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脳の深いところで音楽を聴き、粘土をこねるようにピアノを弾く?

京都・奈良EU協会
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NPO法人京都・奈良EU協会の《ランデヴDEなら》です。3/9(火)の放送で「音楽の聴き方」やバッハから始まって話がいろいろと展開して盛り上がったので、その続きを…

われわれが「音楽」と言ってるものの9割以上は「歌」。歌は文字的なものとの関わりが強い。クラシックをとっつきにくくしているのは歌のない要素が多いのと長さ。でも、本当の自分を感じるためには言葉を抜きにして、裸の自分で音楽を味わう。爬虫類や魚類の感覚で脳の深いところで聴けば本当の感動とか快感が味わえるのでは?

Popsの平均は3分くらいだけどクラシックは10分以上だったり1時間位だったりだけど、長さは機械が決めた長さで、生物の時間の長さは変わる。楽しいことはあっという間に過ぎる。一方演奏家の感覚では1秒間をさらに何倍にも分けて聴く。時間的な感覚を超越している部分がある。例えば長編小説を読み進めていく時の感覚。

ピアノは音を弾く(打鍵)したあとも音が伸びる感覚(気持ち)。ヴァイオリンとギターとピアノの音の出し方の違い。粘土をこねる感じでピアノでレガートを。

ピアニストは弦楽器を学び、弦楽器奏者は打楽器を学ぶべき。発声のメカニズムが違うものを学ぶことによって自分の楽器の特性をよく理解する。

楽章間は拍手せずに1つのセットになっていることについて。どうしてこの順番で、他の曲から持ってきてはいけないのか?音楽の作り手(作曲家)の地位が高くなったため?でも4つの楽章をそのまま1つの物語として完結させるのは良い。

映画館で客席でポップコーンを食べるのは問題ないがコンサートでは…

ラジオでエッセンスは伝わるがもっと能動的に聴かないと本当の楽しさが伝わらないのがクラシック(特に器楽)。

西洋でも日本でも観劇(オペラ)は見ながら食べたりおしゃべりとかはあったが…ワーグナーはBGMでは聴けない、体を清めて宗教的な儀式のような特別感があったがすべての人に強制することは出来ない。

2・3分の曲をさらっと流して「ああ気持ち良かったね」と聴覚の快感をくすぐるところから入ってもらって、どんどん深い次元の聴き方を体験してもらう。それはその人の人生において深い、有用な体験になると思う。

フランスでの印象的な音楽体験。生活の中に自然にある。普段着で寝転んで、自由だけど集中して聴く。後で感想を言い合ったりご飯を食べたり…。コンセルヴァトワール(音楽院)や音楽教育や夏季音楽祭について(日本との違い)。

鹿ノ台での齊藤清のコンサートについて。フランスのような音楽の楽しみ方が日本でも出来るのではないかと思う。

🎼チャイコフスキー『アンダンテ カンタービレ』
🎼ワーグナー『夢 』
🎼チャイコフスキー『メロディー』
🎼フォーレ『夢のあとに』
🎻ヴァイオリン:齊藤清 🎹ピアノ:今井恵理

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