志村けんさんの訃報

まさか今年初めてのnoteがこんなことになるなんて。
ご存じの方は多いと思いますが、本日午前中に一報が入り、昨日の午後11時過ぎに新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなられました。
志村さん、いくらなんでも早過ぎます。

僕は1978年生まれで1980年代の「全員集合」の末期から加トちゃんケンちゃん、ドリフ大爆笑、志村けんのだいじょうぶだぁなどの直撃世代で、そして今の今まで続いていた志村けんのバカ殿様、特番のだいじょうぶだぁ、深夜のコントレギュラー番組(定期的にリニューアルされ、現在は「志村でナイト」)、正月特番の志村・鶴瓶のあぶない交遊録、志村・所の戦うお正月、いずれも欠かさずチェックしていて、最近はテレビもろくに見なくなった中、志村さんの番組と水曜どうでしょうだけはずっと見て、録画も絶対に欠かさず保存できるものはしてある、それほどまでに好きです。

僕が小学生だった頃、ドリフ人気が少々落ち目になりいわゆる「ひょうきん族」でビートたけしさんや明石家さんまさんなどの新しいお笑いが席巻し始めて世の子供たちが「ドリフ派」「ひょうきん族派」に二分されるという事態になったわけですが、僕はドリフ派だったのは一貫して揺るがず、ひょうきん族はほぼ見たことがない人生でした。

本当に今、現実を受け止めきれていません。
今年も2月に特番のだいじょうぶだぁで披露された新作コントの数々、いつもと変わらない切れの良い展開と志村さんの強烈なキャラクターたち、先が読めていても何故か笑ってしまう分かりやすい面白さ、それが志村さんの、そしてドリフターズのコントの魅力であり、これはまだまだ続けてもらえる、と思っていた矢先でした。

「同じネタを何度やってもウケることが大事」「マンネリというのは褒め言葉」とかつて志村さん自身が語っていましたが本当にそうなんですよね。
何十年前ものコントが新しい演者によって「再現」の形になりオチも分かっているのに笑ってしまう。くるぞくるぞ……やっぱり(爆笑)、となっちゃうのはやっぱりそれがよく出来たものだから。こういう笑いってもう他にないんですよね。

後継者となる人が育って欲しかった気がするけど、志村さんのようにボケもツッコミも状況に合わせて自在に変えられる人ってなかなかいないですし、後継者となる人がもしいたとしても同じようにはならないのでは、という気もします。
ただ、この「ドリフコント路線」というのは違う形になってもいいからどこかで引き継いで欲しいです。
志村さんが残したコントは映像資料として膨大な数が残されているはず。それを研究しつくして再現するグループなどがもしいたらなぁ…という期待をしてしまうくらい「心にぽっかりと大きな穴」が出来てしまいました。

志村さんも人間ですから、いつか…10年後か20年後か分からないけどそういう時が来るのは当然ですし、永遠ではないことは分かっていましたが…まさか2020年でその時が来てしまうとは…本当に早い、早過ぎる。
でも、誰も悪くないのです。この期に及んで政府だとかウイルスの発生源である中国を叩く人たちがいるのは悲しいです。ウイルスが悪いのです。
志村さんもそれが理由で人同士が争うことは望んでいないと思います。

16年前、いかりやさんが亡くなった時もショックでしたが志村さんはやはり見ていた時間、年数が長かったですし、未だに見続けていたので本当に悲しい時は涙も出ないんだなって感じです。今日はずっと泣きそうだけど。
皆さん言ってますけど、棺桶の中から突然起きて「だいじょうぶだぁ」「まだまだ死にはしないヨ」って言って欲しい。これが全部色々な人を巻き込んだタチの悪いコントであって欲しい。

志村さん、天国でいかりやさんとコントの台本書いて先に逝った人たちとコントいっぱいやってください。
残されたドリフのメンバーもこれがきっかけで体調を崩されないかが心配です。
ご冥福をお祈りします。

長い文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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