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Samurai Runに行ってみた話

 米軍基地の解放祭が最近俄にブームになってきた感がある。元々、ミリオタと航空機マニアくらいしか行かないネタだったのだがコロナ禍での海外旅行閉鎖と円安による物価高騰によって海外旅行マニアが手っ取り早く海外気分を味わおうと参入した結果、非常に混雑するようになってしまった。5年ほど前なら余裕で入場できた横田基地の開放祭ですら2時間待ちという異様なことになってきている。正直、そんな状況下に嫌気が差していた。そんな折、御殿場のキャンプ富士で訓練コースを走るイベント、"Samurai Run"があることを知り、5/12に参加してきた。



Samurai Runに参加するには?

  開催時期は毎年バラバラなので在日米軍のFacebookをフォローしておくのが一番いいが、おおよそ初夏に開催される。2ヶ月ほど前から開催案内が出るので事前申し込みを行うか、当日現地で申し込みするかで申し込み可能。参加費は40$。ただし、現地申込の場合5$高いのとJCBカードが使えない。
 アプリの場合、「Eventbrite」というアプリを使って申し込みする必要がある。アメリカ向けのアプリであるため英語入力が必要だがそこまで難しいことは要求されない、がアメリカのクレカの仕様*でJCBがこちらでも使えないのでどちらにせよVISAが必要だった。(私はVISA決済したのでアメックス等が使えるかは不明)
 一応、先着締切という事にはなっているが当日申込の方が多いくらいだったのでネットの申込に不安なら普通に当日申し込みで問題ないだろう。

一番の困難とは

 Samurai Runに関してはとにかくWebに転がってる情報が少ない。参加者の母数が圧倒的に他の基地イベントに比べて少ないなのが一番の理由だが、少ないには少ないなりの理由がある。一番の理由は当時の朝9時までに現地でチェックインを済ませる必要があるからだろう。正確には8:50くらいに行かないと厳しい。9時には受付場所の体育館が閉鎖される。
 キャンプ富士は御殿場から離れた富士の裾野にある。向かいには自衛隊の滝ヶ原駐屯地があると言えばわかるだろうか。私たちはレンタカーで向かったが6時半には東名に乗らないと正直厳しい。カナリの早起きが求められる。車の場合、ゲート検問を通過して受付の体育館のそばまで車で行けるので問題はないが、公共交通機関で行く場合最寄りのバス停である「滝ヶ原自衛隊」から3キロ近く歩く羽目になるのであまりアテにできない。

そうなるとSamurai Runに参加できるのは
①自家用車(又はレンタカー)を所有していて
②8:30ごろには滝ヶ原自衛隊あたりまで行く事ができる*2

事が求められる。24時間営業のレンタカー(カーシェアでいいかもだが)を見つける労力や御殿場までいくガス代を考えると正直割に合わない部分が多い。そういう意味で実際参加していた人のナンバーのほとんどは静岡県内のものだった。(Yナンバー車も結構いた)

*アメリカのクレカ決済の場合、セキュリティコードとは別にZip Codeという郵便番号を入れる必要があるが日本のクレカにはZip Codeの仕様自体が存在しないため決済できない。EverbriteのアプリでもJCBは同様に決済できなかったのだが、VISAカードはZip Codeを空欄のままで決済できた。

*2 最寄りのバス停「滝ヶ原自衛隊」に8時半ごろに着くには御殿場駅を8:10に出るバスに乗らないと間に合わない。あとそこから20分は歩く

Samurai Runに参加する

事前に気になる疑問点についての回答

Q:レースキツい?
A:キツい。砂利道や森林トレイルがあるのと、立地の都合上登りか下りがほとんどになるので健脚でないと途中でへばる。途中、懸垂(腕と足5回ずずつ)、重量物運搬、タイヤ倒し、ソリ引きがあるが「FUN」コースを選択していればできなくても可。ある程度鍛え込んでいるかジョギング慣れしていないと怪我する可能性はあり。画像検索で出てくる泥沼はここ2年出てきてないのでなくなったと思われる。

Q:更衣室ある?
A:テントが出るらしいが2024年は強風だったので設置されず、体育館のトイレで着替えた。アメリカ式のアレだが時間が早いということもあって清潔だった。帰りはジムが閉鎖されていて入れないので車で着替えたのと結構家で着替えて参加している人が多いので余裕があるなら出発時に着替えた方がいい。

Q:米ドル持ってない
A:クレカ(VISA必須)があればOK。参加費も会場内の屋台の売店もカード対応。売店は日本円も使えるがレートが優しいので日本円もあった方がいい。円安なのでゲータレードが2.5$するけど
  

実際に走ってみた感想

 スポーツジムに通っている身からすれば障害物は大したことはなかったがトレイルランニング未経験だったので体力が想像以上に消耗された。森林の中をうねうね廻るコースなので方向感覚がバグるのと途中から足が上がらなくなってくるので木に引っかかりそうになったりした。道に迷うリスクは随所に米兵または軍属がいるので無い。
 一箇所だけ何故か滝ヶ原自衛隊の皆様が応援してくれるスポットがあった。益荒雄の気合が入るかどうかはわからんけど。個人的に一番しんどいのはトレイルで枯れ沢に降って一気に登り返すところと、後半芝生を登っていく区間。足がかなり持っていかれた。完走することはできたが次回があるのならばもう少しタイムを縮めたいところ。
 あとアメリカ軍の兵士ってパリピな成分が強いんだよな。なんか。声がけの陽気さはアレは日本人には出せない領域成分を感じる。自分も若干パリピに近づけた気もする。(そんなわけはないが)

余談

 レースは1時間程度で終わるので休憩して表彰式までいてもいいし勝手に帰っても特に何も言われない。後、PXに行く事ができるので地味に美味しい特典だったりする。クソ並ばなくていいし買わなくても眺めるだけでも面白い。係員曰く「常識的範囲で」買っていいらしい。エナドリなどのレートをみると開放祭の価格は比較的良心的レートで売ってるのと、セルフレジでもチップを払う機能が
あったりすることを学んだ

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