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奥多摩むかし道

2021年10月23日。
いつもお付き合いいただいている山男さんと、今回はNikon対Canonという2大メーカーのカメラの撮り比べと、秋の自然を楽しむために、奥多摩へやって来ました。

カメラは
NIKON New FM2/T+ AI NIKKOR 50mm f1.4S(山男さん)
CANON EF + CANON LENZ FD 50mm f1.4(私)
という2台
レンズも同じ画角と明るさで揃えてみました。

奥多摩駅からバスに揺られて、奥多摩湖(小河内ダム)から出発です。

山男さんの1枚目(フィルムの端っこって好きです)。
まずは「宇宙の片隅」というISO400のフィルムをお互いに装填して

上がCanon、下がNikon。
青に寄ったフィルムですが、並べるとこんなに違うんですね。無修正ですが、Nikonの方はレタッチしたみたいに見えますね。

やはり、Nikon(下)の方がより鮮やかで彩度が高く感じます。

今回歩く「奥多摩むかし道」は旧青梅街道のうち、氷川(奥多摩駅付近)から小河内(奥多摩湖)までの区間。昔は甲府まで行くのに大菩薩峠を経由して甲州街道よりも近道だったために甲州裏街道とも呼ばれていたんだそうです。

小河内側から出発です。

この看板を目印に歩いて行きます。
歩き初めて少しした所に…狸?

(上 Canon 下Nikon)
個人宅のようで置物とか古いアトリエのような建物とか、不思議で素敵な空間です。

(上 Canon 下Nikon)

こんな事してると全然先に進めない〜!という事で前へ。
道は舗装した緩やかな坂道。奥多摩湖を見下ろす素晴らしい景観も!

(上 Canon 下 Nikon)
時々の分かれ道は案内板があるので、そんなに迷いません。

ここから、少し登山道っぽくなります。
とはいえ、整備された歩きやすい道。切れ落ちてトラバースした所にはしっかり柵があります。

登山道に入ると他の奥多摩の山々と共通する森の感じがします。気持ち良い〜!
毎日の忙しさを一気に吹き飛ばす事ができました。

(上 Canon 下 Nikon)
ちょっとした光の捉え方とか、こうやって一緒に撮り比べてみると面白いです。
花は…

(上 Canon 下 Nikon)
私の方が全くダメダメ…見習わないと!
ちなみに、シシウドという花みたいです。小さくホワホワと咲いていて、可愛らしい。

小さな沢と小さな滝。マイナスイオンも浴びながら歩を進めて行きます。

(上 Canon 下 Nikon)
とは言え、すぐに足を止めてパチリ。

ゆっくりしか前に進んで行きません。

「これこれ何かに見えない?」「ジュゴンに見えない?」

「モミの葉がキラキラ綺麗〜!」

「この花、何なに?」「コウヤボウキらしいよ」
(上 Canon 下 Nikon)
花はやっぱり敵いません!

途中の浅間神社で1本目のフィルムが終了。
(上 Canon 下 Nikon)
ここからは「Kodak Color Plus 200」に交換。

完全な山の中…という訳ではなくて、時々小さな集落が出できます。

そんな所にある植物は山のものとは違うもの。
(上 Canon 下 Nikon)
そして、似たようなタイミングで撮りあってたり…私は撮られてたの気づいてませんが。

こんなだから、コースタイムは完全にオーバー!

小さな集落を過ぎるとまた舗装した道。
少し行った所のベンチで早めのお昼休憩をしました。

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食べ終わって、少し歩き始めると…
「あれ?何かいるよ!」左手の斜面の上で何かがガサガサと動く音が聞こえています。

あっ!カモシカ!
嬉しい〜!可愛い〜!テンションMAXです。
そのテンションのまま、フィルムで撮ってみましたが…ブレブレ。
山男さんもブレブレ。
これは、山男さんのコンデジ写真。モソモソっとお食事中のカモシカさんでしたが、時々こちらをチラッと見るも逃げることなく堂々としていました。
コースタイムがおしてたから、お昼休憩もしたから…のタイミングだからこそ、会えたカモシカ。
本当にラッキーでした。

全体の行程のまだ1/4ですが、最初の吊り橋「道所吊橋」です。
私、高い所が大好きなので、もちろんワクワクです。

(上 Canon 下 Nikon)
こちらのフィルムの方が差が少ない気がします。

かなりしっかりした橋なので、殆ど揺れません。

後から渡って来た↑この方が「こっちの方が揺れないですね!」って。「私達、ここが先なんですよ。」と言うと「あちらは揺れるので怖いですよ。」との事。
私は心の中で「わぁ!楽しみぃ!」と思っていましたが、「えっ?ヤバッ!」と山男さんの心の叫びが聞こえたような気がしました。

吊り橋を過ぎた辺りから、いろいろなお地蔵さんや観音様が道の端で見守ってくれるようになります。
虫歯地蔵、牛頭観音、縁結び地蔵など。
昔ながらの街道沿いの面影を見ているような気持ちになります。

そして、揺れる…という「しだくら吊橋」へ。

(上 Canon 下 Nikon)
確かに少し揺れるけど…というかガンガン揺らしたいけど…山男さんは高所恐怖症だから、我慢我慢。
こちらもしっかりした橋でした。

時々、集落の間を通りながら、まだ半分しか来ていないし…先に進んで行きます。

ここは「弁慶の腕ぬき岩」。下の方に腕の通る穴の空いた自然岩で街道沿いで人々に親しまれたとの事。昔の人もやってみたんだろうな〜と腕を通してみました。

奥多摩むかし道…寄り道、立ち止まり…写真も撮り、早くは進めません。
そして、可愛い狛犬さんがいる「白髭神社」へ。

(上 Canon 下 Nikon)
苔が良い感じを演出してくれています。

(上 Canon 下 Nikon)
何とも愛嬌ある笑顔の狛犬さん達。

(上 Canon 下Nikon)
御神木ではなかったけれど、立派な木の間を抜けてお参りします。
本殿の横には傾いた大きな1枚岩。

ここまで、楽しく歩いて来れたことに感謝の気持ちを伝えます。

しばらく歩いて行くと頭上に大きな鉄橋が見えて来ました。小河内ダムを建設する際に使っていた鉄道の跡だとか。

整備して観光列車にしても面白いのに。

(上 Canon 下 Nikon)
不動の上滝。山男さんはスローシャッターで美しく表現しています。流石!

苔むした道を進んだり、お地蔵さんにご挨拶したり。

廃線の写真も撮ったり…していたら、2本目のフィルムも終了。

トンネル撮るまでフィルムが残ってたら良かったのにな。

そして「奥多摩むかし道」の終点。
総距離10.1km 休まずのコースタイムが3時間半のところ…たっぷり5時間以上。
どれだけ、ゆっくり写真を撮ったり遊んだりだったのか…がわかります。
紅葉には少し早かったのですが、恐らく11月下旬頃には綺麗になると思います。
ゆるゆる散歩道。秋を感じながら、のんびりと過ごすのはオススメです。

ここで、奥多摩駅の電車の時間を見ると…あと5分!
走れば…間に合う?
山男さん1人ならね。私は無理。
なので、1本後の電車(30分以上あと)に乗る事にします。

ゆっくりと駅を目指し…近道と書かれた路地に入ると、ちょっとした飲み屋街になっていました。
電車の時間には余裕があるし、麦酒の文字が目に入り…「ちょっと、寄ってく?」

クラフトビールを飲める素敵なお店の発見です。

「お疲れ様〜!乾杯!」

いただいたのは「セラ」というラガービールと「アンセミス」というアメリカンペールエール。
どちらも美味しい。
次回は電車の時間を気にせずにもっと色々な種類を飲んでみたいです。

相変わらず、まだ帰りません。

奥多摩駅から電車に乗り、沢井駅で下車。
向かったのはもちろん「澤乃井園」の角打ち!

乾杯〜!
まずは「一番汲み」。「昨日、開けたんですよ!」とお店の方が教えて下さりました。
フレッシュな香りで美味しいです。
次に「搾りたて」。こちらも新酒ですが、味わいが違います。少し落ち着いた感じ。
その次に「冷おろし」。こちらは昨年仕込んだお酒ですね。
それぞれの味わいの違いにホロ〜と酔いながら話をしていると、蛍の光が流れて来ました。
角打ちは閉店の合図です。
最後に大吟醸の「凰」を頼んで外へ。
外の席では持っているものはまだ飲めます。
大吟醸はやっぱり美味しいわ〜と思っていたら…あれ?

いつの間に?

そんなわけで、暗くなるまでしっかりたっぷり飲んで…澤乃井園を後にし、いざ温泉へ!

のはずだったんです。
でも、途中で忘れ物に気付いて…澤乃井園へ電話するも営業終了の音声ガイダンスが流れるばかり。
後日、取りに来るのも遠いので、ダメ元で澤乃井園へ引き返してみました。

真っ暗な澤乃井園の座っていた場所に、忘れ物はありました。
良かった〜!本当に良かった!

今回は温泉は諦め、多摩川を渡って鐘撞き堂で鐘をゴーンゴーンと鳴らし、帰路につきました。

暗くてよくわからかったのですが、鐘撞堂は↑なところらしいです。

色んな事がてんこ盛りで楽しかった秋の1日。
思い出いっぱいとなりました。


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