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オーストラリアの年末ショッピング熱!ブラックフライデーの舞台裏に迫る

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今週も大学のブログがアップデートされました。
下記のリンクから是非、ご一読いただけますと大変嬉しいです!

Hacking Christmas casual jobs
Flipping your way of view



皆さん、こんにちは。
オーストラリアのアデレード大学に留学中のIbukiです。

南半球では10月ごろからジャカランダというお花が見ごろを迎えました。
大学のキャンパスは見渡す限り紫色に染まっています。

Black Friday Cyber Monday (BFCM)とは

そんな中、12月に入り今年も残り1カ月!ということで
アデレードの街中はここ数日、クリスマスカラーに溢れています。

もう一年の終わりということで、
小売店やネットショップでは安売りセールの真っ只中!

先週はブラックフライデーとサイバーマンデー(略してBFCM)だったということもあり、家の近くにあるRundle Mall(アデレードで一番大きい商店街)は当日、多くの人で賑わっていました。

残念ながら私は特に欲しいものがなく何も買えなかったのと、ブラックフライデーの賑わいを写真に収めることをすっかり忘れてしまっていたことが後悔ですが…

それはさておき。

Black Friday当日午後11時ごろ。
さすがにもうこの時間になると人もまばらで、街の中心部は閑散としていた。

Shopifyによれば、ブラックフライデーとサイバーマンデーの期間中にECサイトプロバイダー、Shopifyのプラットフォームを利用する事業者が計上した売り上げは世界で93億米ドル(約1兆3641万円)を記録し、前年度比24%の上昇を記録。

買い物の取引量が最も発生した時間は米国東部標準時、11月24日午後12時1分で、420万米ドル(約6億円)を記録したそうです。この数字はtesla model 3の新車100台分に当たります(笑)。

オーストラリアは売り上げ上位国において米国、英国に次いで3位にランクイン(日本は圏外)。オーストラリアでは昨年、Shopifyを通じた小売業者の売上高が4.97万豪ドル(約485万円)を記録したそうで、これは前年度に比べて17パーセントの上昇(Financial Review)。

また、オーストラリア小売業協会(ARA)が調査会社Roy Morganと共同で実施した調査によれば、今年度のブラックフライデーとサイバーマンデーの週末4日間(11月24日〜27日)の消費額は昨年比3.0%増の63億6000万豪ドル(約6,200億円)に上るという意見もあり、今年度もこうした傾向が続くことが予想されています。

でも、実際私が周りの学生に
「ブラックフライデーは何を買ったの?」

と聞いても帰ってくる答えは
「何も買わなかった」
「ずっと欲しかったアイシャドウ2箱だけ」

など思ったよりも寂しい回答が。

かく言う私は同じ夏のプログラムに参加している友人とSushi Hubのお寿司を注文!
オーストラリアのお寿司って結構美味しい!(失礼)ということ気が付きました

物価高騰に苦しむオーストラリア

そう。こうした期待の高まる予測のある一方で、個人消費を冷やすことに繋がっていると言われているのがオーストラリアの高いインフレ率。

オーストラリア統計局(ABS)によれば、今年の9月のCPI(月間消費者物価指数)上昇率は前年同月比5.6%。2022年12月にインフラのピークは過ぎましたが、それでも依然として高止まりの状況が続いています(日豪プレス)。

先日のインドの記事でもお話しましたが、この数字は同じ時期に同年同月比2.8%上昇を経験した日本の2倍。これと比べたら、オーストラリアの物価上昇がどれだけ恐ろしいものであるかがご想像いただけるかと思います。

また、これに加えて急激な利上げによる住宅ローン支払い額増加も影響して、今後のオーストラリアの消費動向は下り坂にあるという意見も。

(そういえば、私が去年住んでいたメルボルンのアパートも今年の家賃は月220ドル(約2万円)ほど上昇。今住んでいるアデレードでも、その利率の高さからシティで家を買う/ 借りることを憚る人を多く見かけました)

こうしたことから、オーストラリアでは今年のブラックフライデーとサイバーマンデーの売上高が昨年度を上回ったとしても、物価上昇分を踏まえた実質では昨年を下回る可能性があるという見方が濃厚です。

冷え込んだ消費に苦しんでいるからこそ、ブラックフライデーとサイバーマンデーの期間というのは小売業者にとってはとても大切な期間の1つ。

ブラックフライデーに最も買われたもの(日豪比較)

ピークが過ぎた夜中の写真ばかりで恐縮ですが(日中の店内は人でごった返していました!)、アデレードの街中ではブラックフライデーに関連した割引セールの掲示板がいくつも見かけられました。

オーストラリアでブラックフライデーに人気な商品といえばファッションやアクセサリー、家電用品などで、日本とあまり変わらない模様。

豪州の銀行会社Common Wealthによれば、6割ほどの人がこの期間をクリスマスプレゼントを購入する機会としても充てているそうです。

また、面白かったのはファッション誌『Vogue』の豪州版と日本版のウェブサイトの比較。

衣類や美容品、家電用品といった日用品に焦点を当てるだけでなく、豪州版のVogueではそれに加えて格安航空券やクルーズ船など旅行に焦点を当てて宣伝を行っていることに気が付きました。

私の友人も年末のホリデーはオーストラリア国内の他都市や海外(円安の日本はかなり人気!)へ旅行へ行く人が多く、個人的な見解ですがここにとてもオーストラリア人らしい文化が現れているなと感じました。

対して、日本版のVogueで独特だったのは上に挙げたような日用品の宣伝に加えてフード&ドリンクの宣伝も行っているという点。

2018年にイオンモールが期間限定ですべての食料品に割引を行ったり、年末の福袋販売を行ったりと、日本のブラックフライデーは割と幅広い分野で割引を行っている点で独特な文化だなと感じています。

https://zenmarket.jp/en/blog/post/11749/Ultimate-Guide-to-Black-friday-in-Japan

残念ながら私は一学生の立場なので買えるものも少ないし、
インスタでよく見かけるようなキラキラしたものは何もないですが(笑)

自分が今住んでいる寮ではクリスマスにイベントがあったり、
近くのHahndolfというドイツ人街ではクリスマス・マーケットが行われる予定があったり、

年末も面白そうなイベントは盛りだくさん!
ブラックフライデーの盛り上がりに負けないくらい、楽しんでやろうと意気込んでおります…!

皆さんも、今年のクリスマスが良い一年の締めくくりとなりますように!


本日の記事は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

では、また!


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