デイサービスの仕事。

この仕事についてると言うと、「大変やねぇ」とか「すごいね!」と言われること多いけれど。

本当に、人手が足りないのを日々実感してる。
少ない職員同士でめいっぱい協力しあってるけれど、どう考えても絶対数が足りなすぎる。
介護の必要になる人は日々どんどん増えてるのに、いったいどうすればいいのだろうか。
そして、法的な判決は厳しすぎる。皆に目の届きにくい環境を今まで是正せず放置してきている現状で、事故への判決は個人あるいは特定の事業所に数千万単位の金額。
ますます離職が進むに決まってる。
判決は、現場の現状をしっかりとわかったうえで出さないと行けないと思う。
そして、やっぱり一般の人にもっともっと関わってもらえるような仕組みにしなきゃ世の中成り立たないと思うけれど、制度の改定は遅々として進まない。
離職超過と言われてるのにこれ…。

連日、殺人的な忙しさで、なかなか一人ひとりの方にゆっくり関われなくて申し訳ない。

でも、デイサービスの利用者さんって基本自宅や施設で過ごしててなんとか動ける人たちだから、会話はほぼ成立するし、トイレも一応行く気はしっかりある。移動は杖や歩行器の人が多いけれど、自分でなんとか歩くし、耳が聞こえにくくても、耳元で話せばちゃんとわかる人が大半。
認知症の人だっていつもかも会話が成立しないわけじゃない。
洋服やスカーフは自分で選んで着てきたりするので、おしゃれな服だなあと思って褒めるととてもうれしそうな表情見せたり、照れたり。
手編みの帽子やセーターを褒めると、昔はいっぱい作ってんけどねぇ…と。(お店で今買おうと思ったらほんとに高いもんね。)
歌も歌ったりするし、お手玉がとても上手にできたり、炭坑節なんかもけっこう覚えてたり。日々の出来事をほそぼそと短歌にしてる人なんかもいる。

無口に見える人も、うまく話のきっかけが拾えると笑顔で饒舌に話してくれたりするし。
物忘れがひどくて何度も同じ事ばかり言う人も、若い頃の仕事や生活の話、家族の話なんかをするととてもスムーズに熱心に話をしてくれたりする。
だから、会話ができる関係っていいなあと思う。
そういえば私、何考えてるか全くわからない泣くだけの赤ちゃんを育ててる時期よりも、なんとか会話の成り立つ時期のほうが子育てはずいぶん楽しかった。
根っこがここにあるから、今も楽しいと思えてるのかもしれない。
人とコミュニケーションをとれる仕事、ちょっとお手伝いしつつ過ごしていただく仕事、忙しすぎるのだけはツラいけど、案外悪くないですよ〜。

みんなが介護の仕事、1日2〜3時間とかやってみたらどうかなあ。
いい案だと思うんだけどな…😁


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