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絵本『えんとつ町のプペル』で英語をやりなおし #12

キングコング西野さんの絵本『えんとつ町のプぺル』を1ページずつ、英訳の英文法解説をします。(#11はコチラ

【STEP 1】まずは日本語で読んでみよう!


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「ハロウィン・プぺル、キミはこんなところでなにしてるんだい?」

「だれもあそんでくれないんだよ」

プぺルがそういうと、ルビッチはワハハとわらいました。

「そりゃそうだろうね、プぺル。キミはきたないし、それにずいぶんくさい」

「いってくれるね。そういうルビッチだって、まっくろけっけじゃないか」


【STEP 2】次は英語をチェック!

“Halloween Poupelle, what are you doing here?”

“Nobody will play with me.”

“Ha ha ha!” Lubicchi laughed as Poupelle said this.

“Obviously, Poupelle. You’re dirty, and quite smelly, too.”

“How dare you say! You’re all dirty and black, too, Lubicchi.”


【STEP 3】英文法解説をします!

“Halloween Poupelle, what are you doing here?”
「ハロウィン・プぺル、キミはこんなところでなにしてるんだい?」

◆ポイント1:疑問詞を使った疑問文の作り方
疑問詞 what(何)を使った疑問文です。何か質問をするときに欠かせない疑問詞はコミュニケーションに必須のツールです。ここで、疑問詞を使った疑問文の作り方をおさえましょう。

[Step1] もともとの文章をイメージする。
You are doing ---- here.(キミはここで ---- をしている)
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[Step2] 尋ねる部分を疑問詞に変える。
You are doing what here.(キミはここで what をしている)
※ここでは「物事」を尋ねる what を使います。
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[Step3] 通常の疑問文を作る。
Are you doing what here?(キミはここで what をしているの?)
 ▼
[Step4] 疑問詞を先頭に移動させる。 ⇒完成!
What are you doing here?(キミはここで何をしているの?)


◆ポイント2:現在進行形
「be動詞+動詞のing形」を現在進行形といい、「いまの一時的な動作・状況」を表します。
what are you doing here?(キミはこんなところでなにしてるんだい?)

◆Words & Phrases
here(ここで)
*新出単語・熟語のみ掲載しています。


“Nobody will play with me.”
「だれもあそんでくれないんだよ」

◆ポイント1:否定語で始まる否定文
日本語では「誰も遊んでくれない」と、最後に否定語を持ってきますが、英語はそれをすることができません。Nobody will play with me. のように、否定語はできるだけ前に持って来て、否定文であるということをハッキリさせます。直訳すると、「いない人が遊んでくれる」となり、なんだかヘンな感じですが、これが英語の特徴です。
Nobody will play with me.(だれもあそんでくれないんだよ)

◆ポイント2:意思を表す will
助動詞 will は、よく「~するだろう、~するでしょう」という日本語訳でおさえている方が多いですが、そんなフワッとした感じはなく、むしろ「~します、~するよ」という、主語の明確な(ハッキリとした)意思を表します。今回は否定文なので、「意思がない」つまり「拒絶」を表しています。誰もプぺルとは遊ぼうとしてくれない、ということが分かります。
Nobody will play with me.(だれもあそんでくれないんだよ)

◆Words & Phrases
nobody(誰も~ない)


“Ha ha ha!” Lubicchi laughed as Poupelle said this.
プぺルがそういうと、ルビッチはワハハとわらいました。

◆ポイント1:接続詞 as
接続詞 as は「as S V~」のカタチで「SがVする時」と解釈します。ここでおさえておきたい as の基本イメージは「=」。このイコール関係から、物事の「同時性」を表します。「プぺルがそう言った」ことと「ルビッチが笑った」ことが同時に重なっている情景が浮かびます。「SがVする時」というと、「when S V~」のカタチもありますが、when と比べて as のほうが同時性が高いといえます。
as Poupelle said this(プぺルがそういうと)

◆Words & Phrases
as(~する時)、say(言う)


“Obviously, Poupelle. You’re dirty, and quite smelly, too.”
「そりゃそうだろうね、プぺル。キミはきたないし、それにずいぶんくさい」
“How dare you say! You’re all dirty and black, too, Lubicchi.”
「いってくれるね。そういうルビッチだって、まっくろけっけじゃないか」

◆ポイント1:how dare
dare(~する勇気がある)は「How dare S V!」のカタチで、「よくもまあ~できるね」と、会話の最中でケンカになったときによく使われます。
How dare you say!(いってくれるね)

◆ポイント2:副詞の all
ここでの all は「ひどく、とっても(=very)」という意味で、直後の dirty and black を修飾(=詳しく説明)しています。この意味での all はくだけた表現です(一方 very はフォーマルな表現です)。
You’re all dirty and black(まっくろけっけじゃないか)

◆Words & Phrases
obviously(当然、言うまでもなく)、how dare(よくも~できるね)、dare(~する勇気がある)、all(ひどく、とっても)、black(黒い)


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