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東南アジア放浪記-フィリピン過去編⑥アヤワスカ体験記Ⅲ

Hello the world. This is Kaito.

こちらはフィリピン過去編シリーズ第六弾
アヤワスカ体験Ⅲ

嘔吐の後、体温と呼吸が通常に戻り、アワヤスカのヴィジョン(幻覚)への没入が始まった。

イカロの歌がだんだん遠のいてきて、意識がゆらゆらしている感覚。
気付くと音が遠くに聞こえ、水の中にいる感覚になり夢か幻覚かどうかすぐ確かめる。
手足も動くし目も開けられる。
ただ、聴覚と視覚が鈍い。
イカロの歌は届かず、別のくぐもった音に囲まれる。
だけど、不思議とすごくリラックスできて安心出来る様な場所。
ぼんやりと遠くから日本語の声が聞こえてくる。
声の主を辿ると、自分の母親と亡くなった父親の笑い声や幸せそうにお喋りをする2人の声。
自分がお母さんのお腹の中にいる記憶orヴィジョン(幻覚)を見ているのだなと実感した。

そして数多の幾何学模様 曼荼羅のヴィジョンと共に大きな翼を持つ梟が目の前に降り立った。

守護霊との遭遇。

--前回までのお話し--

2021.10.2-4 アヤワスカセレモニーを終えて-
Day 2

ヴィジョン(幻覚)の母親のお腹の中でリラックスしていると、遠くで蝋燭の光やロンボイ(フィリピンの巻きタバコみたいなやつ)をつけるライターの光がチラチラ見える。
光に反応してヴィジョン(幻覚)が差し変わる。

天空を、数多の幾何学模様 曼荼羅模様が浮かんでは消えていく。
その中の何か大きな黄色い光に猛烈に愛やエネルギーを感じる。
エネルギーの中心からイカロの歌が聞こえてくる。
イカロの歌に導かれるまま、おれの意識は天空の黄色い光に進んで行った。

曼荼羅模様が目の前に広がる

光の中にいたおれを、更に天空から宝石の様な羽毛をした巨大な梟-フクロウが降り立つ。
ネコバスに迎えに来てもらったサツキとメイの様に、黄金に輝く山にある巣に一緒に帰る。
巣には彼女の子供、2羽の梟がおれを迎えいれてくれた。
青 黄色 緑で彩られた宝石の様に輝くの羽毛のフクロウたち。
お母さんは3つ目の巨大なフクロウ。第三の目は人間の目の様で物憂げな印象。
2つの目はダイヤモンドの宝石の様に輝いている。
彼女の2つの目は子供の2羽の小さなフクロウと片目ずつリンクしていて小さい方のフクロウが地球を飛び回りビジョンを見せてくれる。
まるで北欧神話オーディーンの使い魔フギンとムニンの様だった。
子フクロウ達が見せてくれたのは美しい風景や海の中の映像。戦争の様子とか人が沢山死んでいるシーン。時代や場所がかなり入り混じった混沌としたヴィジョン(幻覚)だった。

サイケデリックな曲がった色彩のついた幻覚ってよりも、シラフで見ている映像とさほど差はない。

おれの視覚がフクロウと視覚がリンクしていて、右目は右目側のフクロウのヴィジョン、左目は左側のフクロウのヴィジョンと交互にチャンネルをスイッチするような感覚で見える。
フクロウのヴィジョン(幻覚)が見えている時は、自分の見ている片目から涙がずっとブァーっと出ていた。
目を開けるとほんの0.5秒ほど裸眼でぼやけた現実世界(暗闇に蝋燭の火が揺れている)が見えてまたヴィジョン(幻覚)に戻る。
イカロの歌は届かない。
コンタクトを外していたから現実と幻覚の狭間がくっきりとわかって怖がらずにヴィジョン(幻覚)を受け入れられた。

フクロウのヴィジョン(幻覚)と母親お腹の中の感覚は、現実世界のゆれる蝋燭の光がトリガーになりスイッチして陰と陽の様に交互に見ていた。

体感時間2.3時間が経ち、またお母さんのお腹中にいるタイミングでイカロの歌が遠くから聞こえてくる。
徐々に近づいてくる歌声と、だれかの気配。

気付くとシャーマンのフェンダーが 目の前に現れた。
『気分はどうだ?ヴィジョンはみれたか?起き上がれるなら向こうで食事にしよう』
と声をかけてくれた。
最初数秒吃ったように、声が出せなかったけれど、水を少し飲むと我に帰り声が出た。
フェンダーに、
『見れたよ!久々にお父さんの声を聞いたわ!あとフクロウ!』と伝え起き上がり、食事に向かう。

実はおれの父親は5年前に亡くなっているのだが、そのまた3年ほど前に脳梗塞で倒れ
言語障害が残ってしまい話すことが出来なくなっていた。
元々寡黙で、あまり話さない父親の声が聞けて嬉しかった。

父の昔の写真。サーファーだったっぽい。

食事をしながら、周りを見たらほとんどの参加者はセレモニーを終えていた様で、既に眠りについている人がほとんどだった。
食事しながらフェンダーと見えたもの感じたものいま思っている事なんかを話して、忘れないようにiPhoneにめちゃくちゃ書き込んだ。
※この時にメモに書き出した原文があるお陰でこうして文章を綴る事ができる。あの時のおれに感謝。笑

フェンダーはとても優しく、話を聞いてくれてたまにそれはこういう意味だと思うよと解釈のサポートしてくれた。
そして『アヤワスカが与えてくれるものは何であれ、そのギフトをどう捉えるかも本人次第だよ』と説いてくれた。

セレモニー翌日の朝

野菜のパスタとレーズンのパン、リンゴを食べ終えると
フェンダーが『また明日早朝起こすから今夜はぐっすり眠れるよ』といい戻っていった。
おれも自分のマットレス目掛けてダイブし、そのまま即寝落ちしてしまった。

次回はフィリピン過去編⑦アヤワスカ体験Ⅳ

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