見出し画像

日光 観光地とその先へ

2024年7月6日。
ふらりと日光へと行く事にしました。

日光…奥日光へは生まれてすぐから30歳くらいまで、毎年家族で出掛けていたのですが、いろは坂の下は車で通り過ぎるだけ。
有名な東照宮も小学校の林間学校で行っただけだったんです。
今回は東照宮を中心に回ってみようと出掛けました。

北千住で東武鉄道の特急に乗り換え…駅そばじゃなくてホームにドトール発見!

9時前に東武日光駅に到着です。
駅前に来たバスに乗ると、そのバスの終点は「二荒山神社」の目の前。
下から坂道を登るつもりだったけど、楽しちゃった。

日光二荒山神社は男体山を御神体山とする神社で男体山の山頂を奥宮、中善寺湖畔を中宮祠、こらが御本社となり、二荒山大神→大己貴命(父)、田心姫命(母)、味耜高彦根命(子)が御祭神。
山的な話をすると男体山、女峰山、大と小の真名子山(あれ?2人?)という感じでしょうか。
さらに太郎山は男体山の恋のライバルだとか。

借り物画像


因みに私は小学生の時に男体山を登ったので、全てを詣でた事になるんです。

鳥居の横には

「縁結びの大黒天」
先程、書きました御祭神の大己貴命は別名が大黒主命(大黒天)で福の神、縁結神という事からあらゆる縁を結んで下さるとの事。

風鈴まつりを開催中のようで、数多くの風鈴が風に揺れ…てて欲しかったのですが、無風で…。
最近、色々な社寺でガラスの風鈴を飾られていますが、こちらは陶磁器のものばかり。
なんと、神社の職員の中に陶芸家がいるそうで、その方の作品なんだそうです。
しかも、境内に1000個飾られているとか。
風、吹いてて欲しかったな。

こちらは参道にあった「縁結びの御神木」。
杉に楢が宿っている事から「すき(ぎ)なら一緒に!」と。

境内には茅の輪。
もちろん、潜ります。
その先に

金色のうさぎちゃん。
古事記に出て来るうさぎは大黒主命に助けられた後に八上姫との結婚を予言したと伝えられ、縁を結ぶうさぎとされている事から「魔を跳ね除け、金運幸運を呼ぶ」んだとの事。

拝殿をお参りして神苑へと行ってみます。
神苑への入口の前には

良縁の狛犬。

神苑の中は

本殿を近くから見え

化灯篭等の重要文化財

御神木は本社境内一の巨杉で樹齢は約700年との事。写真じゃ伝わらないけど、本当に立派な木。

しっとりと良い空気。

縁結びの笹。

鳥居を潜り、先を散策してみます。
階段を上ると

布袋尊の先には鈴。ここからは本殿を上から見ることが出来ました。
こちらの鈴も布袋尊の鈴もしっかり鳴らしてから

恵比寿尊

亀のような形の「なにくそ石」は己に負けずに耐えて耐えて耐え抜いた先に一筋の光が見えるとの意味だとか。

こちらは悪縁を断ち切る社。
実はこの「恒霊山神社」が世界文化遺産「日光の社寺」の全体の中心。パワーがここに集まるんだそうです。

寿老人。

歩いているのは杉の木に囲まれた森の中の道なんです。

福禄寿。

大黒天。
その先にあるのが


「恋人杉」2本の大きな杉の木が寄り添って立っています。

玉手箱をあけると

鏡でした。己を映す幸せ鏡。
自分の中にある幸せを見つめなさいって事なのかなと思いました。

黄色い布にお願い事を書いて結ぶようになっていました。
階段をおりて

弁財天。

毘沙門天。
そして、鳥居を潜ります。
七福神を巡りながら、悪縁を断ち切り良縁を願う。そんな小山散策でした。

下りて来た所にあったのが

投げる…には自信があるので

やってみます

写真を撮り忘れたので借り物

見事、真ん中のハートのご縁柱に当たり近くに落ちました。
ご縁柱に近い方が良いそうです。

近くには日光連山の遥拝所。
大きな岩が山々に見立てられています。
足腰、登山にご利益があるとの事。
最近、膝が痛いのでしっかりお参り。

石に願い事を書いて奉納するようになっていました。

真ん中が気になるこちらは二荒霊泉。
古より若返りの泉とされていて「美容と健康の泉」と書かれています。

もちろん、ひと口。
これでまた美しくなっちゃいました!
(持ち帰り用のペットボトルも売られています)

金色の龍は

この水で洗うと福銭になるというので、しっかりと洗います。

個性的な狛犬さんのこちらは朋友神社。

輪投げ発見!
3つのうち1つでも入れば運気は良好!
投げるの得意なので、もちろんやります。

1つ入った〜!やった〜!
一人旅だと動画撮ってもらえないのがちょっと残念。

いろいろと盛りだくさんだった神苑を後にします。
神苑は有料で大人300円ですが、中に入る人も少なく静かで、縁結びを始めとした楽しさがいっぱいあって楽しかったです。

そんな二荒山神社でも御籤をひきます。

今回は金色のうさぎちゃん。
小吉でした。

神苑に入る前と後では境内の人の数が違っていて、少し賑やかになっていました。
東照宮から回る人が多いのでしょう。

私はそんな東照宮を目指します。

東照宮側への参道は風鈴のトンネル。

笑顔が可愛い恵比寿尊や

大人気の大黒天。
写真は撮らなかったけど因幡の白兎も並んでいました。

石垣は

苔のパラダイス!マクロ持って来てれば良かったな。

東照宮に到着です。

門の仁王像に「お邪魔します」とご挨拶。
中に入ると大勢が見上げているのは

「🙈🙉🙊」の猿の一生。

やはり彫刻に目が奪われます。

石段の先に見えて来ました「陽明門」。

絢爛豪華です。
徳川政権、本当にすごい権力を持っていたんですね。

表も裏も

回廊も…どこを見ても凄い!
裏側を支える4ほんの柱

唐草模様が彫られているのですが

右側の緑の頭の狛犬さんの前だけ模様が反対です。これは魔除けの意味があるそうで、邪悪なものが門を通らないようにしているんですね。

反対側の狛犬さんは青い頭をしていました。

色んな人がスマホで撮ってるあれは何だろう?

なに?

徳川家康バージョンのガンプラ。
こんなのあるんだ〜!と調べてみたら、販売もしているらしく、今回は完売だけど、また売り出すみたいです。
こちらは神輿社で天井絵が天女で素敵でした。

本殿前の唐門には

2匹の虎。
奥宮へ向おうと建物を潜る時に見えるのが

眠り猫。

眠り猫の先の坂下門にも鶴と牡丹の立派な彫刻。

階段を上る事207段(らしい)。

奥宮にあるのは徳川家康の墓所。

秋に静岡にある久能山東照宮に行ったのですが、そちらにも立派な墓所があります。
家康が亡くなった後、遺言で「自分が亡くなったら久能山に葬り、一周忌が過ぎたら日光山に小堂を建てて勧請せよ!」とあったため、二代将軍秀忠がまず久能山東照宮を建てそこに埋葬し、その後、質素なものを日光東照宮として建立し、改葬した(かも?)との事。
そんな訳で、実際の遺骨はどちらにあるのか?分骨したのか?不明ですが、どちらも広々とした墓所でした。
そして、遺言の小堂では無い日光東照宮。
秀忠が建てたのは質素な社だったんだそうです。
それを三代将軍家光の際に大改造!
他には例が無いほど煌びやかなものへと変貌しました。
昨年の秋に訪れた京都二条城も家光の時に拡張したとの事で美しい唐門でした。
徳川幕府の権力と財力が凄かった事が思い浮かびます。

そんな墓所のすぐ横にある叶杉。強く願うと叶うんだそうです。
上った階段を下り、次に向かったのは御本社。
撮影禁止なので

出入口の靴箱(笑)。

次に鳴き龍のある薬師堂へ。
こちらも撮影禁止です。
天井に大きな龍の絵が書かれていて、顔の真下で拍子木を打つと天井と床が響いて龍の鳴き声が聞こえるというもの。
その仕組みを詳しく説明しているサイトがあったので↓

上のサイトからお借りした写真は

本当に迫力ある龍の絵。
説明をお坊さんがしてくれるのですが、日本語の後に流暢なスペイン語。(スペインからの団体客がいたので)
気になったので「何ヶ国語も話せるんですか?」と尋ねてみると「日本語と英語とスペイン語なんです」との事。すごいな〜!
こちらは鳴き龍で有名ですがご本尊は薬師如来。
本尊の左右に6体ずつ十二薬又大将が置かれ、それぞれが干支を守護しているそうで、自分の干支の前で手を合わせるようにとの事でした。

そんな薬師堂から出口へと向かいます。

海外からの方はツアーの人もフリーの人も

小学校の修学旅行もで大賑わいの東照宮でした。

反対側の仁王像に別れを告げて

こちらで買った蓬もちを

食べながら

五重塔を仰ぎ見ました。

限定?のガシャポン

日本の暑さはたまらねぇな〜と聞こえて来そうな雰囲気。

さて、次へと向かいます。

賑やかな所からは一旦離れて

史跡探索路の方へと行ってみます。

こちらに来る人は殆どいないみたいです。

御堂を見ると将棋の駒がたくさん!
こちらに祀られている楊柳観音は病苦からの救済を本願していて、その事から安産を願う信仰があるそうです。
別名「香車堂」。将棋の駒の香車は直進して進む事から、妊婦が駒を持ち帰り神棚に飾り、無事の出産後は新しい駒を添えて戻すという慣わしとの事。


だから、香車ばかりが並んでいるんですね。
更に奥に目をやると

切り立つ岩の下に並ぶ仏像がありました。

ここからは古道のような道を歩きます。

石の鳥居は北野神社。
学問の神様 菅原道真を祀っています。

鳥居の横には三体のお地蔵さん。

立派な幹!

こちらは「手掛け石」
先程の北野神社へ(これから行く)滝尾神社の田心姫命が向かった際にここに手をかけたら字が上手くなったという伝説が書かれていました。
もちろん

手を掛けます

点々と史跡がある森の中の道を進みます。

人の多い東照宮の近くとは思えない静けさで気持ち良い〜とニコニコ顔で進んでいたのですが、ここでまさかの事態が起こっている事は家に帰るまで気が付かずにいました。
東照宮を出て30~40分ほど歩いたところに小さな滝が出て来ました。

白糸の滝。

橋を渡ると目的地

滝尾神社です。

まずは石段を上り

静かな参道の先にある鳥居は

真ん中に穴があいていて、その穴に投げた石が通ると運が良い…という「運だめしの鳥居」。
⚠️投げないで下さい!って書いてあるので、今は見るだけ。

森にひっそり佇む神社という感じ。
こちらの滝尾神社は二荒山神社の別宮にあたり、女峰山が御神体の山。

本殿

小さな太鼓橋の先に

三本杉の御神木。

お稲荷さんや

子宝石

酒の泉(日本酒の種水として使用されてるとか)

流れる川の水の音も心地よい神社でした。

滑らないように階段を下り、林道の向こう側にも小さな神社。

滝尾高徳水神社。こちらは奈良 吉野の丹生川上神社の御分霊で水の神様。

下りのは石畳の道は滑るので

林道を帰ります。
基本的に下りが苦手なので、山道と両方選べる時は上りは山道、下りは林道を歩きます。

やはり歩きやすいので行きの半分ほどの時間で戻りました。

最後に輪王寺に寄り

ぐるりと一周して寺社巡りは終了。

えっ?BEAMSのお土産屋さん?知らなかった!

テクテクと坂道を下り

神橋って人が入れるの????
なら、行ってみましょ。

入場料を払って

入っているのは殆どが海外の方。
そんな橋からの景色は

神橋は奈良時代に日光を開山した勝道上人の伝説(大谷川の激流で渡れずに困っていたら、1人の神人(深沙大王)が蛇を放ち橋を作り渡らせてくれた)があり、奈良時代の初めに架けられた橋。
現在の形になったのは江戸の初期で平成になり改修工事が行われ、平成17年に竣工しています。

日本三大奇橋(錦帯橋、猿橋)の1つに数えられ「乳の木」と呼ばれる大材を川岸の岩盤に埋め込んで橋桁としているとの事。

詳しくは↓

また、こちらにも縁結びの「橋姫神」が祀られていて

神橋を花嫁行列で渡り、二荒山神社で挙式を挙げたカップルは末永く幸せだとの事。

さて、駅方面に向かいながら、何か食べたいな〜!と歩きます。

神橋の近くにはいくつかお店があったのですが、スルーして

目に飛び込んで来たのは「手作りビール こう見えて→工場です」の文字。
吸い込まれてしまいました。

お店に立つご主人がお店併設の工場で4種類のビールを作っていて、私がいただいたのは「ふたりのシーズン」というセゾンビール。

持ち帰りはペットボトルに入れてくれるという事で

お土産に1本。
電車で日光に行かれた際はぜひぜひオススメです。「mur mur "biiru" stand」

食べる所を探しつつ

街をスナップ。

日光なので湯葉料理を食べたいんですけど、全然無い!
とりあえず、以前から買ってる「海老屋」のふくませ煮をゲットし

テクテク歩いてたら駅に着いちゃいました。
駅前のお土産屋さんの上に食堂はあるのですが…う〜ん、求めてるのと違う…という事で湯葉料理は諦めて帰ります。

スペーシア(Xじゃないやつ)で

ミルフィーユかつサンドをいただきながら、ゆらりと帰りました。

家に帰って

今日のお土産〜と呑気に写真を撮り、荷物を片付けて…靴下脱ごう…え?????
足が血だらけです。

え????いつ?
痛くも痒くも無いし…でも、血は止まって無いし…

恐らくあの古道のような道でヤマビルにやられたんだと思います。
注意の看板があったんです。

丹沢辺りの山に行く時にはヒル避けスプレーを靴下、ズボン、靴にかけ…当たり前のように長い靴下なんですけど、東照宮に行くのに普段と同じ服装でスニーカーにスニーカーソックス。
思いっきり油断してたし、血が出てる事に全く気が付かずにビール飲んでるし…でした。

4~5時間流れ続ければ…ビックリの状態なのは当たり前ですね。

滝尾神社もそれに続く道も観光化された日光を忘れる程良いところだったので、再訪の際はヒル避けを忘れずに、塩も持参しようと思います。

おしまい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?