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2024年5月26日CINEPARA参加レポ

 比較に関しては別途書くとして、映画系オフ会「CINEPARA」の5/26回に参加したので、その回単体での印象について書いていこうと思う。なお、自分の主観で書いた内容であるので正確性が担保されている保証がない事を
あらかじめご承知おき頂きたい。


(先出)当日の私の服装について

※アンケート欄で「好きな映画」についての項目があり、3つ思いつかなかったのでとりあえず「哭悲」とだけ記入した。また、哭悲のTシャツを着て行ったのもあってかなり目立ったのだかそのせいか「哭悲マン」の印象がスタッフにも参加者にも付いた。不快だと感じたら申し訳ない。

開始まで

 正直な話、スタッフに私の顔見知りないしフォロワーは0で完全アウェイの世界に行ったのだが受付の時点で自分のプロフィールの認識が共有されているような状態だったのは驚いた。黙りがちになってしまわないよう兎に角話しかける様子には初参加の人間を馴染ませる努力を執心しているのを感じた。(コレをポジティブに考えるかどうかはまた別の話だが)また、入ってから席に着くまでの導線誘導等に関しても痒いところにキッチリ手が届かせるような仕立てであった。会場の規模に比してスタッフが12人配置され気配りがなされている様は下手なレストランを想起するほどである。そうする事によって難なく参加者団に加わる事ができた。

※CINEPARAには「映画ファンの集い」に参加していた人もいたが敢えて触れていない。完全ソロ(後述)の状態を可能な限り維持するように努力した。

CINEPARAのプログラム

基本的には、アイスブレイクの後点在するトークテーマが設定され、希望のテーブルに移動してトークの流れを繰り返す。ただし、1巡目に限りテーマ/テーブルが固定になっているため、雰囲気慣れの要素も含まれている。

評価点

  • トークタイムは35分だが移動時間のインターバルが
    別にあるので体感時間は長く感じられる。

  • スタッフのコントロールが的確

  • 各トーク間に小休止が入るためトイレや飲料ブースが混まない

  • テーブルの距離が適度にあるので話がノイズで飛ばない

 スタッフのコントロールは最初の誘導もそうだが、とにかく参加者をある程度会に馴染ませると同時に孤立させない努力が徹底されている。テーブルに対して最低1人はスタッフがいる事で話の主導権争いに対してある程度の牽制をすることに成功しているし、必ず一回は話を振ってもらえるのでどんなコミュ障でも参加している実感を得ることはできるようになっている。
 また、テーブル外に関しても痒いところに手が届く配置がされているので困った状態で何かあっても問題の対処ができるようになっている安心感があった。運営に関する意識が高い点に関しては間違いないところがある。
 やはり「映画ファンの集い」をブラッシュアップしている感があると云うのは間違いなく、そこであった瑕疵を徹底して潰してあるという所は「映画ファンの集い」に参加していた経験があるならばわかる。トークの区切りのうまさと云うのだったり、インターバルを多めに取ってトークタイムを潰さないようにしている工夫点は実際に行った人間がどうなのかと思ったところなのだろう。

問題点

  • 新作トーク枠が少ない為、語る事ができる映画が限定される

  • 完全ソロで参加した身から見ると身内感が他のオフ会よりも強い

ぱっと見で感じた問題点はこのような所である。
トークテーマに関しては事前の人気投票の票数に左右されるので
仕方のない部分もあるのだが、公開実質3日目の「関心領域」があって
1週間経過している「Missing」が無いことは正直疑問。
ファン評の高い吉田恵輔作品だけあるために話のタネにはなりやすいと思っていたのだがそうではなかったようである。「関心領域」は先行があったのでそういった層の偏りがあったのかもしれない。

 二つ目に関して、結論から言ってしまうと完全ソロ(参加者や友人の誘いではなく完全に自力でネットで調べて参加する層)にはかなり厳しい。初参加者を大事にするという姿勢に関しては非常に苦心していることは理解できるがそれはあくまで「初めて参加した人」としての概念であり「完全ソロ」かそうでないかはおそらく考慮されてない。参加する人は参加する理由にありとあらゆる枕詞を付けているかもしれないがこの類のオフ会の根幹にあるのは「自分の知識を敷衍すること」と「自分の存在を認知してもらうこと」にあると私は考えている。
 そういった状況下で完全ソロな人間が話すタイミングを確保するのはさほど難しくないが、主導権を持つのは大概完全ソロで無い初参加者、云うならば前参加者ないしスタッフの身内で参加した人間であり、彼らの歓心だを買うことができなければ「痛い奴がなんか言ってる」と見做されて終わってしまう。そうなってしまえば目的の完遂はまず不可能となり、下手を打つと自分の世界にまでレッテルを貼られる可能性すらある。ある程度場慣れしているのであればその空気を察して巧くリカバリーを図ることができるがそれすらも経験で得る勘が必要な為「迂闊な事を言ったら牢名主にボコられる」展開になってしまうだろう。


新鮮に感じた部分

  • トークテーブルの人数過多が発生した際のテーブル分割である要望が通る

 今まで似たような映画オフ会に行っていたが経験がなかったこととして
この手のトークイベントの宿命として、特定のテーブルに人が偏ることがままあったりする。そういった時に一つのテーブルとイスでは収まりがつかなくなる。広いテーブルで大人数が話すと発言する機会が減るのはともかく、反対側の人間の会話はまず聞こえない。そのためくっ付いているテーブルを分けるなりして4×2くらいの塊に分割してもらうことが多い。
 その時、私が行った分割されたテーブル、5人中4人が前のテーブルと被っていた。気まずいとは思いつつもこれは良くあることと受け入れることとしようとしたら隣に座っていた参加者がスタッフに「前とメンバーが被ったのであっちのテーブルと入れ替えてほしい」と要望し、それが通った。スタッフ主導の下、発言者+1人が隣のテーブルの2人と入れ替わった。
 正直いうと、経験がない技だったのでコレは驚きだった。テーブルガチャが悪いと判断したのか単純に前段階の被りは避けたかったのか判断はできないが今までは被ってしまったなら被ってしまったで仕方がないという受容が成立していたのと心象が悪くなるリスクをスタッフもある程度承知で動ける能動性は面白い印象が残っている。
 
 余計な話だが、このテーブルは最初10人が参加し、5/5で別れたのだが自分がいる側が全員男で向かいが3人女だったので移動したくなった可能性は否定できない。

総評と要望

 システムのスマートさに関しては非常に感心したのと参加者層が全く異なるため、新しい経験ができたので脳の刺激には非常に良かった会であることは間違いないが、自分のコミュニケーション力を勘案するとリピートはほぼ無いと考えている。個人的に要望すると以下の二点である

  • 逃げのためのフリートークスペース
    4巡のトークタイムで全ての回で話題があるとは限らないためとりあえず行って無為に時間を潰すより、雑談に逃げる空間が欲しいためそういうテーブルを常置した方が良い。

  • 完全ソロ参加者と参加者の区別
    明記する必要はないが、申し込み欄を確認することでコイツは単独行か自分の知り合いかを判別する事が可能なので初期配置でこの2タイプを分散する事、特にスタッフの身内とスタッフを可能な限り離す事

こんな所でしょうか
だいぶオブラートに包みました。
それでは

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