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天竜浜名湖鉄道

2024年2月24日。
どこに行こうかな…と決めたのは相変わらず前日。
少し前までは知らなかったローカル線なのですが、1度は乗ってみたいなと思っていた「天竜浜名湖鉄道」に行ってみる事に決めました。

予備知識はヨシュアさんが行かれた時に見せてもらった写真とブログの記憶、Kazumiさんが展示していた駅舎ホテルのイメージ。

あとは検索、検索。
検索して良くわからなかったり、決められずにいる事はヨシュアさんにお聞きして、(約半日かけて)ルートを決めました。

基本的には「思い立ったら吉日」。思った事をやらずに諦めては勿体ないと思っています。

朝7時34分発「こだま705号」に乗りまして出発です。

多摩川を渡って、新横浜、小田原、熱海、三島、新富士…各駅停車なので、新幹線なのにまったりとした感じ。

今年の秋に行った日本平が見えたら、静岡。
そして、次の掛川で降ります。
時間は9時6分。

ここからが旅の始まりです。

天竜浜名湖鉄道(天浜線)の掛川駅。
ホームには1両の可愛い電車が停車中。

「扉の横のボタンを押したら開きますので、乗ったら閉ボタンを押して下さいね。」駅員さんに説明を受け、乗ってみます。

全線乗り降り自由の「1日乗車券」1750円を買いました。
「ゆるキャン△」デザインの切符です。

天浜線はディーゼルエンジンを用いた気動車で普通の電車のように架線から電気を送らなくても動く車両なんだそう。

お隣のJRのホームは上に架線があるけれど、天浜線にはありません。
ふふふ、気動車には初めて乗ります。
まず乗るのは↓の車両。

HPより

運転席はこんな感じ。
私、電車に乗るは好きですけど、全く詳しく無いので、他の電車との違いはわかりませーん!

車内は対面シートと少しだけベンチシート。

9時32分、掛川駅を出発です。

掛川駅近くは線路のすぐ脇が住宅。

撮り鉄さんが3人、こちらを撮っていました。

天浜線は国の登録有形文化財が多数あり

木造平屋建、切妻造の桜木駅もその1つ。
そんな駅舎を車窓に眺める事が出来、ローカル線に乗ってるんだな〜とテンションあがります。

自然の中をゆったり走り

掛川と言えばお茶…な工場があったり

森の石松〜!そか、ちびまる子ちゃんでそんな話があったけど、静岡の人でこの場所が出身地なんだ〜!
そんな驚きがあったりして、事前に調べる事も大切だけど、やはり実際に来て見る事が楽しいです。

前に小さな駅舎が見えて来ました。
10時4分、ここで下車します。

遠江一宮駅。こちらも有形文化財の駅です。

素敵な駅(掛川方面に向かう方)です。


外観は

渋い!

綺麗な河津桜の向こうに見えるのが、新所原方面に向かうホーム。
反対側のホームと比べるとオマケみたいです。

こちらの駅は中にお蕎麦屋さんがあって

そば打ちの最中でした。
美味しそうなので、いつか食べに来てみたいです。

時間があるので、周囲を散策。

長閑な景色が広がっていました。
そろそろ駅に戻らないと(って5分も離れていないのだけど)

10時半。違う車両が来ました。

HPより

トンネルをいくつかと駅をいくつか過ぎると

次の下車駅「天竜二俣駅」10時48分に到着です。

こちらでは

このツアーに申し込んでいました。
11時の受付開始に間に合うようにスケジュールを組んでいたんです。

まだ、時間があるので駅を散策。

「ゆるキャン△」のラッピング車両が入って来て、多くの人が降りて来ました。
実はこの車両は翌日(2/25)がラストランだとの事。
明日はきっと混むんだろうな〜!

駅の外も少し

こちらの駅にはラーメン屋さん

徳川家康の嫡男 信康はこの駅から程近い「二俣城」の城主であり、自刃した場所。
昨年の大河ドラマ放送中は「どうする家康」ラッピング車両も走り、この駅も「どうして信康」という副駅名だったとか。

いろいろとコラボしているようなのですが、今の推しは「ゆるキャン△」みたいです。

溢れんばかりの人は徒歩の転車台ツアーの人達。
この人達が出発したので

中で待つ事数分

切符売り場で受付をして

11時半からのツアーが始まるまで中で写真を撮って時間を潰します。

可愛い?電車は

乗って動かして遊べます

小さな撮り鉄さん

さて、時間が来ました。
ツアーで乗るのは

可愛いラッピングの「ぶんぶん号」。
出発します。

まずは洗車(初めてYoutubeを使って、動画をはめ込みました。)

そして、乗ったまま転車台へ

そして、下車して回転を見学

転車台の操作は

1人で行うんだそうです。

乗って体験の後は普通に見学ツアー。

転車台の奥には扇形の車庫。
その車庫の中にはSUZUKIの刀とエヴァンゲリオンのラッピング車両が停まっています。

ここは「第3村」のモデルとなった場所なので、ツアーの中にもエヴァファンらしき人が数名いました。

鉄道歴史博物館へと入ります。
鉄道に関するもの

いろんなコラボ

ちびっ子に人気は

鉄道のジオラマ

ご案内下さったガイドさん
外に出て

ロンギヌスの槍

運転区事務室と高架貯水塔。

洗濯室は現役

お風呂場は今は使っていないとの事。

戻りながら洗車機(右端)を振り返ってみました。

通路にはイマイチ可愛くない何かのキャラが何枚も貼ってあります。しかも、ちょっとボロボロ。

浜松の方言が書いてあるそうで、近くを歩いてる人(たぶん地元民)が「これは使う〜!」とか「これは知らない〜!」とか話してました。
面白いので、綺麗に作り直して、標準語の解説も付ければ良いのにな。

(追記)「てんこちょ」は「てっぺん」、「ちみくる」は「つねる」ことなんだとヨシュアさんに後日教えてもらいました。ただ、方言も遠州(浜松辺り)と三河(愛知辺り)では違いもあるみたいです。

ホームまで戻って来て

ツアーは終了。約45分、普段は体験出来ないものなので、参加して良かったです。

次の電車まで時間があるので、1駅歩いてみます。

天竜二俣駅の外観はこんな。沿線で1番大きな駅なのに可愛らしい。
こちらも有形文化財。

少し歩くと川があり、天浜線の鉄橋が見えました。
川沿いに歩き

鉄橋の脇から。
反対側は

次の駅まですぐです。
ほんの数分で

二俣本町駅。こちらにあるのが駅舎ホテル。
ホテルなの?と…こじんまりとしていて、全くわかりませんが1日1組限定の可愛いホテルみたいです。(冒頭でKazumiさんが泊まったと書いた所)

そして、駅に着いたら

あっ!電車!(乗る方とは逆)
って事は鉄橋の所で少し待ってたら、鉄橋と電車が撮れたのに〜!
乗る電車が来るまで15分程の余裕。惜しかったです。

ホームでしばらく待っていたら

12時50分、乗る電車が来ました。先程のツアーで見た顔が数人乗って来ています。

次の西鹿島駅では降りる人も多く、なぜかな?と思ったら、遠州鉄道への乗り換え駅なのですね。

こちらもいろんなコラボがあって、車窓には遠鉄バージョンのエヴァンゲリオンのラッビング車両が見えました。
そして

両方を楽しむ乗車券もあるようです。

天浜線はワンマン運転。
大きな駅以外、運賃のやり取りは運転手さんがやります。
無人駅も多く、乗る時に整理券を取り、降りる時に支払うが基本。
バスのような自動の運賃箱が無いようで、運転手さんの手持ちの箱の中に入れていました。

いろいろな窓から流れる景色を楽しんで、次に降りた駅は「浜名湖佐久米駅」。13時38分。
ここは、ヨシュアさんの写真ですごく印象に残った場所。
沿線でもある事で人気でホームには人がいっぱい。

そのある事を目当てに車で来ている人も多いみたいです。
それは

ユリカモメ。

電車が来ると一斉に飛び立ち、行ってしまうと戻って来て

エサをもらいます。
ちょっと混んでいるし、次の電車までは約1時間待ちなので、外にも行ってみます。

駅前のトイレは牛さん。そして、その先の広場(公園?)には綺麗な河津桜が咲いています。

さくジロー発見!
この河津桜と電車を一緒に撮れないかなぁ…と見回すとジャングルジムを見つけました。
もちろん、上ります!
15分ほどで逆行きの電車が来るはず。

ジャングルジムから駅を見るとちょうどユリカモメが餌をもらっていました。
そして、来た〜!

どうでしょう?
自分が満足だから、良いか!
乗る電車までは30分以上あります。浜名湖畔に行くか迷ったけれど、次の電車には乗りたいので、駅舎内の喫茶店に入ってみる事にしました。

雰囲気の優しいお母さんと娘さんかな?でやっていて

私はケーキセットを頼みましたが、軽食もあってカレーの良い匂いがしていました。
もう少し写真も撮りたいので、少し早めにお店を出て

キャッチ…と思ったら上手く取れずに

残念〜!
あげる方もとる方(鳥)もタイミングが難しいみたいです。

バタバタと飛び立つと

14時31分、乗車する電車が入って来ました。
ツアーで乗った「ぶんぶん号」です。

可愛い車内のぶんぶん号で終点まで乗って行きます。

こちらの駅はハンバーガーが有名なカフェを併設。他にも洋食屋さんやマリメッコのカフェがある駅があったりします。

車窓に静かな浜名湖を眺めた先は

ミカンの産地「三ヶ日」。
収穫は済んでいますが、ミカン畑が見えるようになって来ました。

奥浜名湖駅は

駅までぶんぶん号と同じだな〜と思っていたら

こちらの長坂養蜂場が近くにあるからでした。ぶんぶんはこちらのキャラクターだったんですね。
店頭で販売されているソフトクリームが人気のお店らしく、人も大勢見えました。

終点まであと数駅のところにあるのが

大森駅。実は、家の最寄り駅も大森。

私の家の周りとは全く違う景色ですが、親しみを感じずにはいられません。

そして、終点の「新所原駅」には15時3分に到着。

駅の中の鰻屋さんから良い匂いが漂って来ます。
お腹空いたよ〜!
行きの新幹線でおにぎりを2個と先程のケーキセットしか食べていません。
でも、この先にお楽しみが待っているので、鰻は我慢します。

JRに乗り換えなのでホームに行くと

懐かしい東海道線カラーの天浜線がすぐ横に停まっています。

HPより

東海道線の方は

家の方とは少し違うカラーリングです。
何度か乗り継がないとここまでは来れませんが、家のところからずっと繋がる線路だと思うと不思議な気持ちになります。
浜松方面に向かう電車に乗り、外を見てると

新幹線から見える印象的な橋?と思ったら

新幹線が通り過ぎました。
そか、そういう位置取りなのね。

先週、新幹線から見たのが↓

東海道線からは

それぞれを見ていたって事になるんです。

さて、最後の目的の駅に着きました。

前日まで名前も知らなかった駅。
駅から歩く事、12~3分。

ついに来ました!静岡県民が愛してやまない…と噂の「さわやか」。
前から行きたいな〜とヨシュアさんに話していたんです。そしたら、前日に私の予定を見て「高塚にあるよ!」と教えてくれて、天浜線の駅の洋食屋に行こうと思ったのを変更。
だって、さわやかのハンバーグを食べてみたかったんだもん。

受付して整理券をもらいます。
「30~40分位お待ちいただくと思います。」丁寧な対応。
御殿場など人気の店舗だと何時間も待つ事があるとか。
ここは穴場な方なのかも。
約30分待って、席に案内されました。

ファミレスみたいな店内(ファミレスだから当たり前でしょ…って声が聞こえそう)とメニュー。

まずは

ようやくビール!美味〜!
そして

待ってました〜!
げんこつハンバーグにオニオンソース。
(この組み合わせが美味しいとはヨシュアさんからお聞きしました。)
お店の人が半分に割って、鉄板にジューッと押し付けて、ソースをかけてくれました。(こちらでやりますか?と聞かれます。)

レアな部分と良く焼けた部分が混ざりあっていて、初めて食べる感じ。
美味しい〜!
待ってでも食べる気持ちが良くわかりました。

お店もすごく感じが良い。
途中で「焼き加減は大丈夫ですか?」って聞きに来てくれたり、1つ1つが丁寧で居心地が良かったです。

待ってる人も多いし、私は家までまだ遠いし…なので、食べ終わったので帰ります。

あっ、この通りは東海道なのね。
家の方から道路も繋がっているんだ!

電車の本数が限られるので、小走りで駅まで。

昨日まで知らなかった街だけど、電車も道路も家の近所を走るのと同じ。
この先に家があるんだな〜!とやっぱり不思議な感覚になります。

1駅乗ると浜松。
すぐの新幹線は乗り換えが8分なので次のにしましょ…と思ったら、間に「こだま」が挟まり「ひかり」の方が早いので浜松駅で約1時間待ち。

いろいろとお土産買って、珈琲飲んで

新幹線で帰路に着きました。

帰って来たのは大森駅。
最初に書きましたが、思い立ったら吉日。
行って良かったです。

天浜線の沿線、いろいろと調べたら他にも気になるお店や場所がありました。
文房具カフェ、遠州森の陶器「森山焼」、マンサクの花の群生、酒蔵見学、駅ナカグルメの数々。
少し遠いけど、また機会があったら行きたいな。
(せめて1時間に2本走ってるとスケジュールが組みやすいのにな。)

ヨシュアさん情報ありがとう!
そして、私の旅の情報を見て、行ってみたいと思ってくれる人がいると良いな。

おしまい。

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