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ワシントンDC「全米桜祭り」の礎を築いた米国人女性🌸

京都・奈良EU協会
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NPO法人京都・奈良EU協会の《ランデヴDEなら》:4月の英語クラブを振り返ります。

ゲストのバーバラ神山さんにワシントンD.C.のポトマック河畔に咲く美しい桜並木の礎(いしずえ)を築いたアメリカ人女性をご紹介頂きました。

今から111年前の1912年、日本からアメリカ合衆国ワシントンD.C.に送られた日本の桜は、日米の平和と友好の象徴としてアメリカの人々を魅了してきました。
両国にとって美し過ぎる、しかしそこまでに行きつくまでには結構大変な道のりだったのでした。

英語クラブでゲストのBarbaraさんが私たちに紹介してくれた人物は、米国の有名な五大湖に近いウイスコンシン州生まれの旅行作家エリザ・シドモアさんでした。

お兄さんが日本の横浜領事館に勤務されていたことがあり、エリザは1884年に来日しています。彼女は日本国中を旅し、富士山の姿を見て「完成された美」だと評しました。そして日本の社会・歴史・文化について研究するうちに日本人の高い文化度に強い興味を抱いていきます。

そしてエリザは桜と桜の木と出会います。東京向島である光景を見て驚きます。シャイで控え目な日本人が桜の木の下で楽しく歌ったり踊ったりしていました。
この桜並木の美しさに魅せられたシドモアさんはいつか、合衆国の首都ワシントンD.C.にあるポトマック河畔にその美しい桜を植樹したいと考えたのです。

帰国後、大変な苦労をしながら、奇跡的とも言えるような協力者を得て、現在、まさに日米の精神的、文化的、美的な架け橋とも言える「全米桜まつり」の基礎を作っていくのです。

その後、日米は太平洋戦争に突入してゆき、最悪の関係を迎えてしまい、エリザ・シドモアも失意の中、アメリカを離れ、亡くなります。
しかし、戦争を経て日米両国は再び手を結びます。その象徴となったのがワシントンD.C.の「全米桜祭り」でした。

この美しすぎるストーリーを紹介して頂いた英語クラブのゲストのバーバラ神山さんとバーバラさんをご紹介頂いたアイリッシュ・ハープ奏者の清水祥江さんに感謝いたします。

🎼 Music by Sláinte
https://freemusicarchive.org/music/Slinte/
・Denis Murphy's Polka. I'll Tell Me Ma. John Ryan's Polka
・Sally Gardens
・She Moved Through the Fair
・Lakes of Pontchartrain

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