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高額療養費制度とか医療保険とか

乳がん発覚からホルモン療法開始までの治療費について前回整理しましたが、今回は、私が受けた各種経済的支援についてのまとめ。

①高額療養費制度
窓口で支払う医療費の自己負担額が高額になった時、負担を軽くするために一定額(自己負担限度額)を超えた額が、あとで健康保険組合から支給される制度ですね。

自己負担額の全てを一旦クレジットカード払いして、ポイント荒稼ぎするという道もありましたが…ビビって出来ず 笑

堅実に、限度額適用認定証を準備しました。
事前に健保に申請して「限度額適用認定証」を用意しておき、保険証と共に病院に提出すると、医療費請求額を自己負担限度額までの金額(月単位)にとどめ、医療費の窓口負担を抑えることができるというやつです。

私は標準報酬月額28〜50万円の区分にいるので、自己負担額は、80,100円+(医療費-267,000円×1%)。
窓口負担は8万円台/月になる想定でした。
ここで留意すべきは、自己負担限度額はあくまで月単位で定められていること。

実は私は手術日が1/26で、1月最終週〜2月第2週までの2週間入院していたため、自己負担限度額は2ヶ月での計算になりました。
ゆえに、入院費用17万円也。
入院期間が全て2月におさまるように日程を組めば自己負担は8万円ほどで済むと最初からわかっていたのですが、私は最速日程(1月下旬を提示された)で手術をしてほしかったので、敢えて入院期間が2ヶ月に渡る形に踏み切りました。

手術日程が1週間違う程度では、がんの進行には何の影響も無かったでしょう。
が、病理検査結果を知った今、たとえ1週間の違いだとしても、少しでもがんが小さい状態で摘出するべく最善を尽くした自分の判断に満足しています。

というわけで、入院費用はちょっと多め。

②合算高額療養費付加金
健保独自の付加給付制度で、やっている健保とやっていない健保に分かれる模様。

弊社加入の健保は、自己負担が25,000円を越えた場合、その越えた部分を付加給付として健保が負担してくれます。
具体的には、医療費を支払ってからおよそ3ヶ月後に、医療費自己負担額-25,000円分の金額が健保から支給される、というものです。

これが地味に助かる…!

外来、入院と区分別にはなりますが、どれだけ医療費がかかっても、最終的に各区分の自己負担額は月25,000円に収まるというわけです。

なんてありがたい…
あまり文句言わずに働こう…笑

昨年11月も乳腺MRIやらマンモトーム生検やら受けた影響でやや医療費がかさみまして(乳がん以外にも医療費かかってるし)、2月に14,000円ほどの付加給付をいただきました。乳腺MRIやらマンモトーム生検やら受けた影響でやや医療費がかさみまして(乳がん以外にも医療費かかってるし)、2月に14,000円ほどの付加給付をいただきました。

なので、2月に支払った医療費も来月くらいに給付で戻ってくるかも…と思っています。

③民間医療保険
今住んでいる家を購入して住宅ローンを組む際(我が家は夫婦ペアローン)、団信に入らねばならなかったので、加入していたんです医療保険…!

しかも、祖母の乳がん罹患の記憶に加えて、実は私が20歳の時に実父が腎臓癌で闘病したことが記憶に新しかったので、医療保険に「三大疾病特約」的なやつを追加していたのです…!

過去の自分ファインプレー過ぎて震える。


上記の保険とは別に、子どもの頃から両親が加入してくれていた保険も1つありました。

マンモトーム生検は手術扱いだったので、実は23,000円の保険金を既に一度受け取り済み。

病理検査結果判明後に、主治医に診断書を記入してもらい、各保険会社宛に保険金請求手続を実施。
2つ合わせて約100万円の保険金が下りました。
ひゃ、ひゃくまんえん…!とビビる庶民。
内訳は、入院給付/手術給付/がん診断一時金です。
がん診断一時金が大きかった。

こんなことなら、本気のがん保険にも入っておけばよかったかなと思いましたが、たられば論ですね。


②の合算高額療養費付加金について、まだ支給されていない分があるので金額確定できませんが、自己負担で35万円近く支払った医療費・諸経費に対して、100万円以上の経済的補填があるということで、結果としては言わずもがなの黒字です。

私の場合、仕事も休んでいないので(約1ヶ月間の入院・自宅療養は有休を充当)、収入もほぼ変わらず。
いろんな幸運が重なってのことではありましたが、今回の一連の治療に際して、経済的打撃は無いに等しいという結果になりました。

なんてありがたいことだろうか…

でも、この先のことはわかりません。
再建手術自体はまた各種保険の恩恵を受けられますが、病室差額とか(次は個室にしたい)、保険適用外の脂肪注入とか(やるつもり)、費用がかさむのは目に見えています。
それに、再発しない保証も、左側の胸で発症しないという保証も、無い。

だから、今回黒字になった部分は、大事に大事に貯えておきたいと思っています。


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