エンジニア界隈で大人気の勉強法をご紹介―これで新人のあなたも凄腕ハッカーに!?―

この記事は「えばらアドベントカレンダー2020春」の17日目の記事です。
投稿者:yassai

こんにちは。EVERRISEでエンジニアやってますyassaiです。基礎系の心理学の研究者になろうと大学院博士課程まで行ったけど、ジョブチェンジして29歳から社会人&エンジニアになったという経歴で、今社会人5年目くらい、弊社は2社目で、入社して3年目です。

この記事では、エンジニア界隈では有名な"遅延評価勉強法"をご紹介します。既に有名であるこの勉強法を何故紹介するかと言いますと、効果的な勉強法だからというのはもちろん間違いないのですが、大変真面目な新人さんたちの中には"ズルい・不真面目なやり方"と考える人もいそうだと思ったからです。決してそんなことは無いので是非一度お試しあれというのが、この記事で伝えたいことです。

遅延評価勉強法とは

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まず遅延評価勉強法とはどんな勉強法なのかを引用しましょう。

遅延評価勉強法とは、「その知識が必要になった時に初めて勉強する方法」です。
出典: https://lukesilvia.hatenablog.com/entry/20080402/1207149044

ちなみに最初にエンジニア界隈でこの言葉を提唱した記事が、こちらのようですね。今から10年以上前の記事です。
cf: https://amachang.hatenablog.com/entry/20080204/1202104260


漢字7文字だとわかりにくいので分解してみましょう。前半分の"遅延評価"とは、プログラミングで用いられる手法の一つです。基本的にプログラミングは、上から下に向かって順に命令が実行されるのですが、途中に複雑な計算式があるとそこで処理時間がかかりますし、ましてその計算結果が必要にならない場合があるならば、その計算処理を行うことは無駄となります。そこで、計算結果を必要になるまで計算させずに次の命令を実行していくことでトータルの実行速度を上げようというのが、遅延評価という手法です。

これを勉強方法に応用したのが、遅延評価勉強法です。とにかく必要となったものだけを勉強して、その技術を身に付ける。全体像の把握は二の次です。ひたすら今の自分に必要なものだけをまずは取り込んでしまうのが、遅延評価勉強法と言えるでしょう。

この方法を聞いて"ズルい"とか"不真面目"とか思った人に、是非この段落を読んでもらいたいです。「勉強しなかったところだって重要だ」「全体像は把握しなくて良いのか?」と思ったことでしょう。それらへの私の回答としては、「確かに他も重要ですが、"今"やることではない」です。この方法で勉強するのは、今すぐ必要だからです。時間が有り余ってる時期ならまだしも、締切がある以上、たとえ重要なことでも他が後回しになることは仕方ないことなのです。それに全体像の把握とは、言い換えれば、散らばった多くの知識が1本の線で繋がっていくことです。先に細かな知識を得てからそれらを繋いだほうが、ミステリーの伏線を回収していくような楽しさがありますよ。

この勉強法での資料の使い方

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遅延評価勉強法を知った時、すぐ実践できる人とできない人がいるかと思います。その違いは、資料・教材の使い方にあるのではないかと思いましたので、この節では資料の使い方について、インターネット記事の場合と本の場合に分けて説明したいと思います。

インターネットの記事から学ぶのであれば、みなさんがやってる通りでほぼ間違いないです。とにかく一番マッチしていそうな記事を見つけて、その記事に書かれている内容を実際に試してみましょう。うまくいかない場合は、二番目にマッチしていそうなページを…、以下繰り返しです。たまにキーワードを変えて検索かけるとうまく解決できる場合があります。必要なページだけを見ましょう。気付いたらいつの間にかネットサーフィンをしていたなんてことに注意しましょう(特にWikipediaには注意です)。

技術本から学ぶ場合はどうすればいいでしょうか。絶対に1ページ目から見るのはやめてください。途中で飽きますし、時間がもったいないです。目次や索引から必要なページを見る、つまり辞書的に使って、あとは本棚にしまいましょう。必要なところだけ読めば良いんです。もっと知識がつけば、自然と全部スラスラ読めるようになります。

EVERRISEの研修

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実はこの勉強法、EVERRISEの新人研修にも取り入れられてると自分は思ってます。EVERRISEの研修では、講義形式の座学もなくはないですが、用意された課題を各自でドンドン進めるというスタイルをとっています。課題を解くという必要に駆られて、必要な分だけ勉強するというのは、まさに遅延評価勉強法でしょう。知らず識らず、EVERRISEの新人はこの勉強法で勉強していたわけですね。

おわりに

今回は有名な勉強法である遅延評価勉強法を紹介してきました。それに関連して、皆さんにこれから心がけてもらいたいことが2つあります。1つは、課題が解決できた時には、その方法を記事にすることです。これから勉強する人に役立つように、一つでも多くの事例を提供することを常に意識しましょう。もう1つは、解決方法だけでなく、何故それで解決できたのかをしっかり考察して、可能なら汎用的な方法を見つけて記事化してください。汎用的な方法であれば、似て非なる別の事例に対しても応用ができますし、記事の価値は飛躍的に高まります。

我々が勉強できるのは、先人が記事を残してくれたおかげです。皆さんも一緒に後人のために記事を残していきましょう!

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