緊急事態宣言発出へ、日本に音楽イベントが戻ってくるのは一体いつ頃か?
今月7日、政府から正式に「緊急事態宣言」が発出された。
これをもって新型コロナウイルスに関する対策はより本格的なものとなり、一層事態が深刻であることを理解させてくれる。
それと同時にやはり気がかりになるのが、今後の音楽産業である。 ライブハウスでもコロナウイルス感染者が出たことから、世間からの目は厳しいものとなり、近日では営業を自粛しているライブハウスが全国に数多くある。正式に「緊急事態宣言」が発出されたことから、今後一ヶ月間はこれまで通りイベントが開催できないことが明らかになっている。
その上で気がかりになるのが、いつになったらイベントが開催できるようになるのか、という点である。
この事態がいつ収束するかは誰もが知り得ないものであり、予想の範囲でしか語られていない。少なくとも完全収束には一ヶ月以上かかるであろう。ともなれば、イベントが日本に戻ってくるのはもっと先の話ということになる。すでに「COMING KOBE」や「GREEN ROOM FESTIVAL」などは開催中止を発表しており、夏フェスの時期までもつれ込むのではないかという予想も十分できる。
「フジロック」、「ロッキンジャパン」、「SUPER SONIC」はどうなる?
すでに自粛が市民に要請されてからそこそこの日にちが経っている。”自粛疲れ”という言葉も巷では出てきているように、これまでにない事態を目の前にフラストレーションをためている人々は多いことが予想される。DVの増加、虐待の増加なども問題になっており、”コロナ離婚”なんていうワードも出てきているほどだ。人災である以上に被害をもたらしていることがわかる。
本来ならば、イベントやライブで日頃のフラストレーションを解放するという手段が取れるのだが、それも現状ではできない。行き先のない怒りや不満をためている人々の限界はいつくるのだろうか、という心配も徐々に浮かんでくる。
毎年夏の恒例、「フジロック」や「ロッキンジャパン」まで開催中止となってしまうと、ビジネス的な被害はさることながら、多くの人の楽しみがまた一つ奪われてしまうことになる。人の命に関わっている事態の中で、とてもエンタメのことばかりを推し進めることはできない情勢にある。だが、こういう時にこそ日頃音楽イベントやフェスで遊ぶことがいかに貴重な体験で、ありがたいものなのかを理解させてくれる。
この状況を脱する日を1日でも早く迎えるためには、私たち一人一人ができることをやるしかない。
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