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地球の絶景 人類の叡智 vol.1

メテオラ(ギリシャ)

 ギリシャのテッサリア地方、奇岩群とその上に建つ修道院群がメテオラです。メテオラとは、ギリシャ語の「メテオロス=中空に浮かぶ」という意味。24の修道院のうち、現在も6つの修道院が活動しています。
 奇岩群は、6000万年前に海底で堆積した砂岩が隆起してできたものだと言われています。600mを誇る巨大な岩の柱が林立している姿はまさに圧巻!この険しい地形が、修道士にとって俗世間との関わりを断って修行するのに最適な環境だったそうです。
 14世紀、エーゲ海のアトス半島にあるアトス山が東ローマ帝国における修道院の中心地でした。しかしセルビア王国の侵攻により、多くの修道士は戦禍を避けてメテオラへやって来ます。この頃からこの地に修道院が建てられていくのです。
 現在は小道と階段で修道院まで歩いて登れますが、20世紀の初め頃まではロープで宙づりになって修道院へ登ったそうです。ほんと命がけだったんですね。

頂上にある修道院の外観
修道院の入り口に描かれている壁画
メガロ・メテオロン修道院に展示されている頭蓋骨

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