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悪化傾向


コロナ発症時から保健所および呼吸器科(かかりつけ医)のダブル体制でフォローいただいていた私。
年齢からすれば過保護とも取れるこの手厚い体制は、乳がん患者というリスクファクターが多少影響していたものと思います。
が、それも途中から少し趣が変わりました。

私の症状が、思ったより悪かったからです。

発症から数日経っても解熱しないこと。
酸素飽和度が96前後を彷徨っていること。

この2点が問題のようでした。

呼吸器科の先生から電話口で、「酸素飽和度96は一応正常値なんだけど、体感的にはかなり苦しいでしょう。それはちょっと辛いね。」と言われて初めて、これは苦しいのか・・・!と思う鈍感な私。

保健所からは曜日に関係なく同じ女性職員さんが電話をくれて、丁寧に体調についてヒアリングされると共に、宿泊療養に切り替えませんかということを何度も言われるようになりました。

保健所が、宿泊療養切り替えを強く推奨する理由は以下でした。
・発症直後99あった酸素飽和度が日を追うごとに下降しているのが気になる、これより下がれば入院も視野に入ってくる
・宿泊療養なら看護師さんが常駐してるし、万一の場合の医療へのアクセスも早い
・肩で息をするのは普通ではない、それはもはや「苦しい」状態

自分のことだけ考えれば、言われる通り宿泊療養に切り替えた方がいいような気がしました。
もしこれ以上悪化したら、と思うと、せめて医療へのアクセスがスムーズなところにいたいという考えが頭をもたげるようにもなってきました。
ただ、同じく陽性で高熱で寝込んでいる夫と、濃厚接触者扱いでしかない息子を置いて行けるかとなると・・・というのを率直に伝えると、保健所の職員さんも「それは確かに難しいですね・・・お母さんとお子さん引き離すのは厳しいですね。」と。
そしてこう続けました。
「お子さんも陽性なら、いっそ一緒に連れて行けるんですけど・・・」

ここに来て、息子だけ何の検査も受けてないことが裏目に出る。

夫が受診する時、なんやかんや理由つけて一緒に検査受けさせればよかった・・・
絶対この子だって陽性だろうに・・・
(もはや息子も感染してると決めつける悪い母w)

腹を括り、「万に一つ夫も重症化する可能性まで考えたら、夫と息子置いて宿泊療養には行けません、自宅療養を続けます」と伝えました。
保健所の職員さんも、致し方ないですね・・・といった雰囲気。。。
ただ、もし夜間に症状が悪化するようなことがあれば、悪化したかどうかわからなくても苦しかったら、躊躇せずに救急車を要請するようにという旨を諭されました。
そして続けて、呼吸器科に連絡してラゲブリオを処方してもらえるよう相談できないかと仰りました。

ラゲブリオは、コロナ治療のための特例承認薬。
私が陽性判明時に、呼吸器科の先生から処方希望するかと問われた薬です。

宿泊療養に切り替えられない以上、自宅療養で回復させないといけない。
呼吸器科で処方してくれるなら、きっと処方受けて飲んだ方がいい。
発症から5日以内なら処方可能だから、まだギリギリ間に合う。
・・・とのこと。

この会話をしていたのが14日(月)の夕方、発症4日目でした。



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