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齊藤清さん:正月休みに弓を自作!枯渇する原材料に一石を投じる(^。^)

京都・奈良EU協会
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ヴァイオリニストの齊藤清さんがヴァイオリンの弓🎻を作ったと…。しかもウリン(ulin)という木を使って。話を聞いてみると、ヴァイオリンの弓はペルナンブーコ(Pernambuco)というというブラジルで採れる木を主に使っていて、この木は過度の伐採で絶滅の恐れがあるとのことで、国際自然保護連合(IUCN)で絶滅危惧種に登録されたり、2007年のワシントン条約締約国会議で輸出入に規制がかかったりだそうです。この木が注目された18世紀以来、世界に数多くあるヴァイオンの弓はブラジルの特定の州で採れるこの木でしか(今までは)良いものが作れなかったというのは驚くべきことだし、それに一石を投じようとした齊藤さんはすごいなと思います。

ところでヴァイオリンの弓ですが、18世紀の末頃にかけて大きな変化がありました。それ以前のルネサンス・バロック時代は半円形で、弓が楽器に触れたらすべての弦を覆う感じになり、有名なヨハン・セバスチャン・バッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータに出てくる和音も問題なく弾けました。モーツァルトは18世紀後半の活躍したので、どのようなヴァイオリンを弓を使っていたかは議論の余地があると思います。

あれやこれや、音楽や楽器の話にとどまらず、演奏家が楽器を作るというのはすごいことだなと思いながら、齊藤清さんのヴァイオリン(ピアノ:今井恵理)によるバッハのヴァイオリンソナタ第4番(ハ短調 BWV.1017)の3&4楽章の美しい演奏を聴きながらお楽しみ下さい。
https://youtu.be/vzrYotSZJgU

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