんの絵本『えんとつ町のプぺル』を1ページずつ、英訳の英文法解説をします。(#20はコチラ

【STEP 1】まずは日本語で読んでみよう!


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かえりみち、トボトボとあるくルビッチのもとにプぺルがやってきました。

「ねえ、ルビッチ。あそびにいこうよ」

「……またくさくなってるじゃないか。そのせいで、ぼくはきょう、学校でイジメられたんだ。

いくら洗ってもくさくなるキミの体のせいで!」

「ごめんよ、ルビッチ」

「もうキミとは会えないよ。もうキミとはあそばない」


【STEP 2】次は英語をチェック!

As Lubicchi was plodding home, Poupelle showed up.

“Hey Lubicchi. Let’s go play.”

“. . . You’re smelly again. I got bullied at school today because of that.

Because of your body that’s stinky no matter how much we wash it!”

“I’m sorry, Lubicchi.”

“I can’t see you anymore. I’m not playing with you anymore.”


【STEP 3】英文法解説をします!

As Lubicchi was plodding home, Poupelle showed up.
かえりみち、トボトボとあるくルビッチのもとにプぺルがやってきました。

◆ポイント1:過去進行形
「be動詞+Ving」のカタチ(進行形)で、進行中の動作や状況を表します。ここでは be動詞を過去形にした過去進行形になっていて、プペルが姿を現した(showed up)ときに、ルビッチがトボトボ歩く状況が進行していた(was plodding)ことを表しています。
Lubicchi was plodding home(ルビッチがトボトボ歩いていた)

◆ポイント2:接続詞 as
接続詞 as は「as S V~」のカタチで「SがVする時」と解釈します。ここでおさえておきたい as の基本イメージは「=」。このイコール関係から、物事の「同時性」を表します。when S V~(SがVする時)のカタチもありますが、when と比べて as のほうが同時性が高いといえます。
As Lubicchi was plodding home,(ルビッチがトボトボ歩いていた時)

◆Words & Phrases
plod(とぼとぼと歩く、重い足取りで歩く)
*新出単語・熟語のみ掲載しています。


“Hey Lubicchi. Let’s go play.”
「ねえ、ルビッチ。あそびにいこうよ」

◆ポイント1:go+動詞
go play は動詞が2コ続いていて違和感があるかもしれませんが、この「go+動詞」は、「go to 動詞」または「go and 動詞」の to[and] が省略されたカタチで、「〜しに行く」と解釈します。このようなカタチにできる動詞は基本的に go と come の2つで、たとえば go get 〜(〜を取りに行く)、come see 〜(〜に会いに来る)などのように使います。
Let’s go play.(あそびにいこうよ)


“. . . You’re smelly again. I got bullied at school today because of that.
「……またくさくなってるじゃないか。そのせいで、ぼくはきょう、学校でイジメられたんだ。

◆ポイント1:受け身
動詞を「be動詞+過去分詞」のカタチにすることで、「~れる、~られる」という受け身の文を作ることができます。「be動詞+過去分詞」の受け身は「get+過去分詞」で言い換えが可能です。このとき get は「~になる」という「変化」を表し、今回の「イジメられた」のような予期しない(望まない)ことを伝えるくだけた表現としてよく使われます。
I got bullied at school today(ぼくはきょう、学校でイジメられた)

◆ポイント2:because of
ここでの because of(~のために、~のせいで)は前置詞として、後ろに名詞を置きます。「because S V」のカタチで「SがVするので」という解釈になる接続詞の because と区別しておきましょう。
because of that(そのせいで)

◆ポイント3:that
ここでの that は、前文 You’re smelly again. を指しています。
because of that(そのせいで⇒また臭くなったせいで)

◆Words & Phrases
bully([弱い者を]いじめる)、because of(~のために、~のせいで)


Because of your body that’s stinky no matter how much we wash it!”
いくら洗ってもくさくなるキミの体のせいで!」

◆ポイント1:「無関係」を表す no matter ~
「no matter ~」は「~に関係なく」という意味で、ここでは no matter how much S V(どれだけSがVするかに関係なく)のカタチで使われています(*「~は重要ではない、~は関係ない」を意味する It doesn't matter ~ が変化してできた表現と言われています)。no matter how much we wash it は「どれだけ洗うかに関係なく」⇒「いくら洗っても」という意味です。
no matter how much we wash it(いくら洗っても)


“I’m sorry, Lubicchi.”
「ごめんよ、ルビッチ」
“I can’t see you anymore. I’m not playing with you anymore.”
「もうキミとは会えないよ。もうキミとはあそばない」

◆ポイント1:助動詞 can
「~できる」でおなじみの助動詞 can ですが、can は「実現可能性」を表します。「もうこれからは会う可能性がない」ということですね。
I can’t see you anymore.(もうキミとは会えないよ)

◆ポイント2:現在進行形
現在進行形(be動詞+動詞のing形)は、読んで字のごとく「現在進行中の動作・状況」を表しますが、ここでは「未来の表現」として使われています。話をしている時点で「すでに手配済み・準備OKな未来のこと」を表す場合に現在進行形が使われます。物事がすでに「進んでいる」感じが現在進行形から受け取れます。
I’m not playing with you anymore.(もうキミとはあそばない)

◆Words & Phrases
anymore(今後はもう~しない)


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